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短編小説|かわいそうな恋
ーー【ご報告】結婚しました。
何気なくスクロールしていたら流れてきた投稿に、思わず指を止めた。投稿の左上にあるのは、見慣れた彼のIDとプロフィール写真。
ーーこの度、大学時代よりお付き合いしていた美嘉さんと結婚いたしました。楽しいときもつらいときも、いつも僕を支えてくれた彼女には感謝しきれません。これからも誠実に、彼女と向き合っていきたいと思います。まだまだ未熟な2人ですが、変わらずよろしくお
AIが描いた絵で人は感動できるのか?(Midjourneyで遊んでみた話)
Midjourney?へ〜何それおもしろ!まぁなんか結構前にもそんな感じのあったよね。程度にしか思っていなかったのですが、SNSで見ていると(これはただのお絵描きツールに留まらないのでは…?)と思い始めたので、考察を書くとにしました。
AIと言えば、真っ先に議論に上がるのが「AI 対 人間」的な二項対立の話ですよね。「将来AIに奪われない仕事とは?」「人間にしか作り出せないものって何?」みたいな
「自分の気持ち」はどこにあるのか?
「自分の気持ち」というものが、身体の外にある気がしている。
これは私が生きている中で、ずっと抱いている違和感だ。昔から、学校でも家でも感情を押さえがちだったのか「思った通りに動く」ことが苦手だった。
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今でも覚えているのが、中学2年生の頃のこと。もともと私は一重まぶたで、真顔でいると常に不機嫌そうに見えることがとてもコンプレックスだった。周りの誰からも嫌われたくなかった私は、心の中で「
1杯のサラダボウルから学んだ仕事の価値観
価値観というものは、ある日突然、180度変わることがある。
私はPOTLUCK(ポットラック)という月額定額制テイクアウトサービスの店舗営業として働いている。営業の中でも私が担当しているのは主に既存店のフォローだが、気になるお店があれば自らアポイントを取って商談に行くこともある。現在大学3年生で、本来であればリクルートスーツを着ていなければならない時期だが、思いのほかこの仕事に熱中してしまい、気
何者でもない私が、何者でもない自分を少しだけ好きになるまでの話
「私って何者なんだろう?」そう思い始めたのは18歳の春。長かった大学受験が終わったころだった。第一志望の入試の帰り道、サンマルクで達成感と虚無感に駆られながら、それまで制限していたスマホを食い入るように弄っていたのを覚えている。そのすぐ後に私を待ち受けていたのは、真っ暗とも真っ白ともにつかない、何も道しるべになるものがない”空っぽ”のような時の流れだった。それまで部活にしろ勉強にしろ、周りに合わせ
もっとみる久々にUVERworldのライブに行ったら、少しだけ大人になれた自分を見つけた話
これもう1週間くらい前の話なんですけど、
先週、大学の文化祭の前夜祭でUVERworldが来たんです。
私、中学高校の頃UVERworldが大ッッッ好きで。
どれくらいライブに行ったか分からない。クリスマスの武道館ライブは、中3、高1、高2の3回くらい行ったんだと思う。その頃周りに好きな人がいなかったから、TwitterとかLINEグループで一緒にライブ参戦してくれる人探して、「初めまして」の状