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偶然にしては、運命すぎる旅4【赤城山編】〜だるまと羊と湖と〜

溢れる秋桜で
胸いっぱいになった私たち。

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「で、この後どうする??」
「へへ。どうしよっか」

そうなのだ。
目的地まで遠出する
最初の勢いだけはすごいものの、
その後はだいたい
ノープラン。

だけど、私たち夫婦は
その位が
ちょうどいいのだと思う。

ノープランだからこそ
時間や計画に縛られず、
その時の天気
その時の気分で
どこにだって行ける。

行き先は
「グーグル先生!」が教えてくれる。
Google MAPをもとに
なう情報は
InstagramやTwitterが教えてくれる。
現地についてからこそ
知ることができる場所、
行きたい場所が見つかることもある。

よし。
あれやこれやと検索し
行きたい場所を探す。
近くにいろいろありそうだ。
だるまの神社みたいなのが
少し気になった。

だけど、
行き先を決定するのは耳男くん。
なかなかしっくりきてないよう。

しばらく待っていると…

「だるま、いってみようか」

やった!気持ちが通じた。

縁起も良いし
グーグル先生が教えてくれた、
だるま発祥の神社へ
行くことにした。

すると…いた。

めちゃくちゃだるまがいた。

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だるまの怒った表情は苦手だけど、
ここまでたくさん積まれていると
可愛い。

せっかくなので、
日本の伝統品
「だるま」について調べてみた。

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なんでも、ここ高崎市では
全国生産の80%に匹敵する
年間170万個が生産されているんだとか。
(え!そんなに需要あるの!)

で、禅宗寺院(何それ)では
達磨大師が壁に向かい、
九年の座禅を行ったことによって
手足が腐ってしまった
という伝説があるらしい。
そこから、
手足のない形状で置物が
作られるようになったという。

そんな面壁九年と伝えられる
達磨の座禅姿を
倒れても起き上がってくる
起き上がり小法師に写し、
不撓不屈の思いを込めたのが
今の「だるま」なんだとか!

だからこの表情なんだ!
「だるま」って
めちゃくちゃ頑張り屋さんなんだ!
と感心した。

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そうだ。
私たちの病気だって、
きっと立ち上がれる。
大事なのは、
低く重心(信念)を持つこと。
絶対良くなる、っていう信念。

それがあれば、
何度だって
このだるまのように
立ち上がれるから。

無意識に苦手だと思っていることでも、
こうやって意味を知ることで
全然違った見方になるんだなと
思った。

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「次どこ行こうかね~」

再びグーグル先生と相談。

「季節の野花を見たいんだよなぁ…
あ!耳男くん、
この赤城山ってところ
良さそうだよ」

「お~なんか感じいいね。
どこらへん?

あ、帰り道と逆か~」

「そだね~。
ここからだと一時間ちょっとだね。
帰りが遠くなっちゃうわ」

(行きたかったけどまたいつか)

「全然行けるっしょ!」

「え!本当!?
遠ざかるけど大丈夫?」

「今日はこれからっしょ!」

「確かにこれからお昼…だね。
ありがとう!」

耳男くんの
フットワークの軽さに感謝。

Google MAPの
いくつかの口コミと写真を見ただけで
何があるかよく分かってないけど…

赤城山へGO!

そういえばちょうどお昼どき。
だけど、
二回もアイスを食べたので、
そんなにお腹が減っていない。
でも、今のうち食べておかないと
山らへんはあんまり
食べるものがなさそうだ。

すると、
ちょうど耳男くんの大好物、
トウモロコシ屋さんを発見!
小腹満たしにちょうどいい。

車を停める。
道の脇にある小さなお店だけど、
結構人がいる。

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人気なのかな?
そんなに美味いのかな?
並ぶと
焼きとうもろこしのいい匂い。

「いっただっきまーす!」

「かぷっ」

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ん?
めちゃくちゃ美味しい。

「美味しい!
たぶんタレがめちゃくちゃ
美味しい!」

「そだね。
でもトウモロコシも
きっと美味い」

むしゃむしゃ。

「今まで食べた焼きとうもろこしで
一番かも」

「パン子、
そのセリフいつも言うやん!笑」

でも、本当に
ペロリと食べれる美味しさだった。
ぜひ、この季節
発見したら食べて欲しい。

よし!

トウモロコシを活力に
いざ、赤城山へ!

