(永久保存版)俺たちが一番おもしろい
お待たせしました。
2024年第20回M-1グランプリの
感想記事を漸く完成させました。
この日に至るまで
様々な困難に阻まれて来ましたが、
頑張って完成させました。
是非、最後まで読んで下さい。
(制作時間が想定よりも長く掛かった為、今日投稿する予定だったクリスマス関連記事は明日投稿する事になりました。クリスマス当日じゃなくても楽しめる文章だと思うので喜怒哀楽の怒哀にならずに楽しみに明日を待っていて下さい。
ご理解ご協力の方宜しくお願いします。)
0.M-1について
Wikiのリンクを貼って置くので、
M-1自体を知らない方はこちらをご覧になってから、これからの文章を読んで下さい。
1.敗者復活戦
・観客審査の有無
まずは、観客審査の有無についてです。僕個人の意見としては観客審査は無くても良いのでは無いかと思いました。何故ならやはり今までの敗者復活戦で問題視されていた所謂「人気投票化」の解決策として①1stラウンドは観覧者の中からランダムに選ばれた人しか審査出来ないルールにする事で以前の国民審査制よりかは人気投票化を改善する事が出来た点②最終審査は番組側が用意した5人の審査員(皆M-1王者)が投票制で決勝に行かせたい1組を決める事でより公平性を保つ事が出来た点。の2点があると思うのですが、実際はまだ人気投票化の改善は解決しておらず「いや、コイツら全然おもん無かったやん。」と言う組達がドンドン勝ち進んでいる印象がありました。(一個人の意見)後に今回敗者復活戦の審査員を務めたウエストランド井口さんのYouTubeチャンネルで同じく今回敗者復活戦の審査員を務めたとろサーモン久保田さんとの対談動画の中で「Cブロックの2組目の辺りで観客らが途中の少し長めの休憩から帰って来ていた。」と言う発言があり、これが事実なら出場している芸人達、審査員としてネタを集中して見たい芸人審査員、観客審査員全員に対する迷惑行為でもあり、もしその人達が観客審査員だったら「コイツらちゃんとネタ見て審査してるか?」と言う不信感が付き纏い、これもまた公平性に欠ける仕組みになっていると感じました。なので今後の敗者復活戦は審査員を番組側が用意した芸人審査員のみにして、よりネタの構成、ボケの質、ツッコミの質、などより専門的な視点からの審査をしてもらい、しっかりと誰もが「面白い」と思える漫才師を決勝に行かせて欲しいなと思いました。
・音
次に、音に関する感想です。
漫才をする中で切っても切り離せないのは音問題です。漫才中のセンターマイクの音声、ボケorツッコミがセンターマイクから離れた時のガンマイクの動き、ピンマイクの有無など音だけでも様々な問題点が指摘されて来ました。そして今回も僕が感じたのは、
①ガンマイクの動きと
②ピンマイクの有無です。
まずは
①ガンマイクの動きから。漫才中に(敗復の場合)使用するガンマイクは舞台の観客側に1人ガンマイクを持ってセンターマイクから離れた芸人に向けて音を拾ってくれるスタッフさんが居て、その人が漫才中にセンターマイク以外から放たれる音を全て拾っています。
なので元々の構造上そのスタッフにはかなりの負担と責任感を強いらせている現状もあります。(これも改善した方が良い)なので、今回の敗者復活戦でも特に家族チャーハンのボケがコントinしてからセンターマイクから舞台左中央部ぐらいまで離れて漫才を進めていた時はガンマイクを操作するスタッフが上手くボケの声を拾えてない時間が数秒間あり、その間視聴者達はその間に放たれた2.3ボケを理解出来ていない状態でツッコミがツッコんでややウケの感じで次のボケに流れて行く場面があり、これは必ず改善しないといけないと思いました。固定ガンマイクの量を増やすとかガンマイクスタッフを増やすとか方法は幾らでもあると思うので是非、改善して欲しいです。
