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#習作 買い物に出た彼女と、彼女の好きなもの(1)。
#1些細なことで喧嘩をしてしまったから 、彼女は家を出て行ってしまった。それでも、ちゃんと僕らのベッドにはスマートフォンの充電器があって、戸棚を探る様子もなかった…
#習作 2人のタワー
【お題】信号機、カーテン、花火
【場面】東京
【制限時間】30分
高校生のころに使っていたペンケースは,あれ、どの段ボールに閉まったんだっけ。この部屋は、富山の実家の物置程度しかない。20平米のワンルームなのだから、どこかにあるはずなのにな。別にどのペンでもいいのだけれど,高校生のときに使っていた、あのペンがよかった。翔太が教えてくれたゲルインキボールペンは120円にしては書きやすくって、私と
#コラム 買って良かった法律書2022〜勝手にLegalAC編〜
今年もたくさん本を買いました。
積ん読も大量にありますが、ちゃんと読んだ本もあります。
さらに、年末には、下記が出版されるなど、まだまだ買わないといけない本があります。どこかに、ぼくを待っている本がいるのです。
もちろん所属事務所でも大量に書籍や雑誌を買っていますが、ぼく個人でも(数えたくないですが)今年もnn万円以上は書籍を買っているように思います。このnoteは、普段は「純文学」の習作場所な
#習作 彼女の顔はきれい(約1900文字)
★重要★
あくまでも創作(Sukoshi Fushigi)です。
コロナウイルスに関する正確な情報は厚労省等のページをご参照ください。
1 彼女の顔はきれいさっき夢から醒めたのだけれど、夢の内容なんてほとんど覚えていなくて、夢の続きさえも見たいとは思わなくて、それでも、肌寒くなってきた10月だというのにシーツが寝汗で少し湿っていたのだから、たぶん悪夢を見ていたのだと思う。わずかに覚えていることと
#習作 買い物に出た彼女と、彼女の好きなもの(1)。
#1些細なことで喧嘩をしてしまったから 、彼女は家を出て行ってしまった。それでも、ちゃんと僕らのベッドにはスマートフォンの充電器があって、戸棚を探る様子もなかったものだから、彼女には家出をする気持ちなんてなくって、だからこそ高校時代のプリクラ帳とか昔の通電するかしないか分からない携帯電話も置きっぱなしなのだとおもう。きっと、彼女は買い物に出たのだとおもう。
彼女の置いていった古い携帯電話には、プニ
#習作 メイド・イン・スリランカ
# 純文学チックなので面白くはないです。
# 30分執筆チャレンジ お題「猿股、虹、スリランカ」
京都の夕闇をコウモリが舞う。
数十の仲間たちとともに群れているのか、踊っているのか、あるいは餌場を探しているのか、それは知らないけれど、僕には、何かに追われて逃げ回っているように見えて仕方がなかった。冬眠から目覚めたばかりかもしれない貪欲なコウモリたちは、ちょうど就職活動に追われている僕と同じで、幼
Twitterで投稿したSSのまとめ
1 SS(ショートストーリー)その1
久しぶりに氷見の蟹を食べた。昔は殻の半分が割られてなどおらず、上手に殻を割って綺麗に身を取り出すことは難しかった。父は、蟹の関節を適度な強さで押して蟹身をとりだし、得意げに僕に見せたものだった。そんな父も、今は殻を割る力すらない。ちょうど、屋根から雪が落ちる音がした。
その2
3度目の緊急事態宣言がでた。2度目は慣れたと強がってたが、さすがに3度目となる
#習作 おまえのなまえ
# 純文学チックなので面白くはないです。
# 一時間執筆チャレンジ お題「猫、コスモス、半島」
木村聡。
小学生のころの僕らといえば、ひたすらにあだ名を付け合っていた。数日で変わるあだ名もあったし、ずっと変わらないあだ名をもあった。そのころの僕らの中で一番の最悪は、あだ名がないということだった。校庭に住み着く猫でさえあだ名をもらえるのに、あだ名すらないことは、学校中の一番の格下で、スーパーファミ
#習作 コロナの頃に。
★重要★
あくまでも創作(SF)です。
正確な情報は厚労省等のページをご参照ください。
約3500文字・読了20分程度
1 コロナの頃に。 あの3月。
あの3月は最悪だった。
あの3月はコロナの罹患者が見つかるたびに臨時ニュースが流れていた。
そして、4月になると傾向が変わって、死者数・有名人の罹患・政府要人の発言だけが臨時ニュースではいるようになった。
日が経つにつれて、臨時ニュースの深刻さ
#エッセイ 僕と自由とトイレットペーパー。
1 本文 (約1700文字)さっき、友人の浅野とたらふく、もつ鍋を食べてきた。
久しぶりに会った友人なんだ。
僕の大切な友人なんだ。
いつもは並ぶ店だけれど、新型ウイルスの影響で、今日はすんなりと入れた。
もつ鍋の味を、味噌と醤油、どちらでも選べるらしい。
たった2つの選択肢を見せられただけで、僕らの心は、大海に向き合うかのうような気分になる。僕らはなんでもできる。誰も、僕らの選択を止められやし
#エッセイ 途端にトタンと雨が打つ
1 途端にトタンと雨が打つ (約1800文字)僕の住む町にも商店街がある。
僕は仕事場に自転車で通勤しているのだけど、いつも通る道は、実を言うと決まっていない。
時短だの、効率化だの、リモートワークだのが賛称される令和だ。
通勤ルートは、距離、時間、交通量を勘案して決めるのがデキるビジネスパーソンなのだろう。彼らは、たぶん通勤路が決まっているのだと思う。
僕だって昔はそうだった。
小学生のころ
#習作 エンドロール(1200文字・掌編)
1 エンドロール「震源地は淡路島北部。地震の強さを示すマグニチュードは4.0…」
神戸でこれだけの揺れなのだとしたら。
そう思って、僕は震源地が気になった。普段はつけないNHKをつけてテロップを待った。午前7時を少し過ぎに流れたニュース速報のテロップを見て、僕は少し安心した。生まれ育った徳島でなくてよかったと思って、僕はほんの少し安心したのだった。地震のたびに、幼少期の出来事が思い出さされる。ちょ