ベトナム人の海外労働の動向について-96-2023年の見込み⑬９月末までの動向

はじめに

ベトナム海外労働者は、世界40以上の国と地域に在留しています。
ベトナム海外労働局（労働傷病兵社会問題省）が発表したデータによると、今年、2023年の９月末までの9ヶ月間で、2023年9月末時点で、契約に基づく、海外労働市場で働くベトナム人海外労働者の1月からの累計総数は、111,507人で、その中には38,816人の女性労働者が含まれています。

この数値は、2023年の業界の計画である110,000人のベトナム人労働者を海外市場へという政府目標を、既に上回る結果となりました。

　これは、ベトナムが国際労働市場でどれだけ強い存在感を持っているかが表れていると思います。

【１】2023年のベトナム人労働者の海外派遣状況

2023年10月3日、ベトナム労働戦争傷病兵社会問題省（海外労働管理局）は、ベトナム人労働者の海外派遣状況に関する最新のデータを発表しました。

このデータは、各企業からの報告に基づいており、2023年の計画110万人に対して、今年の9か月間で、契約に基づいて、海外へ出国して海外労働者の今年の累計数が、111,507人、101.37%に達したことを示しています。

【２】派遣労働者の詳細

具体的には、2023年9月末時点での9月単月で、海外で働くベトナム人海外労働者の総数は、14,273人で、その中には、5,042人の女性海外労働者が含まれています。

【３】主要な海外労働先国

海外労働市場として、9月単月で、最も多かった国は、日本で、8,475人（女性3,831人）、次いで台湾が、4,512人（女性1,391人）、韓国が、505人（女性47人）、中国が、198人、ハンガリーが146人（女性90人）、シンガポールが51人、マレーシアが34人（女性10人）と続きます。

海外へ出国して海外労働者の今年の9月までの累計数が、111,507人。

日本は、ベトナムからの労働者を受け入れる海外労働市場としてトップで、55,690人のベトナム人が日本で働いています。

台湾（中国）は、46,166人のベトナム人海外労働者を受け入れており、これはベトナムの主要な労働輸出市場の1つです。

その他の市場には、韓国（2,449人）、中国（1,361人）、ハンガリー（1,148人）、シンガポール（1,015人）、ルーマニア（705人）、ポーランド（651人）、サウジアラビア（205人）などがあります。

※新しい労働市場
〇ベトナムは、ハンガリー、ポーランド、スロバキア、クロアチアなどのヨーロッパの新しい市場への労働輸出を促進しています。

〇ハンガリーでは、2021年に465人、2022年に775人、2023年の9月までに1,148人のベトナム人が働いています。

【４】前年同期との比較

前年同期と比較すると、2022年の9月末時点での海外で働くベトナム人労働者の出国総数は103,026人であり、2023年の9月末時点でのの結果は、前年同期比108.23%の成果となりました。

【５】今後の方針

ベトナム労働傷病兵社会問題省は、今後の市場の拡大を目指すとともに、海外で働く労働者の質の向上にも注力する方針を示しています。
労働輸出、人材会社も、人材の質の向上を目指し、職業教育の強化や、労働者派遣サービス企業と職業教育機関との連携を深化させることが求められています。これにより、外国のパートナー企業の要件や条件を満たす高い素養の海外労働者の配属が、可能となるでしょう。

ベトナムと日本は、ベトナム人労働者が、海外での仕事を見つけるための情報提供をサポートするプロジェクトを共同で進めているとされています。

今後も、今年、2023年のベトナム人の海外労働の動向に着目していきます。

日本は、将来の日本の社会のために、
より良いしくみを構築できるはずです。

お読みいただき、本当にありがとうございます。

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