あなたがロニー・コールマンに勝てないのは、努力が足りないからじゃない。
「努力」。
最近、というかここ数年、努力について考えることが増えました。
「成功するためには努力をしろ」
「俺は血の滲むような努力をしてきた」
「努力は必ず報われる」
などと、みんなが好き勝手なことを言います。
個人的には、努力に対する結論は出ています。
今回は、【努力は報われるのか】についてお話していきます。
●今回の発端
水泳の池江璃花子選手が、白血病を乗り越え、東京オリンピックの日本代表に内定しました。
これは本当に本当にすごいことで、同じ病気を患った方やそうでない方にも、また個人的にも非常に勇気と希望を貰える出来事でした。
スポーツの良さってこういうことなんだなあと改めて思わされました。
しかし気になったのが、池江選手が仰っていた「努力は必ず報われる」という言葉。
もちろん、白血病という生きるか死ぬかという大病から競技復帰するだけでもものすごい努力が必要だと思います。
それだけでなく日本代表になるレベルまでコンディションを戻すまでにどれだけの努力が必要だったか、達成したときにどれだけの喜びがあったか、想像ができません。
そう、我々凡人にはその大変さもその努力も想像ができないのです。
池江選手の影にいる2位の選手は、努力が足りなかったのでしょうか。
私たちが日本代表になれないのは、努力が足りないからでしょうか。
大前提として、池江選手はとんでもなく素晴らしい成績を残されました。
もちろん、想像ができないくらい努力をして結果が出た池江選手にとって「努力は必ず報われる」というのは正しいと思います。
それを、観衆である僕たちが「そうだそうだ!努力は尊い!」と賛同することには強烈な違和感があります。
●「才能」が存在する事実はもっと認められてもいい
筆者が例え週7でトレーニングしたとしても、ロニー・コールマンにはなれません。
ウサイン・ボルトと同じトレーニングをしたとしても、100mを9秒台で走ることもできません。
何故か社会ではタブー視されがちですが、「才能」は存在します。
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スポーツは85%が遺伝によって決まり、15%が非共有環境によって決まることがわかっています。
※非共有環境とは、家庭以外の環境、つまり学校や地域コミュニティのこと。
事実として、「才能」は存在するし、「努力」でなんとかならない壁も存在する。
これは世界の真理として一旦認めましょう。
●お前は努力してるの?と言われたとき。
見方によっては、筆者は努力しているといえるでしょう。
週4回ジムに通い、ほぼ毎食自炊をし、空き時間で毎週こうやって文章を書いています。
でも筆者はボディビル大会で優勝したことはないし、料理研究家にもなれなければ、インフルエンサーでもない。
これは「努力が足りないから」でしょうか。
見ず知らずの人から、
「でもお前ボディビル大会で結果残してないじゃん」
「週一更新なんて甘えでしょ」
なんて言われたら、筆者はたぶん泣いちゃいます。
確かに、できればボディビル大会で結果を残せたらいいなとは思うし、noteも毎日更新したい。
でもそこまで人生を賭けるほどではないのも一方で事実。
もちろん自分なりに一生懸命やってるつもりけども。
…そう。
「自分なりに一生懸命やる」
ってのが大事なんじゃないかと思います。結局。
●「勝者のイス」の数が決まっているかどうかが鍵
想像してみてください。
世の中の全員が、オリンピックに出たいと思っているとします。
その全員が最大限努力するとしても、オリンピックに行けるのは限られた人だけですよね。
これは「勝者のイス」の数が限られているから起きることです。
「オリンピックには〇〇人が出場できます」
というルールの中でやっているので、「勝者のイス」の数を増やすことはできません。
必然的に、「努力が報われない人」がでてきます。
一方、現実社会ではどうでしょうか。
「〇〇会社の社長」のイスは限られているかもしれませんが、会社を作って社長になるのは誰でもできます。
「年収1億円の人は一国につき〇〇人まで」という法律もありません。
資本主義社会においては、「勝者のイス」は自分で増やすことができます。
これであれば「あなたが成功しないのは努力が足りないから」が通用するかもしれません。
でもホリエモンが「あなたが成功しないのは努力が足りないから」と言っていたら多くの人はムカつくと思います。
何が言いたいかというと、人間は勝手だよねということ。
スポーツ選手の言葉に一時的に感動したり、お金持ちにイラついたりする前に、「自分なりに一生懸命やる」ことができているか考えてみましょう。
うぅ、、、自分の言葉が刺さる、、、
●「なりたい自分」を思い描こう
ジュール・ヴェルヌという小説家の有名な言葉に、
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
というものがあります。
(これは「科学」ではなく「文学」なので必ずしも正しいとは言えないと思います)
皆さんは、自分がオリンピックに出たりボディビル大会で優勝する姿を想像できますか?
残念ながら筆者は想像できません。
こういうことを考えていると、歳を取ったなーとか夢がないなーとか思うのですが、、、w
「オリンピックに出たい!」「ボディビル大会で優勝したい!」
という想いは、生きていくうちに自分の限界に気付いて、「できそうにないな」と考えてしまっているのです。
つまり、「なりたい自分」は「なれそうな自分」の中から選んでいるのだと思います。
とはいえ、「なれそうな自分」の範囲をちょっと広げてみることも大事。
「なれそうな自分」の範囲のことをコンフォートゾーンなんて言ったりもします。
「なりたい自分」を描くためのコツ
●努力しないと報われることはない
努力した人が必ず報われるとは限りませんが、報われる人は必ず努力をしています。
筆者の解釈では、「努力しないと報われることはない」、つまり「然るべきタイミングでチャンスを掴むためには日頃から努力しておく必要がある」まで噛み砕いてやっと腑に落ちました。
逆に、日頃から何もしていない人の目の前にチャンスの神様がきたとしても、後ろ髪に触れることすら叶わないでしょう。
そういう人に限って「今回は運が悪かった」「やっぱ持ってる人は違う」とか御託を並べる。
「努力する過程が大事!」というのも、とどのつまり「努力することで、成功する確率が上がることが大事」ということだと思います。
1万回の素振り自体に価値はありません。
素振りしたおかげで次の試合でヒットを打てたとか、素振りしたのに打てなかっただとか、短期的な結果にも価値はありません。
本質的に最も価値があることは、素振りしたことによってフォームが安定してスイングスピードが上がり、ヒットを打つ確率が上がったことではないでしょうか。
つまり「成功する確率(再現性)を上げる」ことが努力だと筆者は考えています。
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