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#推薦図書
うたかたの日々(日々の泡)
「泡沫」。
「うたかた」と読む。
水面に浮かぶ泡。
儚く消えやすいもののたとえ。
ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」。
肺の中に睡蓮が生長してしまう奇病にかかったクロエと、恋人のお話。
毎年、冬に風邪をひいて咳が胸のあたりから出ると、
「肺に睡蓮の蕾がね・・・。」
曇った空の色に、モネの「睡蓮」の薄紫色が思い浮かんで、
そんな風に冗談を言っていた。
しかし、今年はそんな冗談は言えない。
コ
ジョージア・オキーフの家
会ってお話を伺いたい方に直接会えなくなる日が続くことは、今年初めには想像もできなかった。
学生の頃からお世話になっている方に、楽しい近況を伺いながらご馳走になり、また近々・・・と思っていながら随分経ってしまった。
「今、古い鍾馗(しょうき)に興味があってね。」
鍾馗は道教系の神様で、魔除の効験があり屋根の上に像を載せたりするのだそうだ。
道教についてはとても興味があるのだが、鍾馗のことは全く知ら