マガジンのカバー画像

格差と忖度の社会

83
社会の構造の変化をきちんと見つめなければ、この50年で生まれた生活習慣病を理解は出来ない。世界は単純ではない。そして変化はわずかずつ起こり、今ある姿が当たり前のように感じる。
運営しているクリエイター

#格差

格差の方程式:断捨離すべきは誰か?人生を断舎離され、社会から断舎離させる僕たち

格差の方程式:断捨離すべきは誰か?人生を断舎離され、社会から断舎離させる僕たち

テレビで断捨離の話題が出るたびに憂鬱になる。孤独に死ぬ人生の終わりを感じるからだ。しかし、もっと憂鬱になるのは断捨離などということは考えもしない連中がいるのだ。

大企業の株主や豪邸に住んでいる連中は断捨離などしない。そいつらの溜め込んでいる「金」は誰が出している?

本当ならば、働いた皆で分け合うべき金だ。ところが、優秀な方々は自分が居なければそもそも売上が出来ないのだからといい、自由に給料を決

もっとみる
格差の方程式:「成りたいものに成れ」というのは遺産がない悲しい謝罪、「きっと上手くいく」ことはない。

格差の方程式:「成りたいものに成れ」というのは遺産がない悲しい謝罪、「きっと上手くいく」ことはない。

「努力すれば、成りたいものに成れる」というのは大嘘である。僕は『ブラブラ遊びの大金持ち』に成りたかった。

かつて私達は「家業」を継いでいた。世襲は当たり前だった。小さなコミュニティでそれぞれの「家族」は「家業」を持ちコミュニティの中の役割を持っていた。農家があり、海産物屋・問屋があり、八百屋・魚屋・肉屋、豆腐や、自転車屋、子供は親の家業を学び、やがて親の位置に立ち、親は爺さんになり、死ぬ。「循環

もっとみる
格差の方程式:憲法が保証する格差

格差の方程式:憲法が保証する格差

ヒトの社会はいつも格差があった。そしてその格差は政治(法律)が裏付けていたのだ。だから革命が起こった。革命は、既得権益者にとっては恐ろしい。皆殺しになるのだ。中国の戦国時代をの政権交代、近代に入ってからも類例(クメール・ルージュ)は多い。

この50年の公的な教育の徹底は、社会に対しての不公平の不満を「自己責任」に落とし込むことに成功したのだ。

憲法は財産権を保証している。「家賃・著作権・特許」

もっとみる
格差の方程式:「赤勝て、青勝て」の民主主義、どっちが勝っても同じこと、「憲法で保証された格差」とは何か?

格差の方程式:「赤勝て、青勝て」の民主主義、どっちが勝っても同じこと、「憲法で保証された格差」とは何か?

まるでトランプがアメリカを分断したかのごとく論じる方々にはがっかりだ。政治家が分断を引き起こすのではない。分断を利用しているに過ぎない。この分断は「世襲される格差=憲法の保証した格差」が生んでいる。

奴隷同士を喧嘩させて本質的な問題に目をやらせないのである格差の下の方にいても、「民主主義に期待しているバイデン一派」と「もう期待できないトランプ一派」が綱引きしているのだ。それ以外の連中は自分の生活

もっとみる
トイレがないことは恥ずかしくない、自分の文化を失うことこそ恥じるべき。

トイレがないことは恥ずかしくない、自分の文化を失うことこそ恥じるべき。

6億人がトイレのない生活をしているとwebでインドの後進を笑っている。僕はとても腹が立つ。水洗トイレという発明はさほど古いものではない。

トイレない事が恥ずかしいと思い、トイレを作り出したら........次は水道や下水道が必要になり、ダムや建設資材を運ぶ道路が必要になる。先進国からはプラントを一気に輸出できる。代金は、地下資源や、合法的な奴隷として移民させて低賃金で働かせればいい。

今中国が

もっとみる
格差の方程式:要求貫徹 労働三権が機能していないわけ

格差の方程式:要求貫徹 労働三権が機能していないわけ

会社の最後の日の社員総会があったが、どうしても会社に行けなかった。組合の皆に感謝を伝えたかったが、最後まで僕に話しかけてくれたのは全部で10人もいなかったと思う。それはそうだ、経営側が非公式に「会社の設備が売れるからそこで働ける」といえば、誰もが選ばれたいと思うに決まっている。会社に行って事務所の窓ガラスをバットで割る夢も見た。しないでよかった。