しかし。

ナビが示した目的地は
山道の途中。
何もないし、停まれない。
そか。
とりあえず「赤城山」に
連れてきてくれんたんだね。

どこに行けばいいか分からないので、
道の看板を頼りに進む。
ちょうど
景色が良さそうな場所があったので
車を止めた。

お店の外にあるデッキへ。
するとそこには
初秋の景色と、羊。

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「秋めいてきたね〜」

「あ、羊だ!可愛い~~」

自然体の羊たち。

遠くを見ると一匹、
迷子そうな羊を発見。

めちゃくちゃ猛スピードで
駆け上がってくる。

カルチャーショックだった。
羊ってこんなに爆走できたんだ。

そして…

「どこ~~~~!」
(めぇ~~~~!)

めちゃくちゃ鳴いている。

また、カルチャーショックだ。
羊ってこんなに声でるんだ。

気が狂ったように走り回る、
迷子の迷子の羊ちゃん。

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(動画がアップできないのが残念です)

さらに
カルチャーショックだったのは
こんなに仲間が鳴きわめいて
求めているのに、
近くにいる羊たちが
全く反応しないこと。

どの子も
「ここだよ~~~!」
(めぇ~~~~~!)
と泣かない。

若干うるさいなぁと
呆れている感すらある。

いじめ?呆れ?慣れ?
それとも羊特有のじゃれあい?

一部しか見てない私たちには
分からない。

学校で起きるイジメ問題も
こんな感じなんだろうか。

迷子の羊は
人間のいるデッキの下にまで突進し、
仲間を探すように
グルグル回っている。
「いない、いない、いない!」
言葉にしても伝わるその姿が
ちょっと面白くて、
小さな笑いが起きた。

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そして、次第にみんな
迷子の羊を応援し始める。
「あっちにいるよ」と
謎の一体感。

急に動きが静かになった。
草に隠れてこちらからは
見えにくいけど
やっと、仲間と
巡り会えたようだ。

「よかった~」
「よかった~」

知らない人たちと安堵する。
マスクの下、
みんな笑顔なのが伝わった。

そこは
つくられたショーではなく、
羊たちのそのままの日常の景色。

生き物らしく、
本能のまま自由に過ごしていた。

羊たちにも
「寂しい」とか「うるさいなあ」という
感情があるんだなと
感慨深くなった。

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それにしても、
生き物の日常って見てるだけで
どうして
こんなにも癒されるのだろう。

「心のまま」
「そのまま」
「あるがまま」が
人間にはできないことだから?

赤ちゃんの頃はできたのにな。

自然にいる生き物と
自由でいられなくなる人間の違いって
なんなんだろう。

まあ、とにかく癒された。

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次に
看板に表示されていた
「大沼」「赤城神社」へ
行ってみることにした。

道を下ると、
そこには大きな湖が。

周りにあるお店はだいぶ
廃れているように見えたけど、
有名なスポットのようで
スワンボードや
散策を楽しむ人たちがいた。

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(あとで調べ直したら、
やっぱり有名だった。
特に冬は凍った水の上で
ワカサギ釣りができるようだ。
冬に来てみたい。)

山の中にある湖は、
360度周りが山に囲まれていて、
いつもとは違う感覚になる。

神社に行く道には
赤く大きな橋。
お散歩がてら神社にお参りをし、
鴨と戯れる。

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さすがにちょっと
お腹が減ってきた。

けど、廃れてそうなお店には
期待ができない。

小腹満たしに
可も不可もなさそうな、
揚げ饅頭を頼んだ。

「今から揚げますんで少々お待ちを」
「はい」

少々じゃなく、
だいぶ待った。

だけど、
想像以上に揚げ饅頭が美味しくて
あっという間になくなった。
出来たてマジック!

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さあ、
次はどこに行こう?
何やらここ周辺は
登山のコースが
たくさんあるようだ。

「耳男く~~ん、
漢字が読めないんだけど、
近くにある
ここ(覚満淵)が
雰囲気良さそうだから
行ってみない?」

「OK~~!」

脇にある小さな駐車場に
車を停めた。

入り口のようなところには
柵みたいなのがしてある。
覗くと
葉っぱが生い茂っている。

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「あれ?行けないのかな?」

「いや、扉になってるよ」

扉を開けて、
足を踏み入れる。

すると…

「え?」「え?」

同時に声が漏れた。

「ここって…」「まさか…」


5に続く…。

泣き虫 パン子

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