今日の、べてる日めくり。 「弱さの情報公開」
浦河べてるの家『べてるの家の「当事者研究」』(医学書院)を読了。精神障害者が自らの病を開示・研究する事例集。法人「べてるの家」の持つ距離感が絶妙に素っ気なく、自然体。医師も周囲も、「患者の人生は本人のもの」というスタンス。甘えを良しとせず大人扱いする、あっさりした優しさを感じる。
もともとアンチべてるの家で、心の病の患者ながら降りていく生き方という彼らの主張はクソ食らえなのだ。あそこはただの僻地の宗教的福祉コミューンに過ぎない。これから患者の退院促進と地域包括支援が進み、それぞれのリカバリーが主流になっていくと予測する。当事者研究も終わり、時流は変わる。