このお話の続きです。

結局、別会社に売れたのは

もっとみる
格差の方程式:工場日記 最悪の日々

格差の方程式:工場日記 最悪の日々

その最高の日にたどり着くには最低の日々が必要だった。そして、人生は「最低の日々」のほうが圧倒的に多い。

僕は父が50年勤務した会社にコネで入社した(笑)。東京でソフトの仕事をしていたが上手く行かず新潟に帰ってきたのが34歳位で、人のつてで大阪に行き根っからのADHD体質が災いして首になり、新潟で印刷会社に入るも退社、新潟市内のソフト会社に就職する直前に、見かねた父に勧められた。

定時に出社して

もっとみる
格差の方程式:今の世界、妻と理解し合えた事

格差の方程式:今の世界、妻と理解し合えた事

先のエントリーで妻と和解した頃を書いた。

妻からしてみれば、自分はパートで働いているのに、僕は趣味で遊んでいるようにしか見えない(笑)。父も亡くなったし、ソフトの仕事なんかもう諦めてコンビニで働けばいいと思うのは当たり前だ。

お互い相手が自分のくるしさを理解していないと苛立つ。当然、相手を自分の言いなりにさせようとする。様々な方法でディール(取引)するのだ。アンタが言うことをきかなかったら「い

もっとみる
「30年後の同窓会」神様はどこに? 格差、DV、セックとディールを考えた。

「30年後の同窓会」神様はどこに? 格差、DV、セックとディールを考えた。

僕は映画が好きなのだが、ネット配信は嫌いだ。手軽に見れるから仕事にならないのである。アマゾンプライムの無料トライアルに入ったのだが。その事に気がついて辞めた。

とにかくずーっと違う映画流しながら仕事しているのだが、気になって仕方がない。

いくつかの映画にハマったのだが、この映画には心底やられた。ずーっとそばにいて欲しかったから、少しだけお金使って来てもらった。

レンタルでもいいのになと思った

もっとみる
オリンピック中止だね。良かったよかった。

オリンピック中止だね。良かったよかった。

良かった。これで格差の祭典を見なくてすむ。毎日。商品を買ったときに払う金が集まって放送権料になり、それがアマチュア協会や土建屋に流れて、経営者や、かつてアスリートだった連中を肥え太らせる。

スポーツをネタにアスリートが受け取る金をピンはねするのはやめてもらいたい。

なぜアベシンゾウがポンと首相辞めたのか?今の日本中は皆アベシンゾウ的である。責任をとるとると言いながら、皆部下のせいにして辞めない

もっとみる
理解できない隣人(家族)を「魔女として焼いた時代」、「精神病として隔離するか犯罪者として閉じ込める時代」

理解できない隣人(家族)を「魔女として焼いた時代」、「精神病として隔離するか犯罪者として閉じ込める時代」

中世ヨーロッパにおける「魔女狩り」がやがて「精神病院」と「監獄」を発明することで「理解できない隣人」を生かしておけるようになったと言われる。

では、なぜ生かしておくようになったかというと、『「魔女の財産を没収する」のを禁止』されたからだという説が好きだ。魔女裁判やその他の経費は魔女とされた人の財産で贖われた。魔女がいなくなったら収入がなくなる専門家がいたのだ。今の医療の問題にも通じる。

魔女狩

もっとみる
Dr.ハウスと僕

Dr.ハウスと僕

先の投稿でドクターハウスのことに少し触れたのだが一気に思い出してしまった。過去にどんな事書いていたかを見直してみた。

実は最近「グッド・ドクター(米国版)」を見る機会があってなんかテイストが似ているなあとおもったらハウスの製作者が参加していた。調子良すぎるのと、高度医療で何でも解決するので、グッド・ドクターは好きにならなかったのだが、やっぱり医療ドラマは好きだ。

S1〜S2のあたりまでは普通(

もっとみる
格差と忖度のオリンピック:収益と言うアブク銭は、スポンサーの商品買っている私たちの払うもの。

格差と忖度のオリンピック:収益と言うアブク銭は、スポンサーの商品買っている私たちの払うもの。

今回のオリンピック報道で一番驚いたのは「新国立競技場のプラチナチケット635万円の記事」。抽選販売だそうだ。オリンピックに限らず、アマチュアスポーツイベントの嫌なところは選手の取り分が少ないところだ。つまり誰っかピンはねしている。

こんな高額のチケット、「ぽん」と買える連中がいる。おまけに学校の生徒動員してボランティアってどういうつもりだ。学徒動員って昔あったよね。

入場料の払い戻しが難しいな

もっとみる