イクメンママの読書日記

3児の母だけど、イクメン以上ママ未満。自由時間は本の中におでかけ。あなたの、この本読ん…

イクメンママの読書日記

3児の母だけど、イクメン以上ママ未満。自由時間は本の中におでかけ。あなたの、この本読んだよ、が聞きたい。相澤綾子(あいざわあやこ)

マガジン

  • 障がい者の就労支援

    障がい者がはたらくということについて、本の紹介と考えたことをまとめています。突き詰めていくと、自分自身がはたらくこととつながっているな、と思います。はたらくをみんなに

  • 障がい者福祉とその周辺

    令和5年4月から障がい者支援課に異動しました。17年ぶりに戻ってきました。障がいという言葉にまつわる様々な本を読んで、感じたことを書いてみます。

  • 公共資産マネジメント

    公共資産マネジメント関連の部署に配属された方に読んでもらいたい本です。公共資産は公共資産だけで考えるべきではなくて、まちづくりとか、域内経済循環とか、色んな視点が必要だと思いますが、敢えてど真ん中を集めています。 他の方のnoteも追加しています。

  • シティプロモーション

    シティプロモーションや自治体広報に関連して読んだ本を集めてみました。

最近の記事

高尾義明「50代からの幸せな働き方 働きがいを自ら高める『ジョブ・クラフティング』という技法」

うちの組織では、自分ごとで仕事をしなさい、と言われます。 それ、私、やってます、とずっと思ってきました。どの部署にいても、結構真剣に取り組んできたし、やるべきことは自分で納得できるまでやってきました。自分のカラーを少しだけ出す、ということもやってきました。 でも、私がやっていたことは、本当に、自分ごとだったのだろうか、ぐらぐらしてきました。 ジョブ・クラフティングとは、自分の仕事を主体的に捉え直すことで、自分らしさや新たな視点を入れて、やらされ感のある仕事をやりがいのあるも

    • 山田万希子「美人3分 1万人を笑顔にしてきた毎日3分の魔法のレッスン」

      なんて可愛いひとなんだろう。 表紙の写真、色んなページの山田さんの表情がキラキラしていて、こちらまで笑顔になってしまうような表情で、素敵だなと思いました。 でも年齢を見て、あれ、私より年上なんだ。もちろん私は普通のワーママで、特別な資質があるわけではないので、仕方がないのですが、いいな、すごいな、と強く感じて、心ひかれたことを覚えています。 この本も7年前に購入しました。数年前に購入した本の紹介が続いていますが、この連続投稿チャレンジに乗ってみたくなったのです。投稿の締め切

      • WLBコンサルタント 中倉誠二「子育てでビジネススキルがアップする!」

        とある人が、「育休から復帰してきた女性は、浦島太郎」という発言をしました。それまで男性と同じように働いてきたのが、育休期間中の社会情勢の変化についていけなかったり、組織内の仕組みが変わったのに追いつくのが大変だったり、ということを言いたいのでしょう。 でも、とても悔しくて、もう数年前の話なのですが、忘れることができません。 私の職場は、基礎自治体、行政の中でも、最も市民の生活に密着したものです。私自身、育休期間中は、当然ですが、子どものいる頃には利用していなかったサービスを利

        • とがわ愛「はじめてのやせ筋トレ」

          実はこの本、5年前に書店で衝動買いしたのです。 でも、ずっとそのままになっていました。この時、もう1冊別の本を購入して、そちらを読んでいる間に、情けないことに、モチベーションが失せてきた記憶があります。 などと帯には書いてあるのに、放置してしまいました。 でも頭の片隅にはこの本のことはありました。 振り返れば、過去に何回か、ダイエットに取り組んだことがあります。 1度目は29歳の時。今と同じ課に配属されて、窓口業務が多く、ちょっと長めの対応をした後に、ご褒美ということで、

        高尾義明「50代からの幸せな働き方 働きがいを自ら高める『ジョブ・クラフティング』という技法」

        マガジン

        • 障がい者の就労支援
          11本
        • 障がい者福祉とその周辺
          26本
        • 公共資産マネジメント
          8本
        • シティプロモーション
          11本

        記事

          姫路まさのり「障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 ソーシャルファームという希望」

          障害者の働く場所というと、小さな作業所で、内職のような仕事を黙々とやっているイメージがありました。割りばしの袋詰めをしたり、紙細工をしたり。 私も以前はそんなイメージでした。でも今は違います。 福祉の製品だから、ちょっと迷うけど買ってあげよう、じゃなくて、お気に入りだから買いたい、話題のお店だから行ってみたい、そんな感じのところもかなりあるのです。 この本では、その中でも特に、障がい者雇用の現場に、「どうしたら利益を上げられるのか?」というビジネスの視点を取り入れることによ

          姫路まさのり「障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。 ソーシャルファームという希望」

          細田高広「コンセプトの教科書——あたらしい価値のつくりかた」

          この本とは書店で出会いました。まずタイトルにひかれ、裏返すと、帯に「現実を書き換えようとする人たちへ」と書かれていました。 この「説得力のあるストーリーや、1行のフレーズになった瞬間、周囲の反応が変わります」という言葉に特にひかれました。 そんなこと、自分にもできるんだろうか、と思いながら、やっぱり体感したいな、と思って、たまたま書店で見つけたこの本を買うことにしました。 読みながら、岩手県紫波町のオガールのことを思い出しました。私はまだ行くことができていないのですが、公

