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ありがとう、東京五輪
東京2020オリンピック競技大会は二週間余りの大会期間を経て、今日閉会式を迎えた。
1年の延期を余儀なくされ、コロナ禍に開催された異例の五輪であった。
私は開会前、正直なところ五輪に興味がなかった。
開催反対なわけでもなかったが、こんな状況で開催して誰が楽しめるのか、とか、通行規制が面倒くさいなあ、などと思っていた(選手村の近くに住んでいるので、実際交通面ではかなり私生活に影響があった)。
「全力」で過ごした或る夏の話
私は最近,大学生活の中で経験した様々な事柄について,懐古している。それが来たる社会人生活にたいする多少の抵抗なのか,それともノスタルジアを覚えることで大学生活の集大成としようとしているのか————はっきりとはしないが,よい機会なので,いくつかのエピソードをこの場で熟熟と書いてみようと思う。
「何事も全力でやれ」今回は,私が某学習塾で講師のアルバイトをしていた,大学2年の夏の話である。私は,当時勤
夕日を解釈するという事
コロナは当然の如く嫌なものだが,コロナ禍で新しい趣味が出来た。
「日没の20〜30分前を目安に出発して,走って,辿り着いた”最高の場所”で日没を迎える」という,通称サンセット・ランである。
いや,これが”通称”なのかは知らないが,今ネットで「サンセットラン」で検索してみたところ,ある程度は一般的に使われているということが判明したので,安心した。少なくともわたしは,そう呼んでいる。
サンセット
ジムを休会して悲しくなってしまった話
いよいよ、新型コロナウイルスが国内でも猛威を振るってきた。
日本の国民的スターである志村けんさんの訃報は、先週までコロナを軽んじていたことを否定できない自分に、とても重くのしかかった。
これを機に、というのは遅いけれども、改めて危機意識を持ったものである。
だから私は早速、通っていたジムに休会手続きに伺った。
ジムの諸手続き締め日というのは大抵前もって設定されているもので、本来であれば4月
小池真理子に熱狂した、18の夏(EP.0 and 1)
18の夏、作家・小池真理子に熱狂した。
彼女の描くストーリー、語彙、表現……彼女の世界観そのものに熱狂し、それと類似したものをなんとか自身の手で、自身の体験をもとに、小説という形で書き起こそうとした。
しかしながら、その試みは呆気なく失敗に終わった。
その1年後の19の夏、一念発起したわたしは彼女の作品を通して自身が思考したことを随筆文で著そうとする。
今度こそ自称小池真理子研究家となった