atsushi-totsuka

江戸に生まれた伝統や文化、人々の営みや意識には学ぶべきものがあふれています。 裕福では…

atsushi-totsuka

江戸に生まれた伝統や文化、人々の営みや意識には学ぶべきものがあふれています。 裕福ではないけれど、思いやりや優しさに溢れ、モノを大切にしてエコの知恵を育み、災害にめげずに活力を生み出し続けた心意気。 彼ら『江戸っ子』の精神を学び、東京の『江戸』を楽しく豊かに過ごしています。

記事一覧

二十四節気(にじゅうしせっき)『立夏(りっか)』

暦の上での夏の始まり。気候としては、まだ春の色合いが濃い時期。 立夏は夏の季語にもなっています。一年のうちで最も爽やかな季節です。 夏の立つがゆへ也(暦便覧) #…

1

二十四節気(にじゅうしせっき)『穀雨(こくう)』

春の終わりの時候。けむるような春雨が田畑をうるおし、穀物の生長を助けてくれることからその名が付きました。この時期に降る長雨は、旬の菜の花にちなんで「菜種梅雨(な…

1

日本橋を描いた絵巻『熈代勝覧(きだいしょうらん)』

ベルリン国立アジア美術館には、江戸が最も繁栄を見せた文化元年(1804)頃の繁華街を活写した『熈代勝覧(きだいしょうらん)』という楽しい絵巻の原画が所蔵されています…

atsushi-totsuka
2週間前

桜咲く🌸

atsushi-totsuka
1か月前

二十四節気(にじゅうしせっき)『清明』

清明(せいめい) 「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉で、春の浅い時期の清らかで生き生きとした様子を表します。 鳥がさえずり、菜の花が咲き始める春たけ…

atsushi-totsuka
1か月前

二十四節気(にじゅうしせっき)『春分』

彼岸の中日(なかび)にあたる日。 昼夜の長さがほぼ同じになり、この日以降は日が伸びていきます。 「春分の日」の前後3日間は「春彼岸」といわれています。 気温もだいぶ…

atsushi-totsuka
1か月前

桃の節句(上巳の節句)🎎

五節句の一つ。 平安時代に中国から伝わったもので、草木や藁で作った人形に自分の体の穢れや災厄を移して川に流す「流し雛」の行事がルーツのようです。 雛人形を祀って…

atsushi-totsuka
2か月前

富山湾ホタルイカ漁🦑

富山湾では江戸時代に始まった越中式定置網漁業が現在でも行われています。 沿岸に網を仕掛けてホタルイカが入るのを待って、入ってきたものだけを獲る漁法で、ホタルイカ…

atsushi-totsuka
2か月前

二十四節気 『雨水(うすい)』

「降り積もった雪が溶け出す」 雪が雨に変わる頃が「雨水」です。 今年は2月19日でした。 山に積もっていた雪も徐々に溶け出して田畑を潤し始め、農作業の準備に取り掛か…

atsushi-totsuka
3か月前

ユネスコ無形文化遺産『二十四節気(にじゅうしせっき)』 

中国の春秋戦国時代に作られ、江戸時代に日本に導入された季節の区分法で、黄道(=地球から見た太陽の移動経路)に基づいて1年を24等分したものです。 月が地球の周りを…

atsushi-totsuka
3か月前

◆東京近代水道125周年 その3

明治26(1893)年10月22日、淀橋浄水場において、改良水道起工式が行われましたが、様々な苦難に直面したこともあって、ようやく明治31(1898)年12月1日に淀橋浄水場から…

atsushi-totsuka
3か月前
1

今日は『初午(はつうま)』 稲荷詣へ⛩️

その年の最初の午の日「初午」には、江戸だけではなく、全国各地で稲荷のお祭りが行われました。 「稲」という言葉に表されるように、稲荷神は当初は穀物や農業の神様でし…

atsushi-totsuka
3か月前
1

◆東京近代水道125周年 その2

現在の東京水道の起源は、江戸時代に整備された6つの上水にまで遡ることができます。 江戸時代に整備された水道は、石積みの水路や木製の水道管(以下、「木樋」という。…

atsushi-totsuka
3か月前
7

いなり寿司🦊 

初午には稲荷寿司!(^^)! 二月最初の“午(うま)の日”は、お稲荷さんの総本山である京都の伏見稲荷大社に農耕を司る神様が舞い降りた日とされていて、食物の神様として「…

atsushi-totsuka
3か月前
6

立春(りっしゅん)

