なかのひろし

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なかのひろし

Rowingがより短期間で、より向上するための記事を書いています また、メンバー限定でローイングマニュアルを作っています 応援&ご入会をお待ちしてます。 <主な選手戦績> リオ五輪代表 全日本選手権優勝4回 <主なコーチ戦績> インカレ男子エイト2位 全日本女子ダブル2位

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記事一覧

ローイングの真髄: 船との『繋がり』を追求する20240731

ローイングの技術で最も重要だと思っていることに「繋がり」があります。船と、自分が一緒に動く、そのことを「繋がり」と読んでいます。英語でいうと多分connect。 1. …

なかのひろし
8時間前
3

ローイングを超えて:引退する学生へのコーチとしての想い20240730

1. はじめに:引退した学生への興味「中野さんって引退した学生のことは興味あるんですか?」と聞かれて、 答えた言葉。 「元気にやっていってほしいなと思うよ。インカ…

3

「速さ」と「楽しさ」の両立:主従関係を超えて20240729

ローイングにおける「速さ」と「楽しさ」の両立1. 問題提起 クルーボートは基本的には整調に合わせる。 ストペアに合わせる。 でも「合わせる」ということがたまに上下関…

3

本:「身銭を切れ」20240728

最近読んでる本 すごく面白い! その中で話題になっていたことから 自分も共感するところを。 (文章をそのまま引用したわけではなく、中野が記憶している内容を書いて…

4

高橋尚子さんのツイートをみて、南極の話を思い出す20240727

高橋尚子さんのツイート 42.195km、2時間以上 垂直ではないものの、進行方向に足上げ腹筋する競技だからだろうか、 毎日2000回というのは 本当にすごい。 何よりすごいと…

5

ローイングの常識を覆す:なぜ『足蹴り』は効果的でないのか20240726

日本のローイングに無くなればいいのにと思う言葉の一つに 「足蹴り」があります。 ローイングに足蹴りは必要ないし、 足蹴りでローイングが上手くなることはないと思って…

5

トップ選手で共通してそうな漕ぎ方の一つ20240725

テニスも野球もローイングも、 世界一の人は 簡単には真似できないフォームで競技をしていて、 偶然真似できたとしても 全然上手くいかなかったりして、 まったく教科書…

4

Isak goes to Olympic2024 20240724

スロベニアで8ヶ月ぐらい漕いでいたとき、 bledという街のローイングクラブに所属したのだけど、 そこにいた高校生が、 「これから留学するからローイングを休むんだ」と…

3

トレーニングのお弁当箱理論20240723

限られた時間の中で、 限られた期間の中で、 最高の結果を出すために、 何をするか、何をしないかをはっきりさせないといけない。 なぜなら、時間が限られているから。 …

4

論文:持久力競技でメダルを取るトレーニング20240722

@GokenSAKAMOTOさんが紹介してくれた論文 要は、 「どんな練習がメダリストを生んだのか、持久力競技がめっぽう強いノルウェー人コーチの話をまとめました」、 について、…

3

最も良いトレーニングは思い出に残るトレーニング?20240721

「最も良いトレーニングは何か?」 その答えはきっと、 「最も自分を成長させてくれるトレーニング」なんだろうけど、 今回は、その問いに科学的ではなく 人間的な意味で…

2

才能があるかないかは、努力して初めてわかること20240720

私は、 努力が報われるとは思わない。 一番努力した人が優勝するとは思わない。 体格が良い人、 センスが良い人、 遺伝的に合ってる人が、 めちゃくちゃ努力したときに 日…

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孤独なあなたを応援する記事20240719

「必ず勝つ方法はない」と言っているけど、 言い換えれば 「常に不安を生きろ」ということ。 どうすれば強くなるのか、 誰にもわからないから、 必ず不安の中に、 リスク…

4

エイトに乗るとエルゴが伸びなくなる理由20240718

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3

走れる人は、漕ぐのもだいたい速い20240717

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なかのひろし
2週間前
3

「量より質」は嘘。20240716

「量より質」は嘘だと思う。 ローイングにおいては、ほぼほぼ量がすべて。 というか、 「量」と「質」は相反しないし、 「量」をこなせる人は「質」も高いのが現実。 例…

なかのひろし
2週間前
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ローイングの真髄: 船との『繋がり』を追求する20240731


ローイングの技術で最も重要だと思っていることに「繋がり」があります。船と、自分が一緒に動く、そのことを「繋がり」と読んでいます。英語でいうと多分connect。

1. 『繋がり』の重要性パリ五輪がいま絶賛開催中ですが、オランダの選手が自分の思う「繋がり」をめちゃくちゃ表現していて、本当にすごい。ここまでできるかというぐらいの繋がり、ゆっくりさ。

2. オランダ選手の卓越した技術五輪の動画はな

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ローイングを超えて:引退する学生へのコーチとしての想い20240730


1. はじめに:引退した学生への興味「中野さんって引退した学生のことは興味あるんですか?」と聞かれて、
答えた言葉。

「元気にやっていってほしいなと思うよ。インカレが人生のピークとかオリンピックが人生のピークとかそういう人たくさんいるらしいから、そういうのにならないで、どんどん良くなる人生を歩んでいってほしいなと思う。」

この質問を機に、改めて自分が何を目的に指導しているのか考えました。

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「速さ」と「楽しさ」の両立:主従関係を超えて20240729


ローイングにおける「速さ」と「楽しさ」の両立1. 問題提起

クルーボートは基本的には整調に合わせる。
ストペアに合わせる。
でも「合わせる」ということがたまに上下関係になることがある。
「俺に合わせろ!」的な。

実際「合わせた方が速い」のだけど、
中々技術的に合わせられなかったり、
体格的に合わせられなかったり、
「そこまで合わせなきゃいけない?」ってぐらい細部を求められて、
嫌になるときが

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本:「身銭を切れ」20240728

最近読んでる本

すごく面白い!

