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好きなものたち

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私の心にあるものたちです。
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2021年1月の記事一覧

ゴールドベルク変奏曲

ゴールドベルク変奏曲

今日は、久しぶりの雨だ。
出かけなくてよくて、雨が降っていて、本を読む時間があれば、なんだか幸せな気分になる。

以前、#おうち時間を楽しく #雨の日を楽しく  を考えていて、いつも無意識に雨の日に何を聴いているか、思い出してみた。
メロディ・ガルドー、グレッチェン・パーラトやダイアナ・クラール、ホリー・コールやモニカ・ゼッタールンドだったり、さまざま。
クラシックのことは少ないけれど、noteを書

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花の器

花の器

今日は、暖かい一日だった。
私鉄線路脇の桜の古木が、あと2ヶ月もすると満開になるはずだ。

木箱に入ったまま、祖父の家の棚の奥ににあった器は、
曽祖母が使っていたものたちで、何十年も眠っていた。
桜の花が満開で、春らしい好きな器だ。

父の話では、厳格なイメージの曽祖母だったが、器は女性的である。
何を盛ったのだろう。

こちらも花が咲いている。
そして、蝶の花挿しは、古物なのにモダンな感じがする

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舞踏会の手帖

舞踏会の手帖

日常に起こったことから、ふと思い出すものがある。
今日は、何をみて思い出したのかしら。

『舞踏会の手帖』は、銀座の映画館で一人で鑑賞した。
大学は午後からでよくて、アルバイトもない平日だったように思う。

『舞踏会の手帖』と『巴里祭』は同じ時期にみた気がする。
古い白黒映画だから、映画館はがらがらだった。
思い出したのは、『舞踏会の手帖』の方だ。

若くして未亡人になったクリスチーネが、孤独や空

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苺パフェの季節

苺パフェの季節

苺パフェの季節だな、と思う。
今は控えておこうと思いつつ、「白洲正子ときもの」展の帰りに娘と食べて帰った、以前のことを思い出していた。

その年の1月14日は、雪がちらつく寒い日だった。
いつだったかを確かめるのに、日記や手帳ではなく、Facebookで遡る自分の行動に、これでいいのかしら・・・と思う。

今の時代、普通のことである気がするけれど、
どうも、丁寧さに欠けた生活をしているような気がし

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Valerie Casado

Valerie Casado

フランス女性陶芸作家 Valerie Casado(ヴァレリー・カサド)の陶器を知ったのは、今から6年前くらいだろうか。
土の上にアンティークのレースがかかっているような美しい器に惹かれた。

南フランスのアトリエで、一切機械を使わずに手作業で作られているそうだ。
実際、作家自身が蚤の市などで見つけたアンティークレースやボタンなどの模様を、型押ししているのだそうだ。
お皿の縁は、花びらのように薄い

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