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健やかでいるための問い(2024,04,20)
この世界には、焦燥に駆られていたり、何かに飢えていたり、消えない過去に囚われたり、生きる意味を見失ったりする様々な人がいて、その各々が個性と環境との相互作用のなかで物を考え生きている。その直中にいると人は時々、自暴自棄になって過激なことを言いたくなったり、やたらに強く在ろうとしたり、暗く淀んだ場所に留まりたくなったり、逃げ出したくなったりする。時には命を絶ちたくなることすらある。
しかし坂口安
2023/07/11 倫理の人と家庭主義
「子育ての秘訣はありますか?」という質問をされて、その人は一瞬たりとも迷うことなく、力強い眼差しでこう答えた。
「とにかく、そのまま放っておくことや」
そのあまりの痛快さと迷いのなさに、側から話半分に聞いていた私は吹き出しそうになった。きっと質問者は、学校での勉強とか、課外の習い事とかについて、親がどのようにして子どもに手を掛けるべきかを聞きたかったのだと思う。それなのに、質問者のそうした前提
2023/06/30、「笑い」について
「笑い」は、すべてを肯定する。あらゆるネガティブな事柄を、すべて丸ごと肯定的に変化させてしまうような、恐るべき魔力を秘めている。仮にどうしても肯定できないようなことが起こったとして、その否定性自体をうまく笑ってしまえば、否定性それまでもが肯定されるのだ。日常生活のなかのどんな瞬間に「笑い」が成立するのかを考えてみればいい。それはいつでも、想定外なことや無意味なこと、端的にいえば「失敗」が生まれたと
もっとみる2023/06/03、小説を書くためのノート
私はnoteの機能があまり好きではないんだけど、その理由のひとつは、記事にタイトルをつけなければならないからだ。タイトルをつけると、何らかの一貫性を持ってまとめないといけないのでは、というような気がして妙に焦ってしまう。これからは全部のタイトルを日付にしてしまえばいいのかな。
私たちの世界は、「他者」であふれている。他者は何を考えているか知れないし、何をしでかすかも予測がつかない。信じるに値する
別媒体に書き溜めてる日記、公開できそうなやつをここに載っけようかな
感情は「喜び」とか「悲しみ」みたいな型にはめられて本来の繊細さを失うことがあるらしいけど、人間関係も「友人」とか「恋人」とか、型があることで窮屈になってる気がする。人間に対する感情は色んなグラデーションの中にあるのに、関係に強いて名前をつけなきゃいけないのがたまに鬱陶しいのよね。
DMの返事が急にそっけなくなる人
経験則から、僕の信用する人には妙な共通点があることが分かった。それこそが表題にある通り「DMの返事が急にそっけなくなる」ことである。つまり、
みたいなことだ。なんというか、通常の人であれば、会話を終わらせるにしてもスタンプの前に「そうでしょー!」みたいな一言を挟むのだが、ある種の人々は決まって即スタンプだ。あるいは、インスタであれば即DMいいねだ。
大方の人にとってこれはかなり冷たく見えるよう