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スポーツREALビジネス

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プロスポーツ経営者としての心得 「人生を限界まで楽しめ」と言われたことはありますか?ここで私がやっていることがまさしくそれです。スポーツREALビジネスは、自分の情熱を投影し、こ… もっと読む
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記事一覧

秋春シーズン制への移行について思うこと(後編)

秋春シーズン制への移行について思うこと(後編)

INDEX
🔹本文書の位置付け
🔹賛成か反対か
🔹なぜ提案が今なされたのか
🔹提案の概要とそのメリットとは
(以上は前編)
🔹今後の検討で留意すべき事項について
🔹最後に

🔹今後の検討で留意すべき事項について

 今後引き続き前述したメリットの検証も含め、各クラブから出された課題の検討議論を行なっていきますが、その過程で留意しなければいけないと思われることについて記しておきます。

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秋春シーズン制への移行について思うこと(前編)

秋春シーズン制への移行について思うこと(前編)

INDEX
🔹本文書の位置付け
🔹賛成か反対か
🔹なぜ提案が今なされたのか
🔹提案の概要とそのメリットとは
(以下は後編に続く)
🔹今後の検討で留意すべき事項について
🔹最後に

🔹本文書の位置付け

 サッカー界では今年に入り、現行の春秋シーズン制から秋春シーズン制への移行についての検討がされています。それに対して一部サポーターやメディアの皆さんから反対の意思表示や疑問、意見等が表

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昨日の友は今日も友

昨日の友は今日も友

ーINDEXー
🔹はじめに
🔹クラブを飛び越えた絆
🔹清々しい光景
🔹昨日の友は今日も友

🔹はじめに

 私の noteをご覧になっている皆さん、こんにちは、お元気ですか。前作がかなりシビアな内容でボリームもありましたので、今回からしばらくの間、ショートコラムを出して行きたいと思います。元ネタは、今年一月より富山新聞さんで掲載させていただいている「万里一空」という私のコラムになります

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J2復帰 : 2年越しの勝負/2022〜2023年度【経営編】〜損益とチーム強化のせめぎ合い〜

J2復帰 : 2年越しの勝負/2022〜2023年度【経営編】〜損益とチーム強化のせめぎ合い〜

🔹3シーズン目の開幕前に
🔹昇格(復帰)の条件
🔹リスクを背負っての勝負/2022シーズン
🔹赤字予算と増資
🔹昇格消滅の翌年が本当の勝負/2023シーズン
🔹成長の達成感、喜びの充実感に向けて

🔹3シーズン目の開幕前に

 私がJ3のカターレ富山に来て、3シーズン目の開幕までもう1ヶ月を切った。初年度はシーズン中での社長就任だったので、チームも予算も決まっており、実質的なタクトを

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【戦士ならここにもいる】全国のプロアスリートへのエール

【戦士ならここにもいる】全国のプロアスリートへのエール

■コロナ禍の東京オリンピックで戦ったアスリート
■同じコロナ禍の中で戦う地域プロスポーツのアスリート
■あなたの生きている証とは

■コロナ禍の東京オリンピックで戦ったアスリート

 オリンピック、終わりましたね。一つ気になることがあります。それはかなりの選手達が、「このような状況の中で競技をさせてくれたことに感謝します」と申し合わせたかのようにコメントしていることです。国の内外を問わず、開催の

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教科書は「現場の言葉」

教科書は「現場の言葉」

■本では学べない貴重な現場の声
■現場に於けるベテランやリーダーの大切さ
■トップがプロフェッショナルであることの意味

■本では学べない貴重な現場の声

 プロスポーツの世界に身を投じて20年が経った。日産自動車での在籍期間が22年だから社会人生活の半分近くをプロスポーツビジネス経営に費やしてきたことになる。

 始めは何で稼ぎ、何に費やしているのか、どの程度なら優れているのか、それとも更なる努

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プロスポーツ界での移籍と転職

プロスポーツ界での移籍と転職

■有期雇用者の移籍や転職
■移籍/転職の決め手
■移籍/転職は「生きている証の再確認」

■有期雇用者の移籍や転職

 note読者の皆様、また私のアカウントをお選びいただいた皆様、新年あけましておめでとうございます。プロスポーツ業界に身を置く者として、昨年同様今年も大変難しい状況が続きますが、そうした中でもスポーツを通じて皆様と生きている証となる豊かな喜怒哀楽をともに出来ますよう、微力ながら全力