次に
②ピンマイクの有無についてです。
最近の漫才スタイルとして、コントinしながら舞台を広く使うコント漫才が増えて来ているのでピンマイクを使用する漫才師も多いですが、今回の敗者復活戦ではピンマイクを使用している組は1組も居ませんでした。(僕の目視結果)
これは、番組側がピンマイクの使用を禁止にしているのか、芸人側がセンターマイク+ガンマイク+ピンマイクの音が三重に重なり想定以上の音量で伝わる事を恐れて使用していないのかは不明ですが、特にオズワルドの最後の「一旦辞めさせてもらいます。」の一旦以降の言葉が完全にマイクに入ってなく観客にも伝わっていなかったので、若干のラグが発生しながら漫才が終了していた所を見て「今までのオズワルドの一旦辞めさせてもらいます。はしっかり全文聞き取る事が出来てたから、これは完全にピンマイクを付けていない事が原因だ!!」と思いました。(過去の漫才動画ではしっかり一旦辞めさせてもらいます。は入っていたから。)この様な場合がこれからも想定されます。次回からはピンマイクの使用も許可する様にしてもらいたいです。
ほんで、ちゃんと決勝より敗者復活の方が面白く無かったから良かった。
2.決勝
1位 令和ロマン
1st 850点 2位通過
最終決戦 5票
1st(1本目)
昨年覇者として今回のM-1へのプレッシャーは誰よりも感じていたであろう令和ロマンがまさかの2年連続トップバッターと言う奇跡。この時点で私は「あるぞ、これ。」と思いながらネタを見ていました。構成としてはほぼしゃべくり漫才で、今回のM-1に対する本気度がかなり伝わって来ました。そして内容としては将来の子供に付けたい名字と名前の話で、名前は凛太郎をしんにょうで括りながら、名字は学校の席の例を使い「渡邉」の重要性を説いて、皆んなが知っているが、今まであまり漫才の設定としては見た事が無いものと言うM-1で披露するネタとしては最高の設定で本当に面白かったです。この時点で私は「今回は神回確定」と確信しました。そして僕が1番驚いた所は、ラスト1分ぐらいで見せた「喧嘩に近い言い争い」の部分です。前半はくるまさんがしっかり間や声や話術を巧みに使いながら空気感を掌握して「このまま名字で乗り切るのかな」と思ったタイミングでセンターマイクに近づき体を向けてケムリさんとの畳み掛けるかの様な掛け合い兼言い争いを始めました。ここで僕は「コイツら、M-1を知り過ぎている。」と思いました。M-1と言う審査が入る場所での漫才はやはり後半にかけてウケ量が尻上がりの構成が評価されやすいです。そして「漫才」を審査するという事で、その漫才に果たして「2人」必要なのか。と言う部分も評価の対象になります。1人が舞台を広く使ったり、観客に話し掛けるかの様な構成が故その1人がその漫才の大部分を占めているかの様に見られたりする事で「これって漫才?なんか動いているコイツだけで良く無い?」と言う感想も抱きやすいので、審査する側は「しっかり2人が必要な漫才」と言う部分も見ないといけません。その中で前半は淡々とくるまさんのボケに対してシンプルかつ丁寧にツッコんでいたケムリさんの言い争いを後半に見せて「やっぱり2人が居ないと成立しないな。」と思わせて4分を走り切る所が本当に考えられた漫才だと思いました。最高。
最終決戦(2本目)
2本目はしっかりコント漫才。
だが、近年よく見かける霜降りスタイルとは異なり、しっかりとした物語性とくるまさんの異常な演技力でまた新しい「令和ロマンスタイル」を確立している事にかなり驚いた。本当に凄い。6年目。異常。これもまた2人の重要性をこれでもかと見せつけ、漫才に芸術性をも感じさせるM-1という舞台では有利にしかならない構成でもあり、本当にこの男はM-1を知り過ぎていると感じさせてくれた。文句無し優勝。
