見出し画像

能登半島地震 被災地ボランティア   での教訓

これは、発災から間もない時期の報告だが、現況はまだ避難所に多くの被災者、特に高齢者ら「災害弱者」がおられるので、我々の 炊き出しなどボランティア活動からの 教訓 も参考になればと。

神戸を拠点とする 災害支援の NPO のメンバーと2月 4日から7日にかけて 、 ハイエース など 車2台で 輪島と 珠洲に入り、 その間 計3箇所の 小中学校の避難所で 炊き出しをした。基本的に 市役所の 要請に基づく。

避難所に避難している人たち は できたての温かい食事を 切望している。また 自宅で避難する人たちも長期の各戸 断水で炊事ができないので、 同様に 避難所に 食事を求めに来られる。 なので 炊き出しの需要はまだまだ高いと考えられる。 わざわざ、 今日の 献立は何ですか と、 何人もが 聞きに来られるほどだった。

調理は学校玄関先で
野菜たっぷりが好評

事前に 現地から 聞いた情報で 、被災者は皆さん 野菜不足を訴えておられ、それに応じて 肉入りの 野菜炒めや 野菜鍋、 昼は野菜たっぷり焼きそば などを作ったが、 久しぶりだと とても喜ばれた

特に 珠洲市は 高齢化率が県内1で、避難所にお年寄りも多く 、歓迎された。当然 ご飯も必要なので、 鍋釜の類は 多めに。我々は 大きめの寸胴鍋を3つ 、大きな 両手鍋を 3つ持参したが 、それでも 1箇所 200食を作るのにはギリギリだった。

ご飯は お湯ですぐに作れる アルファ米 が便利だった。 プロパンガスボンベとガスコンロ 2台を持参したが 、野菜炒めは バーベキュー用の大きめの鉄板 3枚 、炭や 豆炭を使う バーベキュー用 コンロ 2台がとても威力を発揮した。 食器は 深めの 紙のボウルがいいが 、自宅から取りに来る人のために 、蓋をする サランラップや アルミホイルは 多めに用意した方がいい 。

夕食は 5 時から なので 調理は 3時過ぎから始めないと間に合わない。配食の際 、特に子供達にはチョコレートなど おやつをあげると とても喜ばれた。

炊き出し以外では 、やはり 各戸単位で長期化する 断水 への対応が 必要だ。 自宅から避難所へ 給水を受けに 訪れる人の話では 、水運びにかなり苦労しており 、ボランティアとしては フレキシブルなビニール容器 などを 多数持参して、 給水所から 自宅避難の人の家へ 水を配給することも 良いのではないかと思われた 。

また 輪島市では 仮設住宅 の入居が始まっており、 入居者にお話を聞いたが 、それぞれに 苦悩を抱え 前途も不安なので 、今後はこの人たちへの 傾聴活動も重要になってくることを痛感した。

ただし 同様に 苦悩を抱える 避難所の人たちとは、 基本的に面会は遮断されている 。炊き出しの際にちょっと声をかけ 、話をすることくらいはできるので、 その機会を活用した。
損壊した家屋の瓦礫撤去などは 今回行っていないが 、今後は 膨大な需要がある ことは間違いない。

ボランティア活動全般の前提となる 現地入りだが、道路は随所で 段差ができてかなりの悪路ではあるが 、通行止めは かなり少なくなり 、現地に早朝着という前提で 夜中に走ったところ、 スムースに行くことができた。

基本はボラセンを通すのだろうが 、現地に連絡した上で 個人単位でも できることはいくらでもありそうだ。 県は 個人ボランティアを認めていないようだが、 例えば 珠洲市は それを 独自で 要請しており 、直接連絡すればいいだろう 。我々もそのようにした。
いずれにせよ 宿泊が問題だが 、金沢 宿泊 だと 往復に8時間もかかるので 、活動が3、4時間 ということになってしまう。 我々は 輪島や 珠洲で車中泊をしたが 、コンビニや 小さなスーパーも 開き始めており、 何とかなった。

以上、我々のささやかな経験ではあるが、何かの参考になればと願います。

#能登半島地震 #ボランティア #炊き出し #被災地

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?