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不定期囲碁日記

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囲碁を中心とした日記です。創作詰碁や初心者の方への解説、棋戦をまとめたり感想を書いていきます。少しでも囲碁普及に繋がりますように。
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2021年12月の記事一覧

大晦日に出汁をとる

大晦日に出汁をとる

今年も残すところあと僅かになりましたね。大晦日の午前は雑煮用の出汁をとりながら、囲碁のパズルを解いていました。

鴨肉が手に入ったので、鴨鍋を作ろうと考えたのですが、市販の鴨鍋スープのもとが販売していませんでした(昨年はあったのですが…)。無いものねだりしても仕方ないので、お雑煮用の出汁を多めに取り、一部転用することにしました。

Fateシリーズのスピンオフである料理漫画「衛宮さんちの今日のごは

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相手に期待しないこと HSPその8

相手に期待しないこと HSPその8

仕事や日常生活で大切だと思うことの一つに相手に期待しないことを意識して生きています。仕事で納期が急な案件が舞い込んできて、営業さんが「納期延ばせるか交渉してみます!」と言っても延びない体で間に合わせる段取りを組む。極端ですが、こんなイメージですね。

私の趣味は囲碁なのですが、これも相手に期待しないようにしています。相手の失敗を待つより、自分の最善手を追求することが上達に繋がります。

自分の常識

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一人時間の大切さ HSPその7

一人時間の大切さ HSPその7

今年のクリスマスも一人でした。厳密には仕事で出社したので、業務的やり取り後は、家に帰って一人になり料理してお酒を楽しみました。

一人でいる時間が長いせいか、私は孤独だとか寂しいといった感情が極めて薄いです。感情の一部が欠落していると感じる時もあります。

昔はHSP気質が激しく欠落している部分で苦しい思いをしていましたが、今は欠落している所は、長所でカバーすれば良いと考えるようになりました。

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【感謝】1万PV到達

【感謝】1万PV到達

こんばんは、囲碁noterの過祭進碁です。

クリスマスの日に嬉しいお知らせが届きました。

noteを始めて1年半くらいですが、PVが1万に到達致しました。

基本的に記事にする内容は、囲碁を中心とした内容ですが、麻雀やHSP気質の吐露だったりします。

内容や文章はまだ拙く、囲碁の面白さを伝えられていないかもしれません。それでもここまでnoteを続けてこられたのは読者の皆様のお陰です。ありがと

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2021年の囲碁界7大タイトルを振り返る

2021年も残り僅かになりました。この記事では、今年の囲碁界の七大タイトルを振り返ります。

主な登場人物井山棋聖

七大タイトル独占する快挙を二度達成した現日本囲碁界最強の棋士。            しかし若手の台頭で2020年末時点で3冠(棋聖・名人・本因坊)までタイトルを減らしました。

令和の三羽烏

一力プロ、芝野プロ、許プロの3人の総称。長く停滞した日本囲碁界に現れた期待の若手たちで

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囲碁実戦譜紹介 1局目④

囲碁実戦譜紹介 1局目④

日本棋院で行われた部活OBとのガチ対局も大詰めです。

第4譜 128  黒:F先輩 白:過祭進碁

白128で黒を分断し勝負を決めに行きました。キリが成立すれば中央の黒の集団どちかは取れそうです。

第5譜 129-146(完)白中押勝ち  黒:F先輩 白:過祭進碁

結果的に白▲で表示した3石が良い働きをして黒を分断できました。黒は最後143から粘りますが、白は144、146と安全に生きる道を

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囲碁実戦譜紹介 1局目③

囲碁実戦譜紹介 1局目③

対局は中盤に入り、白が打ちやすい局面になりました。

黒111に対してどう受けるかがテーマです。

まずは黒の注文は下図の通り。

黒の狙いは白に右辺を渡らせ、中央(115付近)か右上▲に先行することです。白の渡りも大きいですが、右上と中央の方が優先度が高い局面です。

実戦の進行を見てみましょう。

第3譜  112-122  黒:F先輩 白:過祭進碁

右辺を渡らず、反発しました。白112と覗

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【引退】大竹英雄先生お疲れ様でした

【引退】大竹英雄先生お疲れ様でした

囲碁の大竹英雄名誉碁聖(79歳)が引退されることになりました。

大竹先生は林海峰名誉天元と繰り返し名勝負を繰り返すなど、タイトル通算48期の実力者でした。大竹先生の書籍で勉強し基本の大切さを学びました。

引退理由を要約すると「以前は一目できれいな画(図)が出てこなくなり、今の能力なら失礼した方が良いと思った」と語られています。引退を決意された時は相当くやしい思いをしたのかもしれませんが、それで

