草刈正雄が沖田総司を演じていた頃、この世に生を受け、幼少期にはルビーの指輪を口ずさみ、…

草刈正雄が沖田総司を演じていた頃、この世に生を受け、幼少期にはルビーの指輪を口ずさみ、学童を終える頃には音階という概念を理解できていない事に気がつく。 ※注 有料にしてみましたが有料部分はただの蛇足です。前文を読んでの投げ銭的に考えてもらえればコレ幸い。

最近の記事

華麗なる日々 五日目

欧風カレーに三度連続で遭遇してしまいましたが、改めて考えるとカレーのジャンルって何なのだろう。スパイスカレーっていうけど、カレーってスパイス使うものじゃないか。じゃあ何? ググると 【スパイスカレーの定義】 インド亜大陸の調理法をベースに、日本人ならではのアイディアやアレンジが加えられた、ルウを使わずにスパイスで作られた新しくて自由なカレーのこと。 【ルー(フランス語: roux)】 小麦粉をバターで炒めて調理したもの。 ってあるから、合わせて考えると、小麦が入っていない

    • 華麗なる日々 四日目

      その日は土曜日だった。私の休日は日曜日であるが月に一度ほど土曜日が休みになることがある。 久しぶりの暇な土曜日である。チャンスである。 もう僕の前には日曜日が定休日だなんて壁はない。 ターゲットはもちろん谷町カレー。 AM11時半、自転車で家を出る。淀川を越え大川を下り中の島界隈に向かう。これまで一切、書いてこなかったが趣味は自転車である。一人乗り回してるだけだが趣味は自転車である。書いてこなかったが、休日にカレーを食べて回るのも元はと言えば自転車を乗り回すのに目的地が欲しか

      • 華麗なる日々 三日目

        さてまたある日曜日、前回の轍は踏まんと意気込みつつも梅田駅に降り立つ。 再び『梅田 カレー』で検索をして目星をつける。 JR大阪駅周辺のルクアB2に旧ヤム鐡道という店がある。 空堀にある旧ヤム邸という人気店の系列店である。 先日も実はここを目指すが見つからず、先に見つけた「うまいカレー屋」に入ったのだが、ここからほんの10m先にあって、注意深く見れば見つけることが出来たのに諦めてしまった。 まあそれは良いとして、一路、大阪の地下に向かう。 エスカレーターを降り、ルクアB2入

        • 華麗なる日々 二日目

          またとある日曜日、カレーを探しに街に出るのだが、前回の件もあるため谷町ではなく電車で梅田に向かう。 カレーと言ってもいくつかのジャンルがある。たぶんそう思う。 どうジャンル別けするのが正しいかなんか知らないが、知らないながらに思うのは、普通のカレー、インドカレー、スパイスカレー、スリランカカレー、欧風カレー。加えて、ネパールのカレー屋さん。 ネパールに関してはちょっと業態としての側面が強すぎるので、カレーのジャンルとして語るものではないように思う。 私のねらい目としては、ス

        華麗なる日々 五日目

          乱読のすゝめ【メガトン級「大失敗」の世界史】

          雑学読本は楽しい。いらない知識を雑に詰め込んだ無責任な娯楽である。 読んでも仕方がない。いらない知識を積み重ねるだけだ。でもたまにはいいじゃないか。元もと乱読で雑に本を選んでいるんだから。 雑学モノでありながら、世界27か国で刊行された本書は、著者がアメリカ人の翻訳物である。僕の感覚では雑学モノってお手軽書籍で、出ては消えていく消費材だとの認識である。それが世界各地で出版され日本語にまで翻訳されるってどういうことだ。 ひょっとしらそもそも雑学モノではないのかもしれない。 メ

          乱読のすゝめ【メガトン級「大失敗」の世界史】

          華麗なる日々

          あまり知られていないことではあるが、私が最近得た情報によるとラーメンを食べると太るらしい。私としてはこんな非科学的な不確かな情報を信じるような事はない。ラーメンが太るだなんて根拠が見えず陰謀論めいて信じるには値しない。 しかしながらここ二十数年、体重は増える一方で留まることを知らない。これはもう迷信だろうが非科学的だろうが、何事も試してみることが必要なのではないだろうか。そんなことを思い、ラーメンを食べるのを減らしてみようと思いいたる。別に完全に辞めるわけではない。ただ今まで

          華麗なる日々

          乱読のすゝめ【カラスは飼えるか】

          会社にカラスが巣を作り始めた。社の責任者として安全面とか困ったなどうしようと悩んでいたら、考えていることがカラスにバレたらしく頭を蹴られるようになった。僕の隙をついては後ろから襲い来るカラスの夫婦。 大けがをするわけではないが、爪はいたいし、体が反射的に硬直するため、何度も繰り返されると持病の腰痛が再発する。 帽子を被り防御しつつ常に後ろを警戒する日々。 カラスはしつこいと聞く。 そんな時に見つけたのがこの本である。もちろん飼いたいわけではないが何かしらのヒントがあるだろう。

          乱読のすゝめ【カラスは飼えるか】

          乱読のすゝめ【超圧縮地球生物全史】

          別に帯のジャレド・ダイアモンド超絶賛の文字に釣られたんじゃないんだからね。 「著者は万華鏡のように変化する生命のあり方をエキサイティングに描きだす。全人類が楽しめる本だ!」などとあるがジャレド・ダイアモンドの言うことだあてにはなるまい。私は疑念を抱いたまま本を手に取った。 超圧縮地球生物全史 ヘンリー・ジー著 竹内薫訳 さて超圧縮地球生物全史と称するこの本。圧縮しすぎである。38億年を一冊にまとめる無茶ぶり頭の整理が追い付かない。タイムスケールが最初から最後までつかみきれな

