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エッセイ

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主に「人生が私に教えてくれたこと」をテーマに書いています。
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#自己啓発

夢なんて、死ぬ前に叶えばいい。

夢なんて、死ぬ前に叶えばいい。

若くて綺麗な、何なら自分より年下の芸能人が活躍している姿をテレビで目の当たりにするせいで、私たちは若くして夢を叶えたり成功したりしなければならないと、強迫観念に襲われる。

だが改めて考えると、夢を叶えること自体には期限はないし、夢というものは人生をかけ、諦めなければいつかは叶うのではないだろうか。

小4の冬。クラスごとに「自分の夢」についての動画を製作するという学校の企画が巡ってきた。将来の夢

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理想の相関図をつくる

理想の相関図をつくる

自分次第で「理想の相関図」は作ることができる。

子どものころ、好きなドラマのヒロインと自分を置き換えた相関図を紙に書いて作ったことがある。相関図を眺めては、自分がヒロインになった姿を想像したものだ。

そんな私の相関図を発見した親は、

「何考えてるか分からない」

という言葉を放った。

すこし恥ずかしさを覚えた。子どもの頃、といったが、実際は中学生のとき。そうやって妄想して遊ぶのはバカバカし

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体型に自信が無かった私が、唯一、自分の体型は素晴らしいと思えたとき

体型に自信が無かった私が、唯一、自分の体型は素晴らしいと思えたとき

「他人は私のことなんて気にしてない」と勝手に認識していれば、自分の体型に対する悩みはなくなる、という話について経験を基に話していこうと思う。

体型に自信が無かった私が、ゆいいつ、自分の体型は素晴らしいと思えたときがある。

それはアメリカに短期留学していたときだ。

この話は「アメリカには色んな体型の人がいる、だから自分の体型も個性だ」的なことを言いたいわけではない。「アメリカでは誰も自分のこと

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「挑戦」を決めた瞬間から動き始めれば、人生はいい方向に動き出す

「挑戦」を決めた瞬間から動き始めれば、人生はいい方向に動き出す

何かに挑戦したいと思ったら、
次の瞬間から行動し始めた方がいいと、
ここ数年の体験から感じる。

実は韓国とアメリカに少し留学していたことがありまして。

2022年、
22歳の時、
パンデミックがまだ世界に残るころ、
行くなら早く留学したいと思っていた私は、
大学を休学して3月に韓国に飛び立った。

しかしながら授業はオンライン。
「うーん、これは韓国に来た意味がない」
画面を通してではなく、

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人の顔色をうかがうのは、何だか「人間らしい」とも感じるのだ。

人の顔色をうかがうのは、何だか「人間らしい」とも感じるのだ。

あれは留学してすぐ、
くらいの時だっただろうか。

出会ったばかりで、
まだ親しいわけではない友達と、
買い物に行こうと誘われ、
タクシーに乗っていた時の話。

窓の外を眺める私は、
降り注ぐ太陽の光が眩しくて、
目を細めていた。

車内は熱気が籠もり、
暑そうにしていた私に、
友達は、
「暑いなら窓を開けていいか運転手に聞いたら?」
と私に言った。

それに対して「大丈夫」
と私は断る。

致命

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いつか、この悩みは消えると分かっていても、今が一番泣きたいときなんだ。

いつか、この悩みは消えると分かっていても、今が一番泣きたいときなんだ。

今ある悩みも、
いつの日かは消えていくと分かっていても、

今がいちばん泣きたいときで、
今が、この悩みを消したいときで、
「いつの日か」が来るのを待てないのである。

この悩みのことを、
「大したことなかった」と言える日が、
いつか来るのは分かっているけれど、

今この瞬間は大したものなのだから、
この悩みは今解決できれば、
どれだけ楽なのだろうと考える。

だけど私達は、
どれだけ悩みを抱えて

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私達は世界の99%を知らないのに「進路選択を間違えた」と嘆いてしまう

私達は世界の99%を知らないのに「進路選択を間違えた」と嘆いてしまう

15歳の時、私はどれくらい世界を知っていただろうか。

学校から家までの通学路、家の近くの公園、近所のショッピングモール、ニュースで見聞きする世の中のこと、友達の噂話、親の昔話、社会科で学ぶ歴史など。

せいぜいこれくらいの世界でしか生きていなかったのに、当時の私はまるで世界のほとんどを知っているかのような感覚だった。

進路選択というものは、経験したこと、見聞きした価値観や自分の信念のもとに行わ

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自分の未来が想像と違って後悔するなら、最初から未来に期待しない【エッセイ】

自分の未来が想像と違って後悔するなら、最初から未来に期待しない【エッセイ】

人生の選択は、何が正解で、何が間違いなのかが分からない。

「あの時こうしておけばよかった」
「なぜこうしたのだろう」
「今度はこうしよう」

私たちは、
やらなかったことを羨み、やったことを後悔し、未来に期待する。

そしてその期待しすぎた未来が想像と違えば、やらなかったことを羨み、やったことに後悔する。

そうやって何も達成できない自分に悲観してしまう。

だから、この悪循環から脱却するには、

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結局、アナ雪のエルサは「ありのまま」になれたのだろうか?【エッセイ】

結局、アナ雪のエルサは「ありのまま」になれたのだろうか?【エッセイ】

数年前に世界を沸かせた、あの名曲である。
映画「アナと雪の女王」でエルサが自分を好きになりたい、自由になりたいという気持ちを表した歌。人々から逃げ出し、氷の魔法で大きなお城を作り出していく姿が印象的だ。

ところで、この時エルサは本当に「ありのまま」になれたのだろうか?

いや、そもそも「ありのまま」とは何なのか。
なぜこのような疑問を持っているのかというと、私自身「ありのままの自分」を知らないか

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人と比べるのをやめたいが、それはそれで自分じゃなくなる気がするんだ【エッセイ】

人と比べるのをやめたいが、それはそれで自分じゃなくなる気がするんだ【エッセイ】

私が人と比較をやめられないのは、
自分が自分ではなくなる気がするからだ。

今までの人生、
「他人と比べなかった瞬間」がないゆえに、
人と比べるということをやめた自分が想像できない。

今まで人と比較して生きてきたことすら、
アイデンティティになってしまったのだと思う。

もう他人と比較しない人生なんて考えられない。
他人基準でやってきた人生から自分基準にシフトチェンジするのは想像以上に大変だ。

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