「秋の終わり」ー詩ー

秋が　去っていく

秋は　茶色の道を
夕日色に　染める
落ち葉が　カラカラと
音を立てて　後ろをついてくる
　小鳩は　餌をついばみながら
　クルクル目で
　私を　見上げる

秋は　川の色を
ガラスのように
透き通らせる
　カニが　目だけを　
チョイと　のぞかせて
　ハサミで　チョキチョキ
　挨拶してくれる

秋は　外苑のイチョウ並木を
黄金色に　染める
　黄金色の　光の中で
　恋人たちは　
　「あやとり」のように
　クリスマスプランを
　少しづつ　織りあげていく
　
秋は　枯葉色のマントを
翻しながら
小舟をあやつり
遠い国へと　旅立っていく

野や山は　静かに首（こうべ）を垂れて　
眠りの世界へと　埋没する

最後まで　読んでいただきありがとうございます。
これからも　お心をなごますような詩を投稿して
まいりますので、スキ、コメント、フォローなどを
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