2月4日は立春。暦の上での1年の始まりで、冬から春へと季節が変わる日。 新暦では「節分」の翌日、「八十八夜(はちじゅうはちや)」「二百十日(にひゃくとおか)」など…

atsushi-totsuka
3か月前

節分(せつぶん)

「節分(せつぶん)」は「立春」の前日で、「大寒(だいかん)」から数えて15日目のことです。 この日は旧暦の「大晦日(おおみそか)」にあたり、新年の邪気を払うため、…

atsushi-totsuka
3か月前
2
二十四節気(にじゅうしせっき)『立夏(りっか)』

二十四節気(にじゅうしせっき)『立夏(りっか)』

暦の上での夏の始まり。気候としては、まだ春の色合いが濃い時期。
立夏は夏の季語にもなっています。一年のうちで最も爽やかな季節です。

夏の立つがゆへ也(暦便覧)
#二十四節気 #春分 #ユネスコ無形文化遺産 #五節句#雑節 #江戸 #江戸文化#edo

二十四節気(にじゅうしせっき)『穀雨(こくう)』

二十四節気(にじゅうしせっき)『穀雨(こくう)』

春の終わりの時候。けむるような春雨が田畑をうるおし、穀物の生長を助けてくれることからその名が付きました。この時期に降る長雨は、旬の菜の花にちなんで「菜種梅雨(なたねづゆ)」と呼ばれています。
多くの種類の花が咲くので、あちらこちらで花が目に映る美しい季節。

春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)
#二十四節気 #春分 #ユネスコ無形文化遺産 #五節句#雑節 #江戸 #江戸文化#edo

日本橋を描いた絵巻『熈代勝覧(きだいしょうらん)』

日本橋を描いた絵巻『熈代勝覧(きだいしょうらん)』

ベルリン国立アジア美術館には、江戸が最も繁栄を見せた文化元年(1804)頃の繁華街を活写した『熈代勝覧(きだいしょうらん)』という楽しい絵巻の原画が所蔵されています。
描かれているのは日本橋から神田今川橋に至る約700メートル。      東京メトロ三越前駅の地下にはそのレプリカが飾られていて通るたびに見入ってしまします。
登場人物は約1700人。いろいろな職や食が描かれていて、人々の息吹までもが

もっとみる
二十四節気(にじゅうしせっき)『清明』

二十四節気(にじゅうしせっき)『清明』

清明(せいめい)
「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉で、春の浅い時期の清らかで生き生きとした様子を表します。
鳥がさえずり、菜の花が咲き始める春たけなわの時候。

万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
#二十四節気 #春分 #春彼岸 #ユネスコ無形文化遺産 #五節句 #雑節 #江戸 #江戸文化 #edo

二十四節気(にじゅうしせっき)『春分』

二十四節気(にじゅうしせっき)『春分』

彼岸の中日(なかび)にあたる日。
昼夜の長さがほぼ同じになり、この日以降は日が伸びていきます。
「春分の日」の前後3日間は「春彼岸」といわれています。
気温もだいぶ上昇し、春本番を迎えます。
とはいえ、まだまだ寒いですが。。。🥶

日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
#二十四節気 #春分 #春彼岸 #ユネスコ無形文化遺産 #五節句 #雑節 #江戸 #江戸文化 #edo

桃の節句(上巳の節句)🎎

桃の節句(上巳の節句)🎎

五節句の一つ。
平安時代に中国から伝わったもので、草木や藁で作った人形に自分の体の穢れや災厄を移して川に流す「流し雛」の行事がルーツのようです。

雛人形を祀って祈願をする「上巳の節句」と宮中での「雛遊び」が発展したことによって、江戸時代に幕府が三月三日を「桃の節句」として正式に制定しました。 
旧暦の三月三日頃は、ちょうど桃の花が咲く時期だったようです。

桃の木は、古来より不老長寿を司り、魔除

もっとみる
富山湾ホタルイカ漁🦑

富山湾ホタルイカ漁🦑

富山湾では江戸時代に始まった越中式定置網漁業が現在でも行われています。

沿岸に網を仕掛けてホタルイカが入るのを待って、入ってきたものだけを獲る漁法で、ホタルイカを傷めたり、獲りすぎたりしないように網の目にも工夫がなされています。

他の漁法より海に与える影響を抑えることができ、環境にやさしい漁法なんですって。なんて素晴らしいことでしょう(*^-^*)

