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シネマ『スターウォーズ』

スターウォーズ~新たなる希望~。このシリーズは1977年に原作の4から映画化されている。
主人公の少年と姫と海賊とロボットが、わちゃわちゃする政治のお話である。

この映画のみどころはなんといっても、宇宙空間なのに音がするところだ。
真空状態の中で「ビシューン」とか「バーン」とか「シュゴー」とか音がするのだ。
音は空気の振動と習った知識がことごとくひっくり返される。

これから導き出される事実として、物理の先生は間違っていた事になる。
天動説然り、世の中にはまだまだ他にも、人類の固定概念を覆す真実が存在するはずだ。

わたしが兼ねてから思っていた事ではあるが、重力などは存在せず、あれは宇宙空間から押されている力ではないかと。
だとしたら、押している存在がいるはずなのだ。

そこで、わたしは公園にてある実験を試みた。
こちらも押す力を駆使して宇宙空間に力を加えれば、その存在に抗う事ができ、浮く事ができるのではないかと仮説を立てて。

わたしの中で最大の押す力といえば、おしくらまんじゅうである。今でも時々、小学生たちと「おしくらまんじゅう、おされて泣くな」と歌いながらやるのだが、だいたい泣いてしまう。
泣いてしまうからであるからして、これ程まで押す力が強いものはないと思っている。

わたしは、近所の小学生たちと公園で、うつ伏せになって空にお尻を向けて叫んだ。
「♪おしくらまんじゅう~、押されて泣くな~」
しかしながら、浮くまでには至らなかった。

しかし、公園でランチをしているOLがこちらを見ながら言っているのを耳にしてしまったのだ。
「あの人、ちょっと足りてないね」
そうだったのか!
わたしの中で戦慄が走った。
横で小学生の持ってきたミニ四駆も走った。
足りてなかったのである。エネルギーが。

わたしたちは空へ向けて少し尖らしたお尻をプリンと出し、叫んだ。
「♪おしくらまんじゅう~! 押されて泣くな!」

一週間程、公園で続けていた。毎日お尻を尖らしながら歩いて訓練もしていた。ある日、バイト先で同僚の女子がわたしに向かって言っているのを耳にしたのである。
「あの人、いつも浮いているね」
浮いていたのだ!!
自分が気付かない間に!!

わたしは慌てた。このまま、浮いていってしまったらお空に飛んでいって大変な事になってしまう。メリーポピンズという昔の映画でみた事がある。傘をさしてお空に飛んでいってしまうのを。あの人もよくお尻を出していたのだろう。

それからというもの、エネルギーの均衡を図る為に、わたしはドラッグストアでおしめを購入し普段履くようにした。推測するに、おしめという名称は「押す」のを「めっ」する物として開発された物であるのであろう。
勿論、宇宙へアピールする為にズボンは履かない。

わたしは、実験を立証する為に、今一度、小学生たちと公園でお尻を出し、うつ伏せになり叫んだ。
「♪おしくらまんじゅう~!! 押されて泣くな!!」

後日、それは小学校のPTAで「よくない遊び」と紹介され、禁じられる事となった。

いつの世も、
真実を隠蔽したい者がいるものだ。

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