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文章術

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役に立つかもしれないし、全く役に立たないかもしれない。 そんなヘイヨーさんの考えた独自の文章術の数々。 ハッキリ言って超適当!
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物語を立体迷宮化する

物語を立体迷宮化する

今回も「異世界千夜一夜」の解説になります。

この物語、基本構造としては「千夜一夜物語」や「ラングの童話集」みたいに短いお話の集合体になってるんですよ。

で、当初の予定としては、「バラバラの物語を何百話かを、1001夜に渡って書き続ければいいか~」くらいに思ってたんです。

ところが、実際に書き始めてみたら、段々と欲が出てきて「物語同士をつなげてみたく」なっちゃたんですね。

たとえば、「第1夜

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「文学型執筆法」と「エンタメ型執筆法」

「文学型執筆法」と「エンタメ型執筆法」

文章の書き方には2種類あって。

1つは「文学型執筆法」で、もう1つは「エンタメ型執筆法」

「文学型執筆法」の方は、「もう、これ誰にも読まれなくてもいいや!自分の世界を構築してやれ!」と思って書く方法。

対して、「エンタメ型執筆法」の方は、「いかにして読者を喜ばせるか?」を念頭に置いた書き方です。

もちろん「狙ってないのにウケる」ってこともあるにはあるんだけど…
それは、確率的にかなり低いで

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日本語として理解できて、ストーリーになっている文章

日本語として理解できて、ストーリーになっている文章

「毎日2000文字ずつ小説を書いていく」ってのを続けてるんだけど…
これが、思った以上に大変で。
「毎日のように舞台や登場人物を変えながら物語を進めていく」っていう方式が、逆に失敗だったかも?

「同じ登場人物で毎日書き進める」ってのは、書く方としては、結構簡単なんですね。おそらく、読む方としても読みやすいはず(おもしろいかどうかは別として…)

最初に始めた時は、毎日、別のお話を書く方が飽きずに

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「ラングの童話集」

「ラングの童話集」

ヘイヨーさんが、近所の図書館に通ってた頃に、「これは!」って思った本が何冊かあって。その内の1つが「ラングの童話集」なんです。

ラングってのは人の名前で。アンドルー・ラングって人なんですけど。このアンドルー・ラングが世界中のおもしろ話を集めたのが「ラングの童話集」なんですね。

それぞれ「みどりいろの童話集」「あかいろの童話集」「むらさきいろの童話集」などとなっていて、表紙がタイトルに沿った色に

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クオリティとは何か?

クオリティとは何か?

「毎日2000文字ずつ小説を書いていって、1000夜連続で続けよう」という荒行に挑戦しているのですが…

毎日毎日、必死こいて2000文字を埋めていってると、段々と身体が慣れてきて、文字を埋めるのは雑作もなくなってくるんです。

すると、欲が出てきて「同じ文字数ならば、もっといいモノを書いてやろう!」って気になってくるわけです。

さて、ここで問題。

「もっといいモノ」って、なんなんでしょう?

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マンガなんてガバガバ設定でもいける!

マンガなんてガバガバ設定でもいける!

「彼岸島」っていうマンガがあって。結構好きで、よく読んでたんですけど…

このマンガ、設定が超ガバガバなんですよね~

最初の頃は、本格的なホラーマンガだったんだけど。彼岸島に到着してから、段々おかしくなってきて。ホラーっていうより、アクションとかギャグマンガみたいになってきちゃったんです。

