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「津久井やまゆり園」事件から8年 一人ひとりのいのちを見つめる
論説アーカイブとして、2016年7月26日に神奈川県相模原市の重度障がい者施設「津久井やまゆり園」で、「障害者は不幸を作る」と主張する元職員の男によって入所者19人が殺害され、26人が重軽傷を負わされた虐殺事件に関連して書いた論説を編集して再録します。
毎年のように論説に書いているのは、事件が、単に残虐な事をした犯人の問題ではなく、社会における“いのち”の問題を重くかつとても広く、現在に至るま
能登半島地震ボランティアで得たもの 現場でこそ見える「支縁」の関係性・共苦
被災地の状況報告に続き、炊き出し活動で考えたことを述べる。およそ支援というもの全般、ケアとはどういうことか全般に通底する視点でもある。長文御免。
2月に計3か所で昼・夕食を提供した炊き出しは、困難な日常を強いられる被災者への直接的な生活支援であると同時に、そこで話をし傾聴する、人との交流が生まれるという意味でいわゆる「心のケア」(精神的寄り添い)の面もある。かねてから、「心のケア」だけが独
《論説アーカイブ+》 東日本大震災 消えない悲嘆 サバイバーズギルトや「あいまいな喪失」へのケア
自己紹介したように、様々な「苦」の現場での寄り添いについて、ぼちぼち投稿します。多くは、メディアに掲載された「論説」に少し加筆したもの。掲載時期はやや以前のもありますが、指摘する問題点は現在進行中のことばかりです。
まずは予告通りに東日本大震災について(今春のものの再録なので注意)。
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東日本大震災の発生から今年で12年。夥しい犠牲者にとって仏教的な供養の上では十三回忌