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座席の真ん前に立った人の顔を見上げたい
今日は荷物が多い。全集とノートパソコンと大量のプリントが入った原型を留めないクリアファイルとは、リュックの中では共存できないものである。そこでトートバッグのお力を借りる。これではとても立ってはいられまいと今日は東西線で座席に座った。
今私の目の前に立っているこの人間は、白いスラックスに太めの茶色いベルトを締め、どこか昭和クラシックな雰囲気が漂ういでたちである。
ミッフィの顔の下部にある「×」の
雑記:言葉は死にたがる
言葉は死にたがる。必死で生きたがった言葉たちが、死にたがっている。その死にたがりな言葉たちは、今密かに意味を希求する。
意味は放棄することはできない。意味は放棄しようとすることしかできない。意味は死ねない。死にたがることしかできない。
私が話す言葉は、生きたがっていてほしい。死にたがる言葉は、死にたがった言葉として伝わってほしい。言葉を死なせたくはない。手元の画面の中には、死にたがっている言葉
いのちの寂しさ生きる淋しさ
長い前髪をいつも鬱陶しそうにしていました。
私は切ればいいのにと思いましたが、自分を何かから守るみたいに、何かの防具みたいに大事そうに前髪を装備しているのでした。
前髪を伸ばすのは防衛本能なのでしょうか。
私の後ろの席で、いつも鼻息の音がメトロノームみたいに一定の拍子を刻んでいました。
鬱陶しいので、鼻をつまんで黙らせたら、呼吸困難で死んでしまうのかなと日本史の授業中に考えていました。