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J's story

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徒然なるままに、綴ってみました。 33歳の窮屈で夢がなんなのかわからなかった自分に変化がありました。 恋愛に疎く、ある女性に出会い変わっていった徒然ならままに…
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#日記

#34 「必要な…人?」

#34 「必要な…人?」

10分くらいだっただろうか。
カラオケBOX本来の使い方としては、
不満が出そうなくらい…


モニターのCMは煌々とカラフルに光を発していた。

二人だけの時間。
歌っている時からそうなのだが、
個室というのは、
相手との距離を縮める。

居酒屋の個室。
それより、
密室を感じる。

モニターの音量も絞り、
二人は話した。

「あたしね。一つの事に集中してしまうと、
それしか見えなくなってしまう

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#31 「2ターン目」

#31 「2ターン目」

恵の酒が進み始めている。
俺の歌声で酒が進むのか…な?
それとも、
俺と一緒で、酔わずには入れれなくて、
急ピッチなのかなっと察することもできる。

飲めない俺が、【呑める】彼女のペースにあってしまって、【バンザイ】歌唱中に、2杯目が空いてしまった。今度はそれに気付いた彼女が、受話器を取り、追加オーダーを。

気付いて、何を思ったのか【ピース】しながら、
サビの
「イ、ェーーーーーーーーーーーーイ

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#28 「2時間⁉️」

#28 「2時間⁉️」

すでに21時前になっていた。
恵も朝から、クラブハウスの片付けやら、総務処理をしていたので、
かなりヘトヘトなのに…
こんなに飲まず食わずで歩き回してしまった。

だから、【No Plan】は嫌なのだ。
と心の底から思う。

結局駅前のカラオケ店に決めた。
カラオケ店が数店舗あったのだが、
キャッチの男の子が、
「今ならすぐに入れますよ!」
という嫌味のない爽やかで低姿勢で、シンプルに誘ってもらっ

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#24 「恋バナ」1

恋愛話をしていると、ふと自分の人生を振り返ることができる。
成長、感覚。
何よりその時の行動について、【こうすればよかったんじゃないか】と思いながら、
話すことができる。

赤裸々…

こういう時本当に不器用って損だなって思う。
語彙がないというか、なんというか。
そして、よくないのが【共感・賛同】を得ようとする。
だけど、俺は別にそんな気はないから、静かに聞いてくれる彼女に敬意さえ感じた。

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#22 「大丈夫だよ」

#22 「大丈夫だよ」

ハニカム彼女が、【スッ】と目の前に立っていた。

軽く息が乱れているのが、わかる。

申し訳なさそうに、
「本当ごめーん」
と、言われたが男の回答としてはデフォルトかもしれないが、
「無事に会えて、よかったし、恵のことを待っている間考えてたから大丈夫だよ」
それでも、責任感の強い彼女は申し訳なさそうにしていた。
彼女は対面に座り、
「このあとどうしよっか?」
俺は、
「ごめん…いろいろ探ってはみた

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#21 「ギフト」

#21 「ギフト」

聴きやすい音楽と、客の会話が心地よい感じで、週末夕方のスターバックスを演出していた。
若干のマダムたちの声はハリがあり、聴きたくない話と大笑いだけが気になったが、
気にせずiPhoneの中に入れ溜めているマイプレイリストの【Love#0】をイヤホンを着けてSurfaceを広げポケットWi-Fiをつけメールを確認しはじめた。

彼女に[入って1番奥だよ]という旨のメッセージを送る。
すぐに、
[オッ

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#20 「運転手は友達?」

#20 「運転手は友達?」

赤羽のホームに一番で降りて、階段に向かうが…階段と階段の間に降りてしまったせいで、結局、人混みの最後方からのスタートになってしまった。
若干のストレスが…

初めて降り立つ赤羽。改札出て目の前に駅ビルショッピングモールの【ビーンズ(Beans)】があり、【1F Starbucks】のポセイドンロゴのサインボードが一番目立つところにあった。
迷わずiPhoneで写真を撮り、彼女に送った。

