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公認会計士・監査法人

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元大手監査勤務の公認会計士による記事をまとめています。
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#毎日note

監査法人時代の思い出 〜クライアントとの会食〜

監査法人時代の思い出 〜クライアントとの会食〜

本稿を書こうと思ったきっかけは、私のよく知っている方が某地銀の社長なのですが、その地銀の取締役人事を巡って話題沸騰中だから。ビジネス関係のニュースを見ていれば、まあ分かりますよね。

本稿は別に何か暴露するものでもないし、役に立つ情報もないと思います。こんなことがあったよ、という程度のたわいもない思い出話です。

さて件の社長ですが、私が主査をしていたクライアントでも当時社長を務めていました。で、

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上場準備会社に転職するときに気を付けたいこと 〜その会社は上場できるの?〜

上場準備会社に転職するときに気を付けたいこと 〜その会社は上場できるの?〜

ある程度経験を積んだ公認会計士なら、転職サイトに登録していると、CFO候補や経営企画・管理部門のマネージャーのスカウトをもらうことが少なくないでしょう。

かく言う私も情報収集目的でビズリーチやオープンワークといった転職サイトに登録しているのですが、ちょこちょこスカウトをいただいています。

今回は、上場できない可能性が高い会社の特徴をお話します。

内部管理体制はどうにでもなる日本公認会計士協会

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【公認会計士】IPOスキルアップ講座第5回に参加しました 〜ガバナンス〜

【公認会計士】IPOスキルアップ講座第5回に参加しました 〜ガバナンス〜

概要◆テーマ:企業統治のあり方
 ・機関設定(ガバナンス体制)
 ・取締役会運営指導
 ・監査役会等監査の充実(設置会社も)
 ・社外役員
 ・コーポレートガバナンス・コード
 ・監査人の役割
◆講師:
(パネリスト)
尾下 大介氏(公認会計士によるIPO関連業務支援PT 構成員、元東証上場審査部所属弁護士)
篠木 良枝氏(株式会社マクアケ 常勤監査役)
(ファシリテーター)
木下 洋

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【公認会計士】CPE不正 今度は早送り受講が発覚

【公認会計士】CPE不正 今度は早送り受講が発覚

3月9日付けで日本公認会計士協会の会長名で声明が発出されました。

当協会は、当協会及び他の法人の e ラーニングシステムにおいて同様の不適切な受講がないかどうかについても調査を実施してきましたが、その過程において、二重受講とは別の方法による不適切な受講(e ラーニング研修の早送り受講)が行われていたことが判明しました。 当協会は、この早送り受講についても、CPE単位の取消し及びCPE制度における

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IPOスキルアップ講座(第2回)を受講しました 日本公認会計士協会東京会

IPOスキルアップ講座(第2回)を受講しました 日本公認会計士協会東京会

この記事は、公認会計士向けです。

シリーズものの第2回ですが、今回初めて受講してみました。

テーマは内部管理ということですが、教科書的な内容はあまりなく、実務家を招いて経験談をお披露目いただくものでした。

自分もIPOのエコシステムにどっぷり浸かっている側の人間なので、この点は良かったです。

パネリストは、2019年12月にマザーズ上場を果たした(株)ランディックスで管理部長を務められた中

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会計監査と税務調査の違い

会計監査と税務調査の違い

両方経験した筆者が思いつくままに書きましたので、ご興味があればお読みください。

目的会計監査は、財務諸表(決算書)に全体として重要な虚偽の表示がないことを証明する手続です。”重要な”の程度は、投資家の投資意思決定に影響があるかないかで決まります。そして、財務諸表の適正性を会社から独立した立場の監査人が保証します。保証という言葉がとても大事です。重要な虚偽表示を看過した場合(粉飾決算の見逃し)、監

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