朝「行きたくない!」と泣く子の、お母さんへ。
入園式、入学式を終えて、新学期が始まったこの時期、お子さんの「行きたくないー!」に悩まされる親御さん方、多いんじゃないでしょうか。
わかります。
泣く子を、しがみつく玄関の柱から引き剥がし、保育園まで引きずって行き、先生に託して自分は仕事へ。泣く子を小学校の通学団に混ぜるも、歩かないので自分も登校し、校長先生に押し付けて(そのあと本人は担がれて教室へ)逃げるように帰って仕事へ。
大変ですよね。職場にたどり着いた頃には既に疲労困憊。ええ、こちらは私の実体験です。(全てムッスメ)
また、小学校で教員をしていた時もあり、今は学童の支援員をしているので、様々な泣く子とお母さんの様子を見てきました。
(私は自分で精一杯でしたが)、お母さん方の中には、泣くお子さんを見て「可哀想…こんなに頑張らせてしまって申し訳ない」と思う優しい方もいらっしゃるようで、子どもさんとの別れ際に涙を流すお母さんもチラホラ。
でもね、私は言いたいです。お子さんを可哀想って思ったり、申し訳ないと思うことは全くないと思いますよ、お母さん。
先日、朝お母さんと別れる時に大泣きした男の子を引き受ける時、私は「大丈夫ですー、パッと行ってくださいねー」と言っても、後ろ髪を引かれるようになかなか行かないお母さん。子どもも手を離しません。
私は男の子とお母さんに向けて「わかるー。先生も嫌やったもん。月曜日って朝嫌やよなー。仕事来るのホントに嫌やったわー。せやけどここまで来て、頑張ったなー。先生も頑張ったしー。」とかなんとか、抱っこしながら引き離す。
瞬間、大泣きした男の子も室内に入ると、袖口で涙を拭いて、腹を括ったようにカバンをロッカーに入れ始めました。その後は、気持ちを自分て切り替えて、お友達と遊び始める…。
みんな、そんな感じなんです。それぞれで頑張って、気持ち切り替えて、一日を過ごします。
これって、我々大人も同じじゃありませんか?
朝起きるのも嫌だし、仕事や家事も出来ればしたくないし。でもなんとか気力振り絞ってやり始めると、やり遂げてしまって、いい塩梅に一日を終えます。
嫌だけど、その場所には自分の役割があって、待ってるお客さんや仕事仲間や家族がいて、結局、そういうことのために頑張っている自分…。
これって、可哀想なことでしょうか?不幸ですかね?
お子さんも、同じなのです。保育園、学校、学童にも(今はいなくても)ちゃんと未来で彼らを待ってる友達ができ、遊ぶのを心待ちにしています。そして、彼らが一日を頑張って過ごすと、これを読んでいる親御さんや他の家族が家で待っている。
そうやって、彼らの姿を未来思考で見てみると、子どもたちがそこで一日を頑張るのは、決して不幸なことではないと思うのです。
だから、子ども達との別れ際に向ける言葉や視線は、もっと前向きで明るいものにしてみませんか?
「行ってらっしゃい♪お母さんも行ってくるねー。夕飯はハンバーグにしようねー♪」でいいと思うのです。子どもさんが大泣きしててもね笑 だって、そんなたいそうな悲劇ではありませんから。
まずは、お母さんの心の中にある、「可哀想、申し訳ない」という気持ちを取り除けば、お子さんの気持ちも徐々に変化して、朝の表情が変わってくるかもしれませんよ。
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