2位 バッテリィズ
1st 861点 1位通過
最終決戦 3票
1st(1本目)
今回の決勝進出組の中では無名の部類になるだろうバッテリィズ。出番順は7番目で前に令和ロマン、真空ジェシカなどの高度なボケを主軸とする2組や、マユリカ(敗復)、ダイタクなどのしっかりとした構成を綺麗にこなして行く2組などの後にこのバッテリィズが出て来た。僕は数年前からバッテリィズの事は知っていて漫才のフォーマットも知っている状態だった。なのでここでバッテリィズが選ばれた瞬間に「これ、あるぞ(2回目)」と思わず口にした。そしてやはり想像通りのウケ方で、石田さんが「先程のマユリカ、ダイタクと比べると毎回違う角度でボケが飛んで来る。その新鮮さが良かった。(本文とは異なるが趣旨は同じ)」と言ってた様に、完全に無名というメリットを活かした漫才で本当に良かった。また若林さんが「ここ最近の難しい漫才に対するアンチテーゼの様に感じた(本文とは違うがこの様な趣旨の発言をしていた)」と言っていた様に、令和ロマン、真空ジェシカの高度なボケや近年の高学歴大学お笑いブームが完全に「フリ」になりより一層バッテリィズの所謂「アホ漫才」が面白く感じる事が出来たのだろう。そしてM-1と言う場所では全世代に受け、全世代が笑うネタがやはり強く、納得の1位通過でした。
最終決戦(2本目)
2本目も同じく「アホ漫才」のフォーマット通りの動きだったのですが、1本目の「こんな漫才初めて!!」みたいな衝撃は勿論少なく、1本目よりもボケの質も悪くなっていて1本目よりかはウケ量は少なかった印象でした。(仕方無い)そして後半の墓のくだりでは、1本目の「コイツほんまアホやな〜〜」と言う感想を視聴者に抱かせる事がこの漫才の1番重要な部分なのですが、僕みたいな素人にも分かるぐらい漫才色が出ていて「いや、綿密に計算されたただの漫才やないかい!!」と言うツッコミが全国のM-1ファンから飛び交ったと思います。本来大事な構成の部分が裏目に出ていて「本当にM-1は何があるか分からない。」と感じさせてくれました。多分この3票は1本目の評価も加点して入れてくれたと思ってます。僕的には真空ジェシカの方が断然面白かったので少し残念でした。
これからのバッテリィズの活躍に期待大です。
3位 真空ジェシカ
1st 849点 3位通過
最終決戦 1票
1st(1本目)
構成としては、霜降りスタイルに酷似しているので今回は霜降りスタイルと言わせて頂くが、ボケの内容としては完全に「川北脳」を覗いている様な感覚で本当に全部当てている印象だった。今までの決勝で披露したネタのボケの中で進数に関するものや、少しマニアックな内容のボケが入っており「これ審査員、ちゃんと理解した上で採点してんのか?」と言う意見もよくXなどで散見して来たが、今回はしっかり審査員層に合わせたボケの様に見受けられ、その中で川北脳を存分に堪能出来るネタになっており「完全に取りに来ているな。」と僕は思った。哲夫さんが「前半のボケが後半に来るのを期待していた。」と言っていたが、しっかり商店街と言う設定の中で、終盤では前半に言っていた「ジャンプの構成」をしっかり回収しながら「出口が近い」と言う最高のツッコミを入れており、僕としては「これでお前が言う伏線みたいなやつは回収出来てただろ。」と思いました。それでもボケの質の高さが評価されてこの点数になったと思います。文句無し。
最終決戦(2本目)