SDGsが世界中で広がりをみせる今、江戸時

もっとみる
二十四節気  『雨水(うすい)』

二十四節気 『雨水(うすい)』

「降り積もった雪が溶け出す」
雪が雨に変わる頃が「雨水」です。
今年は2月19日でした。

山に積もっていた雪も徐々に溶け出して田畑を潤し始め、農作業の準備に取り掛かるための目安となる日です。

陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり(暦便覧)
#二十四節気 #雨水 #暦便覧 #暦 #春 #江戸時代 #江戸文化 #edo

ユネスコ無形文化遺産『二十四節気(にじゅうしせっき)』 

ユネスコ無形文化遺産『二十四節気(にじゅうしせっき)』 

中国の春秋戦国時代に作られ、江戸時代に日本に導入された季節の区分法で、黄道(=地球から見た太陽の移動経路)に基づいて1年を24等分したものです。

月が地球の周りをまわる周期(=月の満ち欠け)を基準にした「太陰暦」の場合、実際の季節との間にズレがあるため、農業に携わる人にとって不都合が生じていました。
そこで、一年を「12の節気」と「12の中気」に区分して季節の推移を示し、それらに「季節を表す名前

もっとみる
◆東京近代水道125周年  その3

◆東京近代水道125周年 その3

明治26(1893)年10月22日、淀橋浄水場において、改良水道起工式が行われましたが、様々な苦難に直面したこともあって、ようやく明治31(1898)年12月1日に淀橋浄水場から神田・日本橋方面に給水の開始となります。
当時の水道は、一般家庭の場合、各戸に給水されるものではなく、街路に設置された共用の水栓を利用するものでしたが、すぐに容器一杯となってしまいました。また、旧水道では雨天の際には濁りも

もっとみる
今日は『初午(はつうま)』 稲荷詣へ⛩️

今日は『初午(はつうま)』 稲荷詣へ⛩️

その年の最初の午の日「初午」には、江戸だけではなく、全国各地で稲荷のお祭りが行われました。

「稲」という言葉に表されるように、稲荷神は当初は穀物や農業の神様でしたが、商工業の発展するにつれて、開運や健康の神様としても広く信仰されるようになりました。

江戸の町では、町中に朱塗りの鳥居や祠が建てられていたようで、江戸時代の後期には、数を把握するのが困難なほどに稲荷社が多く存在し、庶民の生活にも必要

もっとみる
◆東京近代水道125周年 その2

◆東京近代水道125周年 その2

現在の東京水道の起源は、江戸時代に整備された6つの上水にまで遡ることができます。
江戸時代に整備された水道は、石積みの水路や木製の水道管(以下、「木樋」という。)などで供給されていましたが、時代とともに老朽化し、衛生状態も悪化していきました。

明治時代に入り、政府は衛生状態改善のために水道改良に向けて動き出し、明治31(1898)年、淀橋浄水場からの給水が始まります。
淀橋給水場からの給水の開始

もっとみる
いなり寿司🦊 

いなり寿司🦊 

初午には稲荷寿司!(^^)!
二月最初の“午(うま)の日”は、お稲荷さんの総本山である京都の伏見稲荷大社に農耕を司る神様が舞い降りた日とされていて、食物の神様として「お稲荷さん」を祀る日です。

稲荷神社では、神の使いとして「狐」が祀られていて、「お稲荷さん」の使いである「狐」に油あげを備えて願掛けした江戸の風習から、油揚げを使った寿司を「稲荷寿司」と呼ぶようになりました。
別名の「信太寿司」は、

もっとみる
立春(りっしゅん)

立春(りっしゅん)

2月4日は立春。暦の上での1年の始まりで、冬から春へと季節が変わる日。

新暦では「節分」の翌日、「八十八夜(はちじゅうはちや)」「二百十日(にひゃくとおか)」などの雑節の基準日です。

二十四節気で春夏秋冬それぞれの季節の始まりで「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日すべてが「節分」と呼ばれていたのですが、その中で、一年の始まりとして最も大切にされてきた立春の前日のみをいつからか「節分」と呼ぶよ

もっとみる
節分(せつぶん)

節分(せつぶん)

「節分(せつぶん)」は「立春」の前日で、「大寒(だいかん)」から数えて15日目のことです。

この日は旧暦の「大晦日(おおみそか)」にあたり、新年の邪気を払うため、古くから宮中では「追儺式(ついなしき)※1」と呼ばれる年中行事が行われていました。
この「追儺式」を起源に、現在でも「節分」の日に豆をまいたり、柊鰯(ひいらぎいわし)を玄関に飾ったりしていますね。

なぜ「豆」をまく?
 福の神を家に迎

もっとみる