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向井秀徳、「らんど」を語る(5)
今年の夏は猛暑だった。各地で観測史上最多となる猛暑日を数え、記録的な猛暑となった。そんな夏に、ZAZEN BOYS及び向井秀徳アコースティック&エレクトリックは、全国の様々な会場でライブをおこなった。そのひとつが、表参道にある銕仙会能楽堂本舞台で開催された「緑光憩音2024夏」だった。
向井秀徳アコースティック&エレクトリックとして、能楽堂で演奏をおこなう。都会の真ん中にある能楽堂でライブを
向井秀徳、「らんど」を語る(4)
ZAZEN BOYSにベーシストのMIYAが加入したのは、2018年のことだった。新しい体制となったZAZEN BOYSによる初めてのライブが行われたのは、那覇市の久米にあったライブハウス「output」だった(「output」は現在、那覇市牧志に移転して営業中)。
『らんど』のリリースを記念した全国ツアーでも、4月20日に沖縄公演が行われることになった。当初の予定では、この日にインタビュー
向井秀徳、「らんど」を語る(3)
向井秀徳は、ずっと都市を見続けている。都市を歌い続けている。ただし、そこで歌われる都市の光景は、現実の都市が変貌し続けているのと同じように、変わり続けている。ZAZEN BOYS約12年ぶりのアルバム『らんど』で描かれる都市の姿も、これまでのそれとはどこか違っている。
向井秀徳にとって、都市とは何であるのか。都市とどのように対峙してきたのか。そんな話を聞かせてもらいたいと、3月20日、名古屋
向井秀徳、「らんど」を語る(2)
ZAZEN BOYS約12年ぶりのアルバムがリリースされたのは、1月24日のことだった。リリースと前後して、TOUR MATSURI SESSION 2024が始まり、2月3日には熊本B.9 V1にて、2月4日には福岡DRUM LOGOSでライブが行われた。福岡といえば、向井秀徳が青春時代を過ごした街であり、ナンバーガールが結成された街でもある。そこで私は、ライブを終えた直後の向井秀徳に話を聞かせ
もっとみる向井秀徳、「らんど」を語る(1)
ZAZEN BOYS約12年ぶりのアルバムが、ついにMATSURI STUDIOからリリースされた。タイトルは「らんど」。この作品のリリースを前に、向井秀徳から一通のメールが届いた。そこには「オフィシャルとしての今作品の説明テキストを作成したい」と書かれていた。まずは2時間のインタビューを収録することになったが、12年ぶりのアルバムを、たった2時間で語り尽くしてもらうことは不可能だった。折しも全
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