その中で話題になっていたことから
自分も共感するところを。

(文章をそのまま引用したわけではなく、中野が記憶している内容を書いています)

1つ目について。
要は、誰からの称賛も求めるなということ。
未来の人からの称賛を求めよということ。

「絶対見返してやるからな」というスポーツ漫画にありそうなセリフは
おそらく正しいということ。

よく、部の決定において「

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高橋尚子さんのツイートをみて、南極の話を思い出す20240727

高橋尚子さんのツイート

42.195km、2時間以上
垂直ではないものの、進行方向に足上げ腹筋する競技だからだろうか、
毎日2000回というのは
本当にすごい。

何よりすごいと思ったのは、ツイート後半の
「毎日10分」
「始めてから1ヶ月ほど過ぎました」
という言葉。

腹筋2000回するのに、どれだけ時間がかかるのかわからないけど、
毎日2000回していた人でさえ
毎日10分という、気軽なハ

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ローイングの常識を覆す:なぜ『足蹴り』は効果的でないのか20240726

日本のローイングに無くなればいいのにと思う言葉の一つに
「足蹴り」があります。

ローイングに足蹴りは必要ないし、
足蹴りでローイングが上手くなることはないと思っています。

理由はこちら。

水泳出身の選手がローイング競技で活躍しやすい理由の一つに

持久力があるから、

というものが大きなものですが、
もうひとつ、些細かもしれませんが、

水の柔らかさを知っているから、

というのがあると思っ

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トップ選手で共通してそうな漕ぎ方の一つ20240725

テニスも野球もローイングも、
世界一の人は
簡単には真似できないフォームで競技をしていて、

偶然真似できたとしても
全然上手くいかなかったりして、

まったく教科書的ではないところが
スポーツの難しさだったり、
面白さだったりする。

教科書的な人はほとんどいないし、
フォームは人によって違う。

だけど、だけど、
「これ、共通してるんじゃね?」
っていう部分がちょっとだけあって、
それを上手く

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Isak goes to Olympic2024 20240724

スロベニアで8ヶ月ぐらい漕いでいたとき、
bledという街のローイングクラブに所属したのだけど、

そこにいた高校生が、
「これから留学するからローイングを休むんだ」と言う。
留学先はたしかアメリカだったように思う。

彼はなぜか私に話しかけてくれて
以前、「ここが俺の家だ」
ってコース近くの結構豪邸を教えてもらい、
さすが留学できるだけあるなーっと思いながら、
私はスロベニアに残り、彼は留学とい

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トレーニングのお弁当箱理論20240723

限られた時間の中で、
限られた期間の中で、
最高の結果を出すために、

何をするか、何をしないかをはっきりさせないといけない。
なぜなら、時間が限られているから。

特にトレーニングの場合、
疲労がたまる。
疲労したら次のトレーニングに差し支える。
もし、レースで使わない能力の向上のためにトレーニングをしてしまったら、

・そのトレーニング時間がもったいない
・そのトレーニングによる回復時間がもっ

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論文:持久力競技でメダルを取るトレーニング20240722

@GokenSAKAMOTOさんが紹介してくれた論文
要は、
「どんな練習がメダリストを生んだのか、持久力競技がめっぽう強いノルウェー人コーチの話をまとめました」、
について、紹介します。
すごく面白かった。

最も良いトレーニングは思い出に残るトレーニング?20240721

「最も良いトレーニングは何か?」

その答えはきっと、
「最も自分を成長させてくれるトレーニング」なんだろうけど、
今回は、その問いに科学的ではなく
人間的な意味で答えるとしたら、

「思い出に残るトレーニング」だと思う。

どんなに非効率でも、
どんなに非科学的でも、

チームでやれば
以降そのトレーニングのクソっぷりに
思い出話の花が咲く。

競技を辞めて、
いつか同窓会みたいなときに
共有で

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才能があるかないかは、努力して初めてわかること20240720

私は、
努力が報われるとは思わない。
一番努力した人が優勝するとは思わない。

体格が良い人、
センスが良い人、
遺伝的に合ってる人が、
めちゃくちゃ努力したときに
日本一や世界一に成れると思っている。

だけど、
誰が体格が良いか
センスが良いか、
遺伝的に合っているかなんて、
結局、結果をみて判断するしか無い。
結果論でしか無い。

小柄でも勝つ人は勝つし、
不器用でも勝つ人は勝つし、
そんな

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孤独なあなたを応援する記事20240719

「必ず勝つ方法はない」と言っているけど、
言い換えれば
「常に不安を生きろ」ということ。

どうすれば強くなるのか、
誰にもわからないから、
必ず不安の中に、
リスクの中に身を置く必要がある。

リスクのない生活に、
成長・勝利はないから。

みんなと同じ練習をしていれば安心でしょう。
去年と同じ練習をしていれば安心でしょう。
みんなと同じ意見であれば安心でしょう。

でも、それでは勝てないよ。

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「量より質」は嘘。20240716

「量より質」は嘘だと思う。

ローイングにおいては、ほぼほぼ量がすべて。
というか、
「量」と「質」は相反しないし、
「量」をこなせる人は「質」も高いのが現実。

例えば30km漕ぐとします。
「質」が「集中力」のことを指すのであれば、
集中力無しに30km漕ぐことはできません。

30km漕ぐということは
2時間半漕ぎ続けるということであり、
そのための睡眠、栄養、休養を前もって準備しておく必要

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