2本目は霜降りスタイルでは無く、典型的なコントin→訂正→コントin→訂正の古くからあるスタイルではあったが、内容が衝撃的過ぎた。長渕剛のライブに行きたかったが間違えて隣のピアノがデカすぎるアンジェラアキのライブに入ってしまった。と言う入りで(個人的にはつかみのともはるさ〜〜んはファンとして涙が出る程嬉しいものがあった)完全に心を掴ませて後に、ピアノがデカ過ぎる事を指摘するとクワイエット・プレイスの様に発狂したアンジェラアキが沈黙の静けさの中をゆっくりと歩き、誰が指摘して来たのかをしっかり時間を使いながら詮索した後、諦めたフリをしながら帰って行く最中に流れた音に対してガクさんが「静か過ぎて隣の長渕が少し聞こえてくる」のくだりがあり、「本当に天才だ。」と改めて川北さんを尊敬するフェイズに突入した。だが、そのくだりは良かったものの、そのくだりありきではあり、その他のボケや流れを掴む間の埋め方は1本目の方が良かったので妥当な1票だと思う。ごめん。言い過ぎた。3票ぐらいは貰っても良かったかも。それでもあのくだりは本当に天才過ぎた。こんな人がまだお笑い界に居ると言う事を改めて認識する事で僕の芸人への道はまだ諦めずに進む事が出来る。本当にありがとう。
4位 エバース
1st 848点
1st(1本目)
完全なるしゃべくり漫才。
このネタは2年前のM-1準々決勝のネタ動画がYouTubeに投稿されてた時に見たネタと同じもので、僕はその日からエバースの事が好きなった思い出のネタでもあったので、導入の部分から個人的にはワクワクしていたのですが、やはり漫才の構成上ブラマヨのフォーマットがずっと頭の中から離れない状態になり、その点が少し残念だった。(個人的)ですが内容としてはかなり緻密に計算されていて、町田さんの「末締めだろ」から一気に空気感を掌握していた。でもやっぱりブラマヨと酷似しているのが気になるし、出番が9番目と言う事もあり令和ロマン、真空ジェシカのあのクオリティの盛り上がりを見せ付けた後に、センターマイクに近寄りながらのしゃべくりは少し「綺麗」に見えてその構成では作る事が出来ない笑いを期待していたのかもしれない。だから「94点」をつける人が多かったのだろう。僕的には平均95点ぐらい絶対あって良かったと思うが。やはりトップバッターの令和ロマンが今回のM-1の空気感を掌握していた事には変わり無い。とても面白かった。来年は令和ロマンが出場しないと言う事で必ず最終決戦には残ると思っています。
5位 ヤーレンズ
1st 825点
1st(1本目)
完全なコント漫才。
だが、中身は去年同様のクオリティで、去年は全体的に皆面白くなかったからトップバッターであのクオリティでも令和ロマンは優勝出来たし、ヤーレンズも準優勝になれた。だか今大会は皆レベルを上げた過去最高基準のM-1になっていたし、また令和ロマンがトップバッターになり去年のクオリティの何百倍上の漫才を見せ付けた後の去年と何も変わってないヤーレンズはやはり観てられなかった。それでも出番順は令和ロマン後の2番目で審査基準得点も皆あまり整理出来ていない状態だったからこの位置にいると思っている。全体のクオリティとしては8〜10位が妥当だと思う。所々で良いボケを入れているのに無理にボケ数を増やす為の速めなテンポ感の所為で全然ウケていなかったし、間の取り方ももう少し考え直した方が良いぐらい酷かった。令和ロマン後だから観客の目も騙せなかった。それが今回の結果の要因だと思う。
6位 トム・ブラウン
1st 823点
1st(1本目)
これはコント漫才とはまた違う「トム・ブラウンスタイル」と題したくなる様なフォーマットで、途中からのリズム良くみちおさんが動いて行き布川さんが「ダメ〜〜」と言う所は良かったが、それからは出オチ感を漂わせながらずっとややウケのまま終わって行ったので、僕的には妥当な順位だと思う。個人的には去年の敗者復活戦でもやっていたあのフォーマットはまず発想として容易だし、フリの段階が長い分ボケを期待するのだが上手く聞き取れなかったたり、理解が追いつかない所があり、全く面白さが理解出来なかった。残念。2018年の合体の方が比較的フリもしっかり使えて、それに対するボケも面白く好きだったので今後に期待ですね。(ラストイヤーだけど)