ビーンズ

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#18 「プチハプニング」

#18 「プチハプニング」

17:30過ぎ

チームはホテルに戻り、スタッフのフィードバックミーティングも終わり。
6:30から働き詰めの俺は…定時18時まで待つわけもなく、部長に
「今日は何もないですよね?もう上がります!」
「う?あ、お疲れ様ー」
と、キョトンとした表情で言われた。

ゲートを潜る前に関わっている警備の顔馴染みの人に、
「あれ?俺たちが終わるまでがイベントじゃないんだっけ?」
と言われ、俺は、
「俺のメイ

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#16 「恵」

#16 「恵」

[あーーーー会いたい(笑)]
これは俺のコメントではない。
彼女がくれたものだった。

それに対して俺は
[会いたいね…ごめんね]
と返してしまった。間髪入れずに彼女は、
[ごめんねって言わないで!]
と。

彼女が
[今ね、帰ってるんだけど、電車に乗って1席空いてて、座ってたんだけどね、おばあちゃんが乗ってきたから譲ったのね。]
[素晴らしいことじゃん!]
[まー当たり前のことなんだけど、そのお

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#15 「会いたい」

#15 「会いたい」

久しぶりの現役時代の夢の一言で起きた。

なにかの暗示なのかどうかはわからないが、この公私共に充実している俺へのフラッシュバックなのかもしれない。
とは、言うもののいつものように彼女への
[おはよう]
から俺の1日はスタートした。

そして、俺は弾丸の日帰り秋田出張。
東北の地に足を踏み入れるからあんな夢をみたのかな。
と、思った。あの話はまた今度。

新幹線に乗り秋田へ向けて東京駅を出発した。

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#14-3 「The beginning of the week #3」

#14-3 「The beginning of the week #3」

彼女のグラスに注ぐが、注ぎづらく氷がドバドバっと出てしまい少しこぼしてしまう。
慌ててナプキンで拭く(汗)。
自分グラスにも注ぐが、もったいないことにこぼす。
ほんと不器用なことが腹立たしい。彼女は冷静に携帯をひょいっと濡れないようにかわしていた。
「不器用でごめーん!」
「ゆーたさん酔ってないよね?(笑)」
と、心配される。それくらい不器用。

「「かんぱーい!おつかれさーん!」」(※「「」」は

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#14−2 「The beginning of the week   #2」

#14−2 「The beginning of the week   #2」

4月末の大会に向けて、
4月の頭にあった7人制大会から腑抜け状態ながら黙々と仕事をこなしていた。
その中で彼女はちょくちょくLINEをしてくれていた。
俺はPCにLINEアプリをダウンロードしていたので、仕事をしながら(している振りをしながら)やり取りしていた。
頻繁にやっていることに彼女はうざがられないだろうかと思っていたが、飽きられるまで…。

がっついているのは自分でもわかっている。

昼が

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#14 「The beginning of the week #1」

#14 「The beginning of the week #1」

起きた。
寝た?
寝れた?
5時間も?
俺はソファーでiPhoneを握ったまま腹を出して寝ていた。
こんなに寝れたのはいつぶりだろう。

タグホイヤーは『6:47』を指していた。

[おはよー起きれてる?]
と、いつものルーティンの始まり。少ししてから…
[おはよ^ ^今電車乗ったとこ!]
7:10に乗ったらしいが、早い。
しかし、このあいだの話の中で7時でも満員電車ということで、ラッシュアワーの

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#13 「Sunday-Monday midnight is keeping contact 」

#13 「Sunday-Monday midnight is keeping contact 」

日曜の深夜からのやり取りが終わらない。
というより彼女が、眠りにつけるまでの間、付き合うという大義名分で楽しい時間が続く。
そもそも不眠症気味の俺にとっては有難い話なのだから、

彼女に感謝(笑)

[土曜は酔ってたねー(笑)ちゃんと覚えてる?]
[あたしお酒で記憶を飛ばしたっていう経験がないんですよ。
嫌なことも良いことも全部覚えてるんです(笑)]
[それは嫌だね(汗)]
確かに嫌だ。嘘がつけな

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