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エッセイを書きたかったけど、書けずに、行き着いた場所。

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フィクションです。
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#人生

友達が欲しい。

友達が欲しい。

 大人になると友達を作るのが難しい、という。でも、これは本当だと思う。子どもの頃は、いつでもどこでも友達ができた気がする。公園で遊んでいても、見知らぬ子どもに「一緒に遊ばない?」と言うことができたし、それで実際に友達になった。公園で遊ぶ友達。

 銭湯に通っていると、番台のおばちゃんが「いつもありがとね」と声をかけてくれる。そのうちに学校の話や友達の話になり、ここでもスグに友達ができる。ショッピン

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そのままでいいんだよ! と自分を励ます。

そのままでいいんだよ! と自分を励ます。


「あるがまま」の自分を受け入れよう!

と言われてきた。壮大なアニメ映画でも、似たようなことを歌われていた。自分の存在そのものを認めて、受け入れていこう、って。

強く響く言葉だった。ウチは、いつもどこかで他人の目を気にしてしまうような自意識の塊だから、なおさら響いたんだと思う。

でも、ウチには、その言葉をうまく行動に移すことができなかった。というより、具体的になにをしていいのかが分からなかっ

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満たされる瞬間を考える。

満たされる瞬間を考える。

自分の「満足」について考えたりする。

自分は、いつ満たされているんだろうって。

朝起きて、空が晴れているだけでも満たされていく感覚がある。料理が美味しくできたときなんて、さらに満たされたような気分になる。でも、満たされた想いは、海の満ち引きのように次第に引いていってしまう。

それからしばらくは現実的な想いが低空飛行しながら時間は進んでいく。仕事に行かなくてはならない。ベタつく暑さでも一日耐え

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仕事のポリシーと、人生のポリシーは同じ方がいい。

仕事のポリシーと、人生のポリシーは同じ方がいい。

仕事のポリシーと、人生のポリシーはイコールで結んだ方がいいと思っている。

仕事とプライベートの演じ分けが上手い人なら話は別かもしれないけど、ウチはそこまで演技がうまくない。だから、なるべく仕事とプライベート、いわば公と私を演じ分けないように生きている。

でも、意外と苦労することは少ない。むしろ、年齢を重ねるごとに心がラクになっている自分がいる。

仕事だろうが、プライベートだろうがウチはウチ。

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人生の勝者って、なんだろう。

人生の勝者って、なんだろう。

 アメリカにいると、アメリカの大きさに驚いてしまう。だって、同じ国なのに時差があるんだもの。日本にいる感覚だと考えられらない。平気で3時間とか時差があるから、やっぱり大きな国なんだと思う。

 北海道から沖縄に移動しても、時計の針は変わらない。でも、正確には1時間くらいの時差らしいから、そう考えると日本も大きな国だよね。

 住んでいる場所が離れているほど文化が変化する。これは、なんとなくイメージ

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【エッセイ】 なつかしい。

【エッセイ】 なつかしい。

いくあてもなく書いていく。ただ、手が動くままに。

最近は、あったかくなってきたせいか、目覚めがいい。今が一番、過ごしやすい時期なのかもしれない。日中は暑く、夕方は涼しい。いい。すごくいい。ノスタルジーに浸りやすい時期な気がする。

ノスタルジーは郷愁ってやつ。どちらの言葉もかっこよすぎて実感が湧いてこないんだけど、「懐かしい気分」ってやつかな。「懐かしい気分」ってなに? と言われると、正直、説明

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【エッセイ】 老い風を吹かす。

【エッセイ】 老い風を吹かす。

「老い」について考えるとき、つい自分の体力の衰えとか、見た目の劣化ばかりに気を取られてしまう。

確かに自分を襲う「老い」に対する恐怖はある。明らかに若い頃より疲れるようになったし、準備運動をしなければケガをするようになった。脂肪も落ちなくなってきているし、肌のくすみも気になってしまう。いつまでも若いままではいられない。

でも、もっともっとリアルな「老い」は、親に訪れるんだと思う。

自分の精神

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【エッセイ】 自分の中に潜むキツネ。

【エッセイ】 自分の中に潜むキツネ。

意識高い系の人が苦手だった。

格言めいた言葉を吐き、美容や健康状態を意識した生活を心がけている人を見ていると、「あんたはどこに向かっているの?」とバカにした視線を送っていた。そして、「そんな人生、つまらなそう」だとか「もっと縛られないで自由に生きたら?」なんてことを心の中でボヤいていた。

それはたぶん、自分が出来ないことにチャレンジをしている人に対するやっかみだ。嫉妬だ。自分が勉強できないから

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【エッセイ】 当たり前の反対は、ありがとう。

「当たり前の反対は、ありがとう、なんだよ」

子どもの頃、父にそう教えられた。
正直、なにを言っているのか分からなかった。

だって当たり前の反対は、「当たり前じゃない」でしょう。当たり前じゃないことは滅多にないことだから、「珍しい」とかの方がしっくりくる。とてもじゃないけど「ありがとう」という言葉とは結びつかなかった。

でも、どういうわけか、父の言葉はあたしの頭にこびりついていて、「ありがとう

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【エッセイ】 期待の美学。

【エッセイ】 期待の美学。

また期待をしてしまった。

自分ではコントロールできないことに期待をするとロクなことはない。

評価とか、他人の気持ちとか。
どれだけ期待をかけたところで、自分じゃどうすることもできないんだから!

期待をすると、「応える」か「外れる」の二択になってしまう。「期待以上」のことって珍しい。ほとんどは期待外れに終わるんじゃないかしら。でも、その分、期待は応えてくれるだけで十分に嬉しいし満足がいく。

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【エッセイ】 山あり谷あり、美しきものなり。

【エッセイ】 山あり谷あり、美しきものなり。

人生、山あり谷ありという。

いい時もあれば、悪い時もある――ということ。でも、たぶん、それだけの意味じゃない。だって山も谷も美しいもの! だから、本当の意味は、「人生、山あり谷あり、美しきものなり」なんじゃないかしら。

いい時もあれば、悪い時もある。
でも総じて見れば、そのどれもが美しい。
だから、どんな人生だって美しいのだ。

・・・そんな言葉に見えてくる。とても元気をもらえる、素敵な言葉だ

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【エッセイ】 ムダムダムダムダ!

【エッセイ】 ムダムダムダムダ!

音楽を聴いたり、映画を見たり、本を読んだり、美術館に行ったり、動物園に行く。これほど楽しくて豊かで贅沢な時間はないと思う。

でも、ムダなことだとも思う。すごくムダだ。まるで社会の役に立ってないし、自分のためにもなってない。ディオに殴られそうだ。ムダムダムダムダー!

そんな相反する気持ちが自分の中に混在する。こうして文章を書いてる時間だってそう。なにをしてても感じてしまうんです。ウチがしているこ

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