同率7位 マユリカ(敗復)
1st 820点
1st(1本目)
完全なコント漫才。
マユリカは敗者復活戦を勝ち上がった1組でもあり、去年も4位になるなど期待も高まっていたと思う。そして敗者復活戦で行ったネタでは無くてしっかりそれよりも面白いネタを持って来ていた事に安心した。だが、漫才の内容としてはやはり大喜利メインの構成スタイルになるので出番4番目のマユリカの前に出番を終えた出番3番目の真空ジェシカ、トップバッターの令和ロマンと比較するとやっぱり単調かつ綺麗に見られて笑いの数は減少していたと思う。それでも今回のM-1が去年のクオリティだったらこの漫才は優勝もあり得るぐらいの面白さではあったし、中には「校歌が上海ハニーの歌詞と同じ」の所とかはかなり面白い部分ではあったが、去年も見た漫才スタイルかつ少ししか進化していないボケ達は今回のM-1では通用しなかったのだろう。残念。
同率7位 ダイタク
1st 820点
1st(1本目)
漫才スタイルはWボケがあるコントin→訂正→コントin→訂正の完全な笑い飯スタイル。内容は一卵性の双子という特徴を存分に活かした漫才だったが、まずつかみの「俺今年で40歳、お前は?」「一緒だよ。」「出ました!伝家の宝刀!」の部分が、「お前らのワーキャーの前ではお決まりのくだりかも知れないが、お前らまだメディア露出が少ないんだからそう言う身内ネタはこう言うM-1の決勝の舞台では辞めろ。そう言う所だぞ。」と思いました。(予選はワーキャーの前だからまだ良かったけど、決勝は違う)そしてヒーローインタビューのくだりになりWボケがスタートするのだが、いちいちしなくても良い訂正を入れて行くので漸く上手く乗った流れを自ら遮る所が本当に腹立たしくて「お前ら、それでもラストイヤーなのか?」と思ったり、(笑い飯を見習え)拓(右)が2度噛んでいる所とかも少し気になったり、普通にボケが面白くなかったりした所がこの順位の要因だったと思いました。礼二さんが「もっと展開が欲しいかった。」と言っていたが、もし笑い飯が同じ様に1つの設定で4分間走り切ったとしたら、展開どうこうよりも先に「面白かった」という感想になると思う。(これはあくまで例であり、実際の笑い飯のネタは最低でも2つの設定を組み合わせて展開を作っているので、その点はご了承下さい。)
それは何故か。理由は簡単。ボケが面白いからだ。ボケが面白ければそれが1つの展開に変わり、毎回ボケで新鮮なリアクションを視聴者は取る事が出来る。今回で言うとバッテリィズや真空ジェシカがそれに該当するだろう。ダイタクの漫才はただボケが面白くなかっただけ。ただそれだけでこんなにも評価が変わる。そんな漫才だった。お疲れ様でした。
9位 ジョックロック
1st 819点
1st(1本目)
これも完全なコント漫才で、スタイルとしてはツッコミの仕方を変えた霜降りスタイル。内容としてはツッコミの福本さんが全発当てないと行けないかなり難易度の高い漫才で、大喜利要素を上手く使い分けないと行けない。(ボケの配置の事)でも全発当たれば、霜降りの様に優勝も狙えるハイリスクハイリターンのスタイルだ。だが、この漫才では全発当てる事は出来ず、しかも柴田さんから「読めちゃう」と言われる始末。(このスタイルでツッコミ読まれたら終わりやねん。)僕的にも、もっとツッコミを当てないと行けなかったと思うし、霜降りはせいやさんのボケの段階でせいやさんの人間性だったり、動きの仕方などからある程度空気感を作れていたと思うが、やはりリーゼント姿がボケをするにしては邪魔過ぎて上手く空気を持って行く事が出来ていなかったとも思う。このフォーマットを続けるのであれば、リーゼント姿を変えて、ツッコミを磨いて、ツッコんだ後にツッコミもコントinするのでは無く、俯瞰で見るスタイルに変更する事で、より多角的なツッコミも成立させる事が出来るのかなとも思った。(まあ、これは完全に霜降りと同じだが)
