みずいろ

双極性障害の新聞記者。2020年秋から休職中。発病や治療の経緯を備忘録として綴っていま…

みずいろ

双極性障害の新聞記者。2020年秋から休職中。発病や治療の経緯を備忘録として綴っています。保護猫2匹のママ。

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記事一覧

双極性障害と診断されたワケ

自立支援医療の申請の際、双極性障害と診断されたことはすでに記した。 このGW前から、双極性障害の患者が書いた漫画や本を図書館で借りて読んだ。ふと思ったのが、「私…

みずいろ
3年前
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双極性障害と診断された話

心療内科にかかって9ヶ月、休職して約半年。先日、自立支援制度を知り、申請のために診断書をもらった。 そこに「双極性障害」の文字があった。 ビックリすると同時に、…

みずいろ
3年前
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治療方法ー漢方薬とはりー

以前の怒濤の投稿から1週間ちかくたってしまった。記者として日に何本も原稿を書いていた私だけど、締め切りなく書く文章もいいもんだなと思う。 今日は自分の治療方法に…

みずいろ
3年前
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記者が受けたセクハラ問題

「くノ一」な私たち残念ながら、私たちマスコミ業界の女性記者は「くノ一」と呼ばれている。取材相手の男性に対して、女性記者をあてがってハニートラップを仕掛け、情報を…

みずいろ
3年前
4

休職を決意するまで②

会社で倒れた日配置転換後、心機一転頑張ろうと思って会社へ行ったが、涙が止まらなかった。パソコンを打っていても、書類を見ていても、電話をしていても、涙が流れてくる…

みずいろ
3年前
3

休職を決意するまで①

自律神経失調と不眠症の診断を受けたが、心療内科医からの休職の勧めは断った。配置転換が決まり、引き継ぎに奔走。失った自尊心も少しずつ取り戻していた。少し寝られるよ…

みずいろ
3年前
5

心療内科に行ってみた③

心療内科で自律神経失調と不眠症の診断を受けた。上司に報告をして、配置転換になるまでの紆余曲折。今思えば、早めに自分の置かれた状況を受け入れればよかった。でも、プ…

みずいろ
3年前

心療内科に行ってみた②

心療内科の門をくぐると、優しい優しいおじいちゃん先生に出会えた。不眠症と自律神経失調の診断を受けた。でも、休職の勧めは拒否してしまった。 超過勤務で産業医の面談…

みずいろ
3年前
3

心療内科に行ってみた①

自分と最も遠い場所にあると思っていた心療内科。体調が悪いのに、内科でも脳神経内科でも異常なしの診断を受け、ついに心療内科の門をくぐることになった。行ってみたら・・…

みずいろ
3年前
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自律神経失調~体の異常に気付くまで⑥終~

全身の力が抜け倒れてしまった7月。脳神経内科で異常なしの診断を受けるも、私自身も夫も屋外で倒れたらどうしようと不安に思うように。少しずつ心療内科に足を運ぼうとい…

みずいろ
3年前
3

自律神経失調~体の異常に気付くまで⑤~

偏頭痛で受診した脳神経外科の漢方治療は続いていた。血虚と言われ、頭痛、立ちくらみ、めまいが毎日朝から晩まで。6月に入ると繁忙期で、精神的に追い込まれた。 多忙で…

みずいろ
3年前

自律神経失調~体の異常に気付くまで④~

偏頭痛持ちになった。脳神経外科の先生に、血虚と言われ、漢方の薬を飲むようになった。しかし、忘年会シーズンの飲酒が体調悪化に拍車をかける。 飲み会、朝掛け、飲み会…

みずいろ
3年前
3

自律神経失調~体の異常に気付くまで③~

安心できる場がない朝掛けの帰り道。過呼吸からの偏頭痛になった話。 昨年11月中旬、朝4時半ごろからの朝掛けの道中。雨が降り始めた。スピードを上げて私が乗ったハイ…

みずいろ
3年前
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自律神経失調~体の異常に気付くまで②~

ここで簡単に記者の仕事について記しておこうと思う。 サツ担って何よ会社員のみなさんに営業やマーケティングといった分野があるように、記者にも行政、医療、教育、警察…

