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ローイングスキルアップ集中講座

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基本的なことはわかるけど、 更に上を目指したい!かゆいところに手が届く、そんなローイングの情報が欲しい!そんなあなたに。 私が10年以上、何百万円もかけて、いろんな国、人に会い…
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記事一覧

【動画あり】柔軟性とRowing:上手い人は、そもそも動ける人:20240825

【動画あり】柔軟性とRowing:上手い人は、そもそも動ける人:20240825

もう何年もコーチをやってきて、
以前から重要だと思ってはいたけど、
「それほどかな?」と油断していて、今更ながら
めちゃくちゃ重要なんじゃないかと思い始めたこと。

柔軟性。

どうみても、
柔軟性が高い選手ほど、
可動域が大きい選手ほど、
上達するスピードが速い。

そして
柔軟性が高い選手ほど、
どんなクルーに乗せても上手くいくことが多い。

柔軟性でエルゴが回るかについては、
乗艇の上達スピ

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【解説動画あり】腕漕ぎの練習方法:素振り20240824

「漕いだ割に進まない!」
「進んでいるはずなのにめちゃくちゃ重い!」

そんな時、
リリース周りが上手く漕げていない可能性が
高いです。

「リリース周りが上手く漕げていない」とは?1. 腕引きの部分が、上手くいっていない

2. ブレードを抜く作業が上手くいっていない

以上の2つが考えられます。

要は
1.最後の加速ができていない(のにブレードが水の中にあるので大減速、結果進まない、重い)

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かなり好評「脇ドリル」:体重を支えるのは脚と脇だけ20240820

ローイングにおいてドライブは
①脚で「押す」
②腕で「引く」
とよく言われます。

私自身も便宜上そのように表現することが多いです。

でも実際、
押すんじゃないんです。
引くんじゃないんです。

「乗る」んです。
ストレッチャーに。
クラッチに。
グリップに。

乗る対象はなんでも良いのですが、
どっかり座っている「シート」から
体重をどれだけ浮かすか
どれだけ浮かし続けられるか、
それがローイ

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Rowingにおける脇の力:「脇」って力が3つ20240819

Rowingにおける脇の力:「脇」って力が3つ20240819

最初は脚、最後に腕で加速する、ドライブする!

というイメージを持つ方が多く、
私もそう教わってきたのですが、
本当にそうなのでしょうか。

つまりは
「ドライブ最初から腕の力は使っていないのでしょうか?」

以下は私の考察になります。

↓は、いわゆるぶら下がりドリルの写真になります。
どれもシートからお尻を浮かせていて
いわゆる「体重を乗せている状態」になります。

この中で
今まで言われてい

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肩改造計画③肩甲骨

Rowingを
①エントリー
②ドライブ
③リリース
④リカバリー
と4つに分解すると

エルゴ=②ドライブ
であり、
ドライブのほとんどは
下半身(脚の強さと体幹の連動)
が生み出しているように思います。

一方で、
①エントリー
③リリース
といった、ブレードを上下に動かすためには
腕をいかに使うかが問題になり、
Rowingのパワーは下半身の使い方
Rowingのテクニックは上半身の使い方

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フィンガーターンの特訓方法:フィンガーターンを身近に練習する方法20240817

フィンガーターンの特訓方法:フィンガーターンを身近に練習する方法20240817

フィンガーターンのお手軽な練習方法を思いつきましたので、
こちらに共有いたします。

使うものは
AirPods Pro

になります。
(3コインズのワイヤレスイヤホンでもイケるとの報告があります。ぜひお使いのイヤホンでお試しください)

使い方はこちら

フィンガーターンのやり方は以下のようになります。

(以下はメンバー限定記事になります。
この記事以外にもたくさんの情報が詰まっておりますの

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速さのための必須条件:「ゆっくり」漕ぐための方法とウェイトトレーニング

どうしたらゆっくり漕げるか。

以前、ブログでオランダのシングルスカルの選手が上手すぎるという話を
しました。

その中で、
船と一緒に動くことが重要で、
船と一緒に動けば動くほど、
めちゃくちゃ速いスピードなのに
体はゆっくり動いているように見える。

逆に、上手く漕げない選手ほど、
体だけが速く動いて船は動かない、
というような逆現象がおこることを伝えました。

問題はどうやったら、
「ゆっく

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ローイングの真髄: 船との『繋がり』を追求する20240731


ローイングの技術で最も重要だと思っていることに「繋がり」があります。船と、自分が一緒に動く、そのことを「繋がり」と読んでいます。英語でいうと多分connect。

1. 『繋がり』の重要性パリ五輪がいま絶賛開催中ですが、オランダの選手が自分の思う「繋がり」をめちゃくちゃ表現していて、本当にすごい。ここまでできるかというぐらいの繋がり、ゆっくりさ。

2. オランダ選手の卓越した技術五輪の動画はな

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日本大学と他団体の差20240701

もう10年以上、日本一の大学として君臨し続けている日本大学。

学生時代、当たったら全体に負けるので、
本当に同じ組になりたくない、予選や準決勝で当たりたくない、
そんなチームでした。

社会人になってからでもそれは続き、
シニアの日本代表になっても、日大の選手とは当たりたくない、
今でも怖いなーって自動的に思ってしまう、
それぐらい強すぎる団体。

なんでそんなに強いのか。いろいろ要素があると思

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レースで勝つための練習レート20240701

スケートの10km世界記録保持者の本当に貴重な文章に
「スケートでは実際にレースで走るスピードでしか練習しない。
スピードによって求められるテクニックが違うから」
という文があり、
「本当だな、すごいな」と思った。

https://www.howtoskate.se/

なぞるだけが速かったり?20240622

クルーボートって歯がゆくないですか?
特に4人、8人のボートの場合。

私の性格なだけかもしれませんが、
もう思いっきり漕いで、疲れ切ってゴールしたい。
それで称賛されたい。

なのに、私の漕ぎの特徴だからかもしれませんが、
レースは
「漕がないほうが船が進む」
「頑張らないほうが速い」
のです。
ものすごく物足りない、歯がゆい。

ものすごく昔の話ですが
2009年のU23世界選手権で銀メダルと

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【レートを出す】ストップウォッチでピピッと連打してもできない時間を短縮するだけでレートが恐ろしく上がる話 20240616

レートをあげるために、

「フォワードから上げるな!」
「フォワードはそのまま!ドライブを上げろ!」
って話をよく聞きますが、

自分の場合、
ドライブももちろん上げるかもしれないけど、
どちらかと言うと、
「準備」を速くしたほうがレートが上がる、
レートが上がるから艇速も上がると思っています。
(※一漕ぎ=ドライブ+準備)

準備というのは、ここでは
「ハンズ、セット、フォワード、エントリー」の

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