記事一覧
いわゆる「契約リスク」を洗い出すには?
1.「未知」と「リスク」は違う 契約法務担当者としては、契約書を渡されて、「この契約書を読んでリスクを洗い出して」と言われることがあるのではないでしょうか。
しかしそう簡単に言われても、契約書を読んだだけで、契約上のリスクが見えてくるわけではありません。そのため、事業部門の人たちに、そもそもどういうモノもしくはサービスを提供しようとするものなのかや、これまでの経緯などを聞いた上で契約書を読む必
SustainableでResilientな事業を目指す中での契約法務
1.契約法務担当者は事業戦略立案にどこまで立ち入るか 企業の中で働いている法務担当者としては、事業部門が立案した事業戦略を聞いて、収益性を上げるにはこうしたほうがいいんじゃないですかとか、一から開発するんじゃなくてあの時に作ったあの商品を流用したほうがいいんじゃないですかとか、そこまで踏み込んで発言することはためらうかもしれません。
確かに、お互いにプロとして能力を発揮する領域が違うわけなので
【再改訂】「契約ブートキャンプ2020」等講義資料
日本技術士会近畿本部 青年技術士交流委員会様の主催で、2020年2月29日に開催される予定だった演習型の契約法務講座「契約ブートキャンプ2020」(with 特別講演「民法改正に伴う契約対応」)が延期になっていましたが、7月4日(土)9:30~17:00に、大阪市立生涯学習センターで開催されることになりました。
当日受講される皆様用の講義資料は、以下を予定しています。(契約ブートキャンプ2020
製造請負契約における契約的視点から見たリスクマネジメント
契約の観点からのリスクマネジメントと言うと、例えば、損害賠償や契約解除の条項をどう工夫するかといったことを考えるかもしれませんが、そもそも契約上の問題が起きないようにするための対策を促すことこそが契約法務の仕事においても重要であるとの認識を持つべき時代に来ていると思います。
顧客との間で製造請負契約を結び、顧客の求める製品を作って納品するプロジェクトにおいては、契約の視点から、次のことに注意