みずいろ
3年前
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自律神経失調~体の異常に気付くまで①~

このnoteでは、地方紙記者5年生が経験した自律神経失調による体の異常から回復の過を記します。 自己紹介:サツ担5年目の記者です。私は地方の新聞社に勤務する社会人5…

みずいろ
3年前
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双極性障害と診断されたワケ

自立支援医療の申請の際、双極性障害と診断されたことはすでに記した。

このGW前から、双極性障害の患者が書いた漫画や本を図書館で借りて読んだ。ふと思ったのが、「私の症状ってそこまでひどくない」ということだ。

本を書いている人はそれだけのエピソードがあるということだろう。私が本を書いたところでせいぜいツライ、シンドイ、ヒドイ病状の記録は数ページで終わると思う。

体調の面で特にしんどかったことは先

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双極性障害と診断された話

心療内科にかかって9ヶ月、休職して約半年。先日、自立支援制度を知り、申請のために診断書をもらった。

そこに「双極性障害」の文字があった。

ビックリすると同時に、胸のつかえがなくなった。これまで私自身が、自律神経失調症、抑うつ状態、もしくは非定型うつだと勝手に思っていたからだ。(図書館で読んだ本で紹介されている症状に似ていた)

元気で動き回りたい日もあれば、体が重くて起き上がれない日もある。元

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治療方法ー漢方薬とはりー

以前の怒濤の投稿から1週間ちかくたってしまった。記者として日に何本も原稿を書いていた私だけど、締め切りなく書く文章もいいもんだなと思う。

今日は自分の治療方法について話したい。私は心療内科でもらった漢方薬を飲み、台湾人の先生が営む鍼灸院に通っている。西洋医学ではなく、もっぱら東洋医学に頼り切っている。

漢方薬なんて効くのかなと思っていたが、H先生(今通っている診療内科の先生)によると、以前かか

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記者が受けたセクハラ問題

「くノ一」な私たち残念ながら、私たちマスコミ業界の女性記者は「くノ一」と呼ばれている。取材相手の男性に対して、女性記者をあてがってハニートラップを仕掛け、情報をあの手この手で・・・と世間様は思いがちだが、私たちは防御策を取り、ボーダーを張りながら仕事をしていることを先に伝えておきたい。

女性として生きているだけで、セクハラや性暴力の危険に幾度となくさらされてきた。特に、この1年間はセクハラに対し

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休職を決意するまで②

会社で倒れた日配置転換後、心機一転頑張ろうと思って会社へ行ったが、涙が止まらなかった。パソコンを打っていても、書類を見ていても、電話をしていても、涙が流れてくる。

もはや自分の状態が正常なのかどうか、自分自身で分からなかった(書いている今もつらい)。

ミーティング後、ずいぶんとよく面倒を見てくれたキャップ(先輩)が心配して声を掛けてくれた。

「そういえば、●●さん(警察幹部)に体調が悪いって

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休職を決意するまで①

自律神経失調と不眠症の診断を受けたが、心療内科医からの休職の勧めは断った。配置転換が決まり、引き継ぎに奔走。失った自尊心も少しずつ取り戻していた。少し寝られるようになり、ご飯も美味しく食べられるようになった。

だが、特大ストレスが降りかかる。

心ない一言「不倫がバレたんか」配置転換が決まり、引き継ぎをやっていたある日、男性のX先輩から電話がかかってきた。よく下ネタを言う人で、嫌だなあと思いなが

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心療内科に行ってみた③

心療内科で自律神経失調と不眠症の診断を受けた。上司に報告をして、配置転換になるまでの紆余曲折。今思えば、早めに自分の置かれた状況を受け入れればよかった。でも、プライドが許さなかった。

不本意な配置転換直属の先輩(キャップ)にも診断名を伝えた。キャップは私の能力を買ってくれていた。「体調が戻るまではゆっくりでいいから。配置転換じゃなくて、現場の働き方を変えてやっていけばいいよ」。一度つかんだ役職だ

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心療内科に行ってみた②

心療内科の門をくぐると、優しい優しいおじいちゃん先生に出会えた。不眠症と自律神経失調の診断を受けた。でも、休職の勧めは拒否してしまった。

超過勤務で産業医の面談6月に120時間の超過勤務(残業)をしてしまったので、産業医の面談があった。人事の担当者も同席していた。初めて行った心療内科でH先生に診てもらった翌日のことだった。