たとえば、彼岸島の広さに対して、施設が多過ぎるんですよね。廃鉱山があったり、研究所があったり、塔があった

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質と量とスピードと

質と量とスピードと

ここ最近、「毎日、必ず2000文字ずつ小説を書いていく」というのにチャレンジしていて。それを120日くらい続けています。

最初は結構大変なんですけど、慣れてくればどうにかなるんですよ。

問題は「質」なんですね。

始めた時は「玉石混淆になってもいいので、とにかく書き続けよう!」と思ってたんですけど。それにしたって「さすがに、今日はダメだったな…」みたいな日もあるわけです。

クオリティだけじゃ

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的に当てる訓練

的に当てる訓練

この前、落合博満さん(元中日ドラゴンズの監督)のYouTubeを見てたら、いいコト言ってましたよ。

「最近の選手は、『100球投げろ』って言われたら、ただ100球投げちゃうんだ。そうじゃなくて、『的に当てるように100球投げる』ようにしないと。自分が監督の頃は、全員にそうさせてた」って。

これ、別に野球にかかわらず、なんでも同じコトが言えると思うんですよね。

「トレーニングっていうと、ただ練

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課題を決めて訓練する(後編)

課題を決めて訓練する(後編)

さて、毎日コンスタントに小説が書けるようになったヘイヨーさん。

毎日4000文字ずつ書いていって、月に長編1作は完成させられるようになってきます。

こうなってくると、かなり有利なんですね。量の方はあまり気にせず、質に専念することができるので。

そこで、いろいろ書くようにしました。得意な分野も苦手な分野も関係なく、いろいろな文章に挑戦しました。

たとえば、重い文章ばっかりじゃなくて、軽めの文

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課題を決めて訓練する(前編)

課題を決めて訓練する(前編)

今回は、ヘイヨーさんが「小説の執筆上達」のために使っていた訓練メニューを紹介しておきます。

まずは、基礎訓練。

さすがに「質うんぬんの前に、最低限の執筆量は必要だろうな~」と思って、課していた訓練。

ヘイヨーさんって、それまでは「長編小説を書くのが苦手」だったんですけど。これは、完全に訓練で克服しました。

生まれ持った資質としては「1000文字とか2000文字の短い文章を書くのは得意」だけ

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これ、何読まされてるんだろう?

スティーヴン・キングの「ダークタワー」って本を読んでるんですけど。
これが長いんですよ~
ザッと数えた感じだと、500万文字くらいあるんです。

全14冊あって、ようやく4冊目を読み終えたところ。
「毎日1%ずつ読んでいけば、100日あれば読み終えられるか」と思って始めたんですけど。よく考えると、500万文字あるってコトは、毎日5万文字ずつ読んでいかないといけないんです。

で、「ムッチャおもしろ

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人を美しく殺す

人を美しく殺す

最近、「人の殺し方」について、いろいろ思案していて。
いきなり物騒な話をしちゃいましたけど。現実の世界のお話ではなく、「小説の表現」についてです。

なにしろ今やってるプロジェクトってのが「1000日連続した小説を書く」ってもので。残り900日近くあるので、どんどんいろんな実験をしていかないと、すぐにマンネリ化しちゃうんですね。

なので、いろいろと試行錯誤しながら書き進めてるんですけど。その内の

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厚みのある文章もいいかも知れない

厚みのある文章もいいかも知れない

最近、スティーヴン・キングの「ダークタワー」っていう小説を読んでるんですけど…これが、全14巻あって長いんですよ~

ま、それは最初からわかってたことなので、ボチボチ読み進めています。

で、スティーヴン・キングも、結構ムダな描写が多いんです。ヘイヨーさんが書くような小説とは全然違うんです。

1つのアイデアで、ひたすら同じようなシーンが続いたり。ずっと、砂地で車椅子押してるだけとかありますからね

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神に挑む方法

神に挑む方法

今回は、ヘイヨーさんが「『創作の神』に挑むために、何をやってるか?」を語っていきます。

結構レベルが高い話なので、ついてこれない人が多いかも知れませんが、何かの役に立つかも知れないので、一応、残しておきます。

大前提として、「心構え」が大切です。
心構えについては、前回お話ししたので、そちらを読んでください。

次に、大変に時間がかかります。
神を超えるためには、何十年もかかると思ってください

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