環境変化に負けない!シンプルな考え方
年を重ねるにつれ、私たちは様々な変化を経験することになります。
特に入学や卒業、交友関係の変化、就職や異動、結婚や出産など、人生の岐路は自分を取り巻く環境が大きく変わるタイミングです。
それらは時に胸踊る希望に満ちたものかもしれませんし、不安で押しつぶされそうになるものかもしれません。
皆が変化をポジティブに捉えて受け入れる強さがあればいいのですが、皆がそうではありません。普段は強くてもその時々の状況で不安になることもあるでしょうし、その逆も然りです。
普通の人は変化に迷い、戸惑い、時には涙することもあるでしょう。
私は自分が強い人間ではないと自覚しています。ですが、スポーツや仕事、家庭など様々なステージで多くの変化を経験する中で、環境の変化に負けない考え方を身につけることができました。
ここ数年でも、仕事の異動や仕事内容の変化が次々に訪れましたが、折れることなく、自分の責務を全うすることができていると感じています。
環境の変化に負けない考え方
少し大袈裟な表現をしましたが、考え方はいたってシンプルで、
「人は慣れる生き物である」ということを意識し、信じることです。
皆さんも始まる前は不安だったけど、やっていくうちにいつの間にか不安が消え去り、何とも思わなくなった経験はありませんか?
私の場合、20代の後半に組織内の部署の中で最も過酷で、心を病んでしまう方が多い部署に配属になりました。
同僚は皆心配し、体だけは壊さないようにと声をかけてくれるのですが、それが逆に不安に感じることもありました。
異動が決まった直後は悪い想像が頭を駆け巡ることもありましたが、ただひたすらに「続けていれば必ず慣れる。大丈夫。」と自分に言い聞かせました。
すると、実際に勤務が始まってから、大変ではありましたが、失敗しようとも自分の能力を疑うようなことはなく、必ず慣れてできるようになることを信じて前向きに続けることができました。
交替で異動する方からは、君がどれだけ優秀でも慣れるのに7年はかかると脅されましたが、1年経つころにはかなり自信を持って業務を行うことができ、周囲に驚かれました。
これに対して、私は決して自分の能力が高かったわけではないと思っています。ただ慣れることを信じて失敗に一喜一憂せず、ひたむきに前だけを見ていたからだと思っています。
その後、慣れた頃にまた異動命令があり、知識の乏しい分野で数十億円のプロジェクトに携わることになりましたが、必ず慣れることを信じて、勉強を積み重ね、今では完遂までいてもらわないと困ると言ってもらえるようになりました。
周りはあなたに慣れる
慣れることは、単に環境や仕事の変化に慣れることではなく、あなた自身に周囲も慣れることも含みます。
入学や新卒での就職は、周囲も自分と同じ状況であるため、人間関係を構築することは比較的難しくはないと言えます。
比べて、既にコミュニティができているところに入っていく際はどうでしょうか。
周囲はお互いどんな人間か理解しており、趣味や考え方もある程度わかっているため自然にコミュニケーションを取ります。
もちろん、コミュニケーション強者はそんな状況も諸共せず打開していくのですが、これは相手にもよりますし、自分がオープンマインドだと思っているだけで実は距離感が近いと思われているなんてこともあり得ます。
自分が慣れることと違い、慣れてもらう際には要する時間が違うことは理解していないといけません。
ですが、急がなくていいのです。
毎日顔を合わせ、礼儀正しく挨拶し、できそうな時に少しだけ話をしてみる。
そんな積み重ねを続けていると、気づいた時には仲良く話ができ、あなたも輪の中に自然と入れているはずです。
初めっから無理矢理話を合わせて苦しむ必要はないんです。
相手が自分に慣れてくれることを信じて、あなたができることを少しずつ積み重ねていく。
中には気難しい方もいますが、それはあなたの課題ではありません。変わらない人まで気にして病む必要はないのです。
できたコミュニティに入って少し気まずい雰囲気を感じてしまった時には、「大丈夫。いつも通り礼儀正しくいれば、そのうち慣れてくれる。」と自分に言い聞かせてください。
まとめ
世の中には、環境変化のためのもっと優れた考え方や手法もあるでしょう。心の強い人には、不要な考え方なのかもしれません。
ですが、私の知る限りそんなメンタルの持ち主は一握りです。強く見える方は、考え方をコントロールし、日々をしなやかに生きています。
「人は慣れる生き物である」
環境変化に戸惑ってしまい、どうしたら良いかわからない方は、ぜひ一度やってみてください。今の自分ができていなくても、未来の自分を信じることで、とても心が軽くなります。
仕事の話が多くなりましたが、私は育児も経験しています。夜泣きには本当に精神を壊されるくらいに苦しみましたが、慣れました。今ではもう小学生になっているので懐かしく思うほどです。
このままで大丈夫なのだろうかと、不安に駆られるたびに、自分に言ってあげるんです。
とにかく信じて、続けていれば、必ずできるようになっています。
信じて、今を楽しく過ごしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?