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囲碁実戦譜紹介 1局目②

囲碁実戦譜紹介 1局目②

和室での対局は数年ぶりでした。正座して身を乗り出して盤面を凝視する。痺れていることに気が付かずに足がつる。一言断って足を崩す。懐かしい大学囲碁部の部室思い出すと同時に、タイトル戦の雰囲気を微かに感じていました。

序盤は想定通り、F先輩の前に打ちにくい展開になりました。黒は51(七16)の肩ツキに回り、白の右辺を削減。白も66(十四6)と大場に進行しました。90手までは黒のF先輩が有利な展開です。

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囲碁実戦譜紹介 1局目①

囲碁実戦譜紹介 1局目①

先日の記事で挙げた実戦譜を紹介します。

果たして囲碁noterは部活のOBに勝つことが出来るのか⁉

第1譜 1-50   黒:F先輩 白:過祭進碁

握って私の白番。黒の先輩Fは序盤が手厚いので、どこまで我慢するかが勝負のポイントです。私の負けパターンをマラソンで例えるとリードを許す展開で、早めに追いつこうとしてスタミナ切れになるか、終盤まで我慢して追いつけずに負けるかです。白50まで穏やかな

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囲碁noter 日本棋院を借りる

囲碁noter 日本棋院を借りる

師走に入り朝の清澄さが際立つ時期となりました。

休日ですが出勤するのと同じ時刻に支度をして家を出ました。

この日は午後から後輩たちの指導碁ですが、午前中は先輩とのガチ対局に臨みました。

使用した会場は、市ヶ谷にある日本棋院です。

政治のプロが国会議事堂を使うように、囲碁のプロが使う総本山です。

今回は、参加者が多く感染症対策も兼ねて和室を借りました。

10畳ほどの大きさで4面用意して貰

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井山棋聖が王座を奪取【五冠】

井山棋聖が王座を奪取【五冠】

今日行われた囲碁の第69期王座戦最終局で、挑戦者の井山棋聖が芝野王座に勝利し、王座のタイトルを獲得しました。

井山棋聖は本因坊戦、碁聖戦、名人戦に続き王座戦もフルセットの激闘を制して圧巻のタイトル五冠に達しました。

芝野王座は一力九段に続き失冠してしまい、今年は令和の三羽烏に傾いた流れを井山棋聖が取り戻した年になりました。残された許十段の行方が来年注目されます。なお井山棋聖は十段戦の予選では敗

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晴田そわかさんの囲碁解説

晴田そわかさんの囲碁解説

こんにちは。囲碁noterの過祭進碁です。

今回は相互フォローして頂いている晴田そわかさんの囲碁を解説させて頂きたいと思います。こうした取り組みは初めてなので、拙い所もあると思いますがご容赦下さい。また、対局者に関する指摘や批判コメントはお控え頂きますようお願い致します。題材にする記事は↓こちらです。

晴田さんが打った黒18が悪手(失敗)だったのではないかと記事にされていました。囲碁は陣地の広

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関七段が天元を奪取

関七段が天元を奪取

今日は囲碁の第47期天元戦が行われ、挑戦者の関七段が一力天元に勝利し、天元を奪取しました。20歳0ケ月での7大タイトル制覇は芝野王座に続く若さでの達成です。何より、今の日本囲碁界でトップレベルの一力さんを破ってのタイトルですから本当に凄い。おめでとうございます!

囲碁のタイトル戦の記事を書いていますが、井山棋聖の記事しか書けていませんでした。ましてや令和の三羽烏以外の棋士がタイトルを獲得したので

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