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私のサポーター感

私のサポーター感

 プロスポーツビジネス界に来て20年目に入った。早いものでそれまでの日産自動車サラリーマン生活22年とほぼ同じ長さにまでなった。3年間の限定出向の予定で横浜マリノスに来たのだから、この長さには当の本人が一番ビックリしている。正直に申し上げると、プロスポーツ業界に出向を命ぜられた時は、一瞬左遷かと思ったくらい車屋としてのプライドを傷つけられたものだった。それが自ら転籍を志願し、幾つかのクラブで経営の

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優勝/昇格の支度、降格の準備(後編)

優勝/昇格の支度、降格の準備(後編)

INDEX■ 優勝決定の舞台裏
■ 優勝/昇格の支度
 【メッセージ系/手数を惜しまず丁寧に】
 【物販系/キャッチコピーでブランディング】
 【お祝いもの系/大物量をキチンとさばく】
 【挨拶系/熱が冷める前にしっかりすます】
 【催事系/感謝の見せ所を意識する】
 【強化系/チーム編成は先を見越す】
(以上は前編)
■逃げられない降格当日
■降格の準備
■経営トップとしての覚悟

 本編に入る

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優勝/昇格の支度、降格の準備(前編)

優勝/昇格の支度、降格の準備(前編)

INDEX
■ 優勝決定の舞台裏
■ 優勝/昇格の支度
 【メッセージ系/手数を惜しまず丁寧に】
 【物販系/キャッチコピーでブランディング】
 【お祝いもの系/大物量をキチンとさばく】
 【挨拶系/熱が冷める前にしっかりすます】
 【催事系/感謝の見せ所を意識する】
 【強化系/チーム編成は先を見越す】
(以下は後編に続く)
■逃げられない降格当日
■ 降格の準備
■経営トップとしての覚悟

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プロスポーツ法人に於ける社長の退き際(ひきぎわ)

プロスポーツ法人に於ける社長の退き際(ひきぎわ)

INDEX
■プロスポーツ法人社長の責任の重さ
■解任/進退伺い/辞任
■私の考える社長の退き際

■プロスポーツ法人社長の責任の重さ 

 ここのところ、Jリーグクラブ選手の不祥事が続いている。それに伴ってメディアや支援者達から、その管理責任についての追求も少なくない。アルビレックス新潟の社長は、当該クラブ選手の起こした不祥事の責任をとる形で辞任している。またJリーグクラブの場合、成績不振が続く

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プロスポーツ法人の現場とフロントの在り方

プロスポーツ法人の現場とフロントの在り方

INDEX
■お互いの違い
■相手を知ろうとする気持ち
■現場とフロントである前に

 先日私がサポートしているベルテックス静岡の代表と、現場とフロントの距離をどう縮めていけばいいのかということが話題になった。法人格としてプロスポーツ事業をしている者たちにしてみれば永遠の課題なのだろう。チームが苦境に立たされた時、優勝を目前にした時、「チームもフロントも一枚岩になって」という言葉をよく耳にするし、

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プロスポーツ法人トップと民間法人トップの違い

プロスポーツ法人トップと民間法人トップの違い

INDEX
■私が過去来最も多く受けた質問
■経営の基本を実務レベルで徹底的にやり抜く
■細事に至るまで説明責任を果たす
■お客様に対して「仲間/身内」として強く意識する

■私が過去来最も多く受けた質問

 先日あるサポーター運営動画サイトでロングインタビューを受けた。クラブを応援している中で、「社長辞めろ」とか言っているが、実際社長の仕事をわからないまま言っているのは良くない、という前向き?な

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地元/生え抜き/土地の人…地域スポーツエリアとしての静岡

地元/生え抜き/土地の人…地域スポーツエリアとしての静岡

INDEX
■土地の人と地元意識
■都会でありながら地元意識の強い静岡
■静岡人にスポーツを通じて出来ること

■土地の人と地元意識

 日頃から大変目をかけていただいているスポンサーの社長さんが北海道から写真を送ってきた。富良野の原野。そこは言わずと知れた1980年代に一世を風靡したドラマ「北の国から」の舞台となった土地である。田中邦衛さん扮する富良野生まれの黒岩五郎が、都会で育った子供達(純と

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