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華麗なる日々 三日目
さてまたある日曜日、前回の轍は踏まんと意気込みつつも梅田駅に降り立つ。
再び『梅田 カレー』で検索をして目星をつける。
JR大阪駅周辺のルクアB2に旧ヤム鐡道という店がある。
空堀にある旧ヤム邸という人気店の系列店である。
先日も実はここを目指すが見つからず、先に見つけた「うまいカレー屋」に入ったのだが、ここからほんの10m先にあって、注意深く見れば見つけることが出来たのに諦めてしまった。
まあそ
乱読のすゝめ【メガトン級「大失敗」の世界史】
雑学読本は楽しい。いらない知識を雑に詰め込んだ無責任な娯楽である。
読んでも仕方がない。いらない知識を積み重ねるだけだ。でもたまにはいいじゃないか。元もと乱読で雑に本を選んでいるんだから。
雑学モノでありながら、世界27か国で刊行された本書は、著者がアメリカ人の翻訳物である。僕の感覚では雑学モノってお手軽書籍で、出ては消えていく消費材だとの認識である。それが世界各地で出版され日本語にまで翻訳される
乱読のすゝめ【カラスは飼えるか】
会社にカラスが巣を作り始めた。社の責任者として安全面とか困ったなどうしようと悩んでいたら、考えていることがカラスにバレたらしく頭を蹴られるようになった。僕の隙をついては後ろから襲い来るカラスの夫婦。
大けがをするわけではないが、爪はいたいし、体が反射的に硬直するため、何度も繰り返されると持病の腰痛が再発する。
帽子を被り防御しつつ常に後ろを警戒する日々。
カラスはしつこいと聞く。
そんな時に見つけ
乱読のすゝめ【超圧縮地球生物全史】
別に帯のジャレド・ダイアモンド超絶賛の文字に釣られたんじゃないんだからね。
「著者は万華鏡のように変化する生命のあり方をエキサイティングに描きだす。全人類が楽しめる本だ!」などとあるがジャレド・ダイアモンドの言うことだあてにはなるまい。私は疑念を抱いたまま本を手に取った。
超圧縮地球生物全史 ヘンリー・ジー著 竹内薫訳
さて超圧縮地球生物全史と称するこの本。圧縮しすぎである。38億年を一冊にまと
乱読のすゝめ【グランドシャトー】
私が初めてその駅に降りたのは1991年の2月、凍えるような寒さの日であった。極度の緊張を抱きながら降り立ったその駅はまだ子供だった私にはあまりに猥雑としていて衝撃的だった。浮浪者然としたピンサロの看板持ち。ピンサロ、ヘルス、オーラル、アナル。今では考えられない話だが普通にそんな言葉が目に飛び込んでくる街中。朝早いというのに混雑も汚らわしく思えた。
そしてその日は私にとって灰色な三年間を過ごすことが
乱読行【第三次世界大戦はもう始まっている】
ロシアのウクライナ侵攻が始まり一年半が過ぎ、心を痛める日々にも慣れてしまい、ウクライナを憂うことも少なくなってしまった。
それでも多くの日本人がロシアを非難し、ウクライナに同情を寄せている。
しかし中にロシアを擁護する人々もいる。鈴木宗男さんなんかは正にその例ではある。鈴木宗男さんは、言ってみれば北方領土のためなら如何なる状態であろうとロシアとの関係は良好でなければならないって考えの人だから、ある
読書録【銃・病原菌・鉄】
銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド著
1997年刊行の学術的なノンフィクション。新世界と旧世界が衝突したときに、旧世界側が圧倒したのは何故か?文明の優劣は何で生まれたのか?
その謎に解説した名著。
これを読んで、ジャレドダイアモンドは答えありきで論を組み立てていないか?自説に都合のいい事ばかりを選んでいないか?
もちろんどんな説でも大なり小なりあるものだろうが、人種差などあろうはずがないとす