「寝られてます?」

「いや、眠れないんです」

「食べられてる?」

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心療内科に行ってみた①

自分と最も遠い場所にあると思っていた心療内科。体調が悪いのに、内科でも脳神経内科でも異常なしの診断を受け、ついに心療内科の門をくぐることになった。行ってみたら・・・すごく良い先生に出会えた。

これまでの検査■過呼吸からの偏頭痛になったので、脳神経外科でMRIを取った。結果は異常なし。漢方を出してくれるということで、昨年10月~今年7月下旬までT先生の元に通った。

■カンピロバクターで腸炎になっ

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自律神経失調~体の異常に気付くまで⑥終~

全身の力が抜け倒れてしまった7月。脳神経内科で異常なしの診断を受けるも、私自身も夫も屋外で倒れたらどうしようと不安に思うように。少しずつ心療内科に足を運ぼうという気持ちになり始めた。

過食嘔吐昨年の秋以降、5キロほど太ってしまい、気にしていた。「太った?」と言われたり、久しぶりにあった捜査員に「幸せ太りで何より」と言われたり。頭では気にしてなかったけど、心の中では気にしていたようだ。

6~7月

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自律神経失調~体の異常に気付くまで⑤~

偏頭痛で受診した脳神経外科の漢方治療は続いていた。血虚と言われ、頭痛、立ちくらみ、めまいが毎日朝から晩まで。6月に入ると繁忙期で、精神的に追い込まれた。

多忙で頭から湯気が出る日々朝から晩まで一つのことに集中しなければならず、頭から火が噴き出しそうだった。今まで味方かと思ってきていた人たちと距離ができた感覚もあった。自分の力だけでは及ばない、組織力というものが試される感じも。とにかく毎日、戦場の

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自律神経失調~体の異常に気付くまで④~

偏頭痛持ちになった。脳神経外科の先生に、血虚と言われ、漢方の薬を飲むようになった。しかし、忘年会シーズンの飲酒が体調悪化に拍車をかける。

飲み会、朝掛け、飲み会、朝掛け…12月に入ると忘年会シーズンに。連日の飲み会、二日酔い。アルコール臭いかなと思いながらも、朝掛けはサボらなかった。

ある日、いつもの頭痛に加えて、頭がぼんやりとしている日があった。熱を測ると37.2度。普段の体温は35度後半し

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自律神経失調~体の異常に気付くまで③~

自律神経失調~体の異常に気付くまで③~

安心できる場がない朝掛けの帰り道。過呼吸からの偏頭痛になった話。

昨年11月中旬、朝4時半ごろからの朝掛けの道中。雨が降り始めた。スピードを上げて私が乗ったハイヤーが高速道路を走っていく。雨脚が強くなって、車体を叩く。さっきから中年の運転手Zさんがずっと話掛けてくる。

「昨日の夜ね、繁華街で男女のアベック乗せたんですわ。あれは絶対不倫ですわ。女の子が嫌がってたから、私、『アホんだら!』言うて、

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自律神経失調~体の異常に気付くまで②~

ここで簡単に記者の仕事について記しておこうと思う。

サツ担って何よ会社員のみなさんに営業やマーケティングといった分野があるように、記者にも行政、医療、教育、警察、暮らしのフィールドがある。私は入社時から警察の担当だった。

警察担当は業界内で「サツ担」と呼ばれ、記者の登竜門とされる。取材の内容は、事件や事故など。決して楽しい話題ではない。

かつて、社会部で出世していく記者=サツ担を勤め上げた人

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自律神経失調~体の異常に気付くまで①~

このnoteでは、地方紙記者5年生が経験した自律神経失調による体の異常から回復の過を記します。

自己紹介:サツ担5年目の記者です。私は地方の新聞社に勤務する社会人5年目。長らく警察担当(サツ担)を任されてきた。地方の総局を経て、4年目から社会部へ。

「栄転おめでとう」と言われるようなキャリアを少しずつ築いているような錯覚に陥っていた。が、5年目にして「体と心のバランス」を崩し、「うつ状態」の診

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