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感想文&推し事の記録

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#映画鑑賞

偏執しらゆきひめの顛末 / 映画『哀愁しんでれら』

偏執しらゆきひめの顛末 / 映画『哀愁しんでれら』

★鑑賞当時Filmarksに投稿した内容を修正加筆しています。

映画『哀愁しんでれら』昔からディズニー映画にはあまり縁のない人生だった。そのせいかは分からないが「プリンセス」や「姫」の出てくる世界観はたいして好きでもない。ただ、ポスタービジュアルの白目ファミリーがあまりに怖く、興味をそそられて鑑賞に至ったのだ。田中圭の白目はともかく、土屋太鳳にそのイメージはまるで無い。

見終えた感想として第一

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父を乗り越え、母の愛を胸に、少年は大人になる / 映画 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 』

父を乗り越え、母の愛を胸に、少年は大人になる / 映画 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 』

⚠️内容に触れています。 #ネタバレ 自衛してください🙇‍♀️

(※最早このアルバムそのものがネタバレ感ある)

公開初日の夜、IMAX版で鑑賞。Filmarksにメモだけして、寝かせておりました。

丁寧に紡ぎ直す「ファイナル」謎に満ちすぎたアニメ25・26話、描き直したはずが挑発され「気持ち悪」かった旧劇、さらに再構築されながら続編なのかパラレルワールドなのか考察が生まれ続けた新劇(序・破

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魂すらも行き交う港町で / 映画『横須賀綺譚』

魂すらも行き交う港町で / 映画『横須賀綺譚』

fictional reality
フィクションめいた現実に対し、心の距離の取り方に揺れる貴方へ

ネタバレに触れるかもしれないので観賞後にお読みいただければと思います。

初日舞台挨拶付き上映。昨年7月のカナザワ映画祭以来、1年ぶり/2度目の鑑賞。パラレルワールドよろしく「想像し得なかった未来」を生きる今、抱く感想も変わらざるを得なかった。1席飛ばしの椅子に腰を沈めて。

あらすじ(公式サイトよ

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貴女の愛も夢も野心も / 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』

貴女の愛も夢も野心も / 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』

小学生の頃「昔の外国の話」として読んだ物語が、今の自分にも刺さる形で蘇ってきたことに胸の奥がぎゅっとなった135分。映画館で観て良かった。自宅で観ていたらもっと感傷的に没入してしまい立ち直れなくなった気がする。

平たく言えば「人の幸せは人それぞれの形」なのだけど、4姉妹それぞれが自分なりの信念で幸せと愛を求める様を、改めて新鮮な気持ちで見つめた。かつてメグに憧れた私もすっかりジョーの様になってい

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Keep shooting your movie! / 映画『カメラを止めるな!リモート大作戦!』 #リモ止め

Keep shooting your movie! / 映画『カメラを止めるな!リモート大作戦!』 #リモ止め

皆さん「リモート疲れ」してませんか?
WEB会議、Zoom飲み会、テレビでも「リモートで繋いでま〜す」。
画一的な四角い枠の画面ばかり観ていると、状況として仕方ない(そして最大限みんな努力している)のは解っていても気が狂いそうになる瞬間があります。

さて、そんな中でご紹介するのが「リモート制作された映画」です。と言うと身構えちゃいますね。単に「リモートで作られた」というのがウリではなく、シチュエ

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夜空の星が、遠い昔の瞬きで在る様に / 村口知巳監督作品"音の3部作"シリーズ

夜空の星が、遠い昔の瞬きで在る様に / 村口知巳監督作品"音の3部作"シリーズ

村口知巳監督が手がけた短編映画"音の3部作"シリーズを鑑賞して、その世界観をすこしだけ覗いた気持ちになったので備忘録を残しておきます。これからも追いかけていきたい監督です。

⚠️ネタバレあり。1・2作目の詳細の感想はFilmarksリンクから。
<10/1追記:3作目「美しいロジック」もFilmarksに登場!>

聞こえない/聞こうとしないサイレン 『あるいは、とても小さな戦争の音』 "日常に

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カメラを止めても、留めない様に

カメラを止めても、留めない様に

📸2019.6 新宿K's cinema

文芸サロン「青い傘」内の企画(*)にて、綴りそびれていた『カメラを止めるな!』の話。台詞を誦じるほどには観ているけど、内容ではなく自分との関わり方について少々。観た人が読む前提で書いてるからネタバレだらけにつき注意。またカメ止めについては書くかもね。

*映画の感想記事・映画に関した物語記事。テーマは2010年代の映画。#note映画部 #青い傘

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stand by me / 映画『サヨナラまでの30分』

stand by me / 映画『サヨナラまでの30分』

*以下、ネタバレあります!

「邦楽ロック好きは観るべし」という感想を目にしたのと、番宣でイケメンふたりを見てたのと、TOHOの無料券が月末期限だったので駆け込み。

たしかに「青春映画(恋愛要素あり)」なんだけど、なかなか良い「音楽映画」だったので敬遠せず観てほしいなと思っています。新田真剣佑と北村匠海、思った以上に歌上手い。ユニットやってくれませんか?

音楽プロデューサーがandropの内澤

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