          乱読のすゝめ【超圧縮地球生物全史】

          乱読のすゝめ【グランドシャトー】

          私が初めてその駅に降りたのは1991年の2月、凍えるような寒さの日であった。極度の緊張を抱きながら降り立ったその駅はまだ子供だった私にはあまりに猥雑としていて衝撃的だった。浮浪者然としたピンサロの看板持ち。ピンサロ、ヘルス、オーラル、アナル。今では考えられない話だが普通にそんな言葉が目に飛び込んでくる街中。朝早いというのに混雑も汚らわしく思えた。 そしてその日は私にとって灰色な三年間を過ごすことが決定させた日でもあった。私はその駅の近隣の高校の試験に合格した。 それが今でも続

          乱読のすゝめ【グランドシャトー】

          乱読のすゝめ【盤上のパラダイス】

          僕は子供のころから将棋が好きで下手の横好きでチョコチョコ指している。 そんな僕が表紙を見て特に考えもなしに買ったのがこの本である。将棋に関する本だろうと思ったのだが、正確には詰将棋パラダイスという雑誌に関する本であった。予想は外したものの面白そうではある。そう思ったものの読み始めてすぐに一度挫折する。所々に書かれてある詰将棋に苦戦したのである。別に解かなくても読み進めるのだが、つい考えてしまう。考え出したら時間が刻々と過ぎ去っていく。全然読み進めない。 カバンの中に入れっぱな

          乱読のすゝめ【盤上のパラダイス】

          乱読行【ネアンデルタール人は私たちと交配した】

          異世界ものもすっかり流行りを超えて定着の域に達しているが、バカバカしく出オチ感のある作品の数々。 呆れながらもついつい手に取ってしまう。 多くは読んではみるもののその場限り。ネットにしろ漫画喫茶にしろある程度読んだら満足してしまう。奇抜な設定による意外な面白みが一巡すると満足してしまう。物語が途中でも次に手が伸びないジャンルだと思う。 そんな中、ふいに手にした『異種族レビュアーズ』でちょっとした衝撃を受けてしまう。詳しくはここでは言及しないが、ある種の新しい世界が開けてしまっ

          乱読行【ネアンデルタール人は私たちと交配した】

          乱読行【第三次世界大戦はもう始まっている】

          ロシアのウクライナ侵攻が始まり一年半が過ぎ、心を痛める日々にも慣れてしまい、ウクライナを憂うことも少なくなってしまった。 それでも多くの日本人がロシアを非難し、ウクライナに同情を寄せている。 しかし中にロシアを擁護する人々もいる。鈴木宗男さんなんかは正にその例ではある。鈴木宗男さんは、言ってみれば北方領土のためなら如何なる状態であろうとロシアとの関係は良好でなければならないって考えの人だから、ある意味で当然なのだが、ロシアの裏を知り尽くしたと称する佐藤優さんとか、陰謀論者とか

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          乱読行【頭山満ーーアジア主義者の実像】

          頭山満という人物を知る人がどれだけいるでしょうか。 幕末から昭和初期の人物で、玄洋社という右翼団体の中心人物で右翼の巨魁、政財界のフィクサーと言われる人物である。 紀伊国屋書店で見つけてしまい抗えずに買ってしまったが一年ほど、積読状態に家の本棚に眠っていた。 夢野久作という小説家がいる。日本三大奇書の一つ『ドグラ・マグラ』の作者である。 少し訳あって夢野久作について調べていた。ウィキペディアその父、杉山茂丸氏が玄洋社の幹部で頭山満の右腕だったとある。 「ああ、そう言えば頭山

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          乱読行【語学の天才まで一億光年】

          とあるyoutuberのチャンネルで知った高野秀行さんの新刊、話が面白そうなので、語学には興味はないが読んでみるのとにした。高野秀行さんが一億光年なら一兆光年だ。 語学の天才まで一億光年 高野秀行著 世界中の辺境を飛び回る高野秀行さん。その目的は無謀で荒唐無稽。ときには謎の幻獣ムベンベどったり、ゴールデントライアングルに潜入したり。 意味の分からない危険に満ちたものである。 ゴールデントライアングルといえば、猿岩石も飛行機を使った危険地帯だ。 そんな高野さんが、世界中を旅し

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          読書録【銃・病原菌・鉄】

          銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド著 1997年刊行の学術的なノンフィクション。新世界と旧世界が衝突したときに、旧世界側が圧倒したのは何故か?文明の優劣は何で生まれたのか? その謎に解説した名著。 これを読んで、ジャレドダイアモンドは答えありきで論を組み立てていないか?自説に都合のいい事ばかりを選んでいないか? もちろんどんな説でも大なり小なりあるものだろうが、人種差などあろうはずがないとするばかりに無理が出てないかと思った。 それを読み始めてすぐに思ってしまったので、

          読書録【銃・病原菌・鉄】

          読書録【地獄の楽しみ方】

          10代後半の若者を対象にした特別講義を書籍化したこの本、京極夏彦先生が、本を読む、言葉とは、物事のとらえ方とは何かを漠然と考えるのではなく、一歩踏み込むことの大事さを説いた内容になっている。 まずこの本の面白さを語る前に、作中の一文を紹介したい。 「その本を面白がることができない自分が悪いんだと思いましょう。」 本というのは必ず面白い点があるので、それを面白がれないのであれば読む側の問題だ。言葉なんてものは如何様にでも解釈ができるのだから。 ええ、面白かったですよ。この本。

          読書録【地獄の楽しみ方】