最も良いトレーニングは思い出に残るトレーニング?20240721

「最も良いトレーニングは何か?」

その答えはきっと、
「最も自分を成長させてくれるトレーニング」なんだろうけど、
今回は、その問いに科学的ではなく
人間的な意味で答えるとしたら、

「思い出に残るトレーニング」だと思う。

どんなに非効率でも、
どんなに非科学的でも、

チームでやれば
以降そのトレーニングのクソっぷりに
思い出話の花が咲く。

競技を辞めて、
いつか同窓会みたいなときに
共有できる会話のネタになるような
トレーニング。

きつい部活が
割と仲が良い、結束力があるように見えるのは、
そういう
「きつい時期を一緒に乗り越えた記憶」
を共有しているからだと思う。

「あの日はまじできつかった」
「あの練習はもうやりたくない」
「あのコーチは鬼すぎる」

など。トレーニングが終われば
みんな笑顔で話すのです。

トレーニングがすべて効果的・効率的で、
試合だけ勝って、勝利の思い出を糧に
卒業後を生きるのもいいんだけど、

全員が全員勝てない現実の中で、
全員が全員、いい思い出を残すためにはってなったときに、

「ありえないぐらいきつい練習」
が最も手軽で、最も費用のかからない行為のように思う。

リゾート地でワイワイする思い出もいいし、
高級なご飯を食べに行く思い出もいいけど、

きつい練習をみんなで乗り越えた思い出も
きっと極上のものだと思う。

これは、お金をかけずできることで、
かつ、お金をどれだけかけても手に入らない今の仲間がいて
初めてできる思い出。

きつければきついほど、
「きつい」とか
「くそ」とか、
「やめたい」とか、
いろんな通常な反応が現れて、

みんなそう思ってるから
どんなに価値観が違っても、
共感できる部分が必ず作れる。

きつくすれば、
部員が辞めるかっていうとそうでもない。

きつくして、
弱音を吐ける人が周りにいないときに、
部を辞めるのだと思っている。

弱音とか、愚痴とか、そういうものを
なるべく言わない大人になってほしいけれども
どうしてもって時に
共有できる、共感してくれる
そんな仲間、関係をスポーツを通じて作ってほしいと思う。

最も良いトレーニングは
最も生理学的に効果的で、
最も思い出話になるトレーニング。

そう思っています。



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