まだ結成2年目なので色々なフォーマットを試してみて、頑張って欲しいです。
10位 ママタルト
1st 812点
1st(1本目)
完全なコント漫才で、霜降りスタイルと言っても差し支え無いだろう。個人的には事前予想でママタルトを1位予想にしていた自分が馬鹿だったと痛感した。(皆んなの予想はちゃんと10位でびっくりした)まあ、普通にハマるかハマらないか2択で、今回は1つ前のバッテリィズが爆ハネして「アホ漫才!!」と視聴者の脳内を操作した後に最近よく見かける霜降りスタイルのママタルトの漫才だったから「それもうええわ。」と言う感じに思われたのかも知れない。こちらもジョックロック同様ツッコミの檜原さんが全発当てないと行けないスタイルなので、その空気感に蝕まれてずっとややウケで見てて苦しかった。これは出番順と令和ロマンの空気感、近年の霜降りスタイルにメスを入れたい審査員、観客の視線が原因だと思う。仕方ない。
大きくツッコむのがママタルト。そのまま突っ走って欲しい。
3.全体
本当に素晴らしい大会だったと思いました。去年の酷いものとは違い、しっかり面白い人達が面白い事をして視聴者が純粋に「面白い」と思って笑える。この構図をずっとずっと僕は待ち望んでいました。僕が芸人を志した2018年のM-1。その年に霜降り明星が居なかったら僕は絶対芸人なんか目指す事無く今もドン底の中を這いつくばる生活になっていたと思います。そんな存在を生み出すのがM-1なのです。今大会の令和ロマン、真空ジェシカ、エバースなんかを見て「僕も芸人になりたい!!」「私も芸人になりたい!!」と思う子供達が沢山居たと思います。くるまさんも言っていました。「漫才がいつ落語的なポジションになるか分からない。数十分が聴けないから4分の漫才が流行った様に、YouTube shortsや TikTokなどの影響で4分の漫才も今の若者はも聴けなくなって来ている。いずれ漫才と言うものは消失しかねない。だから僕達が劇場を守り、後輩達にも漫才の重要性を伝えて行かないといけないのです。」本当にその通りです。現在僕の様なお笑い好き以外にも漫才が注目されるのはM-1のみ。別に漫才の4分見るぐらいだったらYouTubeで自分の好きな動画や、TikTokや YouTube shortsで適当にスクロールしながら動画を見てる方が楽しい。そういう考えがもう来ていて、国民全体の漫才への興味はM-1ぐらいしか無い。だからくるまさんは一貫して「M-1を盛り上げたい!!」と言っているのです。今回令和ロマンが2連覇した事により今まで以上にM-1が盛り上がり、真空ジェシカやバッテリィズやエバースの様なちゃんと面白い漫才を披露した組が居る事で「今回面白かったから、来年も見てみよう」となった人も多い思います。来年は令和ロマンが居ません。本当に来年が勝負です。M-1存続、そして漫才存続の為にも来年のM-1には今年以上に期待して行きたいと思います。頑張れ漫才師達。
以上、
2024年第20回M-1グランプリの
感想記事を終了させて頂きます。
ここまで読んだ方、
本当にありがとうございました。
これからもM-1を応援し、
僕も優勝出来る様に頑張りますので、
これからも宜しくお願いします。
令和ロマン、おめでとう!!
さようなら。