          細田高広「コンセプトの教科書——あたらしい価値のつくりかた」

          外山滋比古「思考の整理学」

          私はもしかして、これまで、ただただ目の前に現れた問題に悩んできただけで、ちゃんと考えてきたのだろうか、という気になってしまいました。 この本が最初に刊行されたのは、1983年。 今でこそ、仕事がAIにとって代わられるかも、という話が本格的に出てきていますが、この本の中でもコンピュータの出現によって、知識があることが良しとされた時代から変わっていく、という話が出てきます。 コンピュータとAIに違いがあるとはいえ、その部分を読み替えて読むと、とても新鮮に感じられました。 最初

          外山滋比古「思考の整理学」

          早見和真「新!店長がバカすぎて」

          すぐに続編を読むことができたのはラッキーでした。 武蔵野書店の吉祥寺本店で働く谷原京子さん、前作にも登場したバカすぎる店長山本猛は、しばらくの間、社長の故郷の宮崎に新たに作られた店舗の店長代理補佐を務めていたのですが、吉祥寺本店に戻ってきます。 そして、また個性的な人物たちと、そして魅力的な本たちが登場します。 本の読み方って、いろいろある気がしますが、その両端には、2つの読み方が存在していると思います。 片方は、理性的というか批評的な読み方。 もう片方は、どっぷりと浸か

          早見和真「新!店長がバカすぎて」

          早見和真「店長がバカすぎて」

          桜のシーズンに合わせて読んだ本が、ものすごく私は合わなくて、Facebookで嘆いたら、5冊も紹介してくれた方がいて、その中の一冊がこれでした。 武蔵野書店に勤める契約社員の谷原京子さんの話。本の話がたくさん出てきます。読みたい本があったり、読んだ後の感想を憧れの先輩や職場の後輩たちと語り合う描写を読んでいると、本を読むって楽しいなあ、と改めて思います。 あまりに本についてのおしゃべりがいきいきしているので、思わず検索してしまいましたが、「空前のエデン」も「幌馬車に吹く風

          早見和真「店長がバカすぎて」

          嶋田将也「世界一受けたい 心理学×哲学の授業」

          次男に、「ママはすぐキレるから嫌だ」と言われました。 その言葉、そのまま返したいくらいなのですが。 でも、そうかもね、返せたのは、多分、この本を読んでいたからだと思います。 次男は反抗期らしく、比較的いつも不機嫌、何か言えば「忙しいんだよ」と言い返されます。私は何度かお願いというか注意というかをした上で、聞いてもらえないのが何度も続き、その上で「忙しいんだよ」と来たりしたら、こちらもバクハツしてしまいます。 怒りがコップから溢れないようにすることばかり意識して、お願いとい

          嶋田将也「世界一受けたい 心理学×哲学の授業」

          黒澤重徳「自治体の企画政策担当になったら読む本」

          この本を自治体の企画政策担当だけのものにしておくのは、もったいない、というのが、読みながら思ったことです。 私は企画政策担当のどまんなかにいたことはありません。せいぜい、企画政策の一分野であった公共資産マネジメントに関わっていたくらいです。なので、特にその時に感じたことを思い出しながら、共感する部分がとても多かったです。でもそれだけではありません。 今の時代、企画政策以外でも、その部署だけで完結する業務というのはあまりなく、他の部署と密接に関連していることが多いと思います。そ

          黒澤重徳「自治体の企画政策担当になったら読む本」

          三宅香帆「娘が母を殺すには?」

          言い換えれば、娘が自分の人生を生きるには?ということになるのだと思います。 それくらい、母が意識的・無意識的に娘に追わせている規範はとてもとても重いものです。それを娘が認識しているかいないかは別として。 この本は、娘と母の小説、漫画、ドラマ、映画など、様々なフィクションを分析し、娘が母の規範に囚われずに生きていくための方法について模索しています。 母親は子どもが小さいころから、「こうしなさい」といったことを繰り返し言い聞かせます。もちろんそれは、安全のためや教育のためといっ

          三宅香帆「娘が母を殺すには?」

          大崎麻子・秋山基「豊岡メソッド 人口減少を乗り越える本気の地域再生手法」

          寝た子を起こされてしまいました。 やっぱり女性である私が行動を起こさなくちゃいけないんじゃないかって、思い始めてしまいました。 社会に出て、なぜこんなに女性は下に見られているのだろう、ともやもやしていた時期も長くありました。 その後は、結婚して子供を産んで(しかも長男は障がいがあったりして)、ひたすら子育てと仕事の両立で、ほとんどそれまでの仕事の仕方と変わらない夫に対して、なぜ自分だけという思いを抱いたりしていました。 そんな中でも、仕事の上で、自分で提案して自分で進めてい

          大崎麻子・秋山基「豊岡メソッド 人口減少を乗り越える本気の地域再生手法」

          三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

          この本を手に取ったとき、私は読むけれど、なぜみんなは読めないのだろう、という考えが頭に浮かびました。でも最後まで読んでみると、あれ、私、ちゃんと読書していると言えるのだろうか、という疑念が湧いてきました。 量の問題、とかではありません。 月に平均して5冊程度読み、読んで感じたことや考えたことなどを、このnoteにまとめています。とりあえず、本が読めない、というのは違うはずです。 著者自身、ずっと本が好きで、給料をもらったらたくさん本が読めると思っていたのに、全く本を読めなく

          三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

          中島隆信「新版 障害者の経済学」

          障がいのある子どもが生まれた時、実の母親に「仕事辞めないとね」と言われました。そんなものなのだろうか、と思う一方で、決めつけるその言い方に腹が立ったのを覚えています。 とりあえず育休を3年に伸ばすことにしましたが、すぐに仕事を続ける決意はしていました。 実はその数年前に私は障害福祉の仕事に関わっていて、その時に、子どもに障害があっても働いている人はたくさんいました。私の仕事は、生まれた子供に障害があってもお母さんが(お父さんが)仕事を辞めなくてよい社会を作るものだったはず。も

          中島隆信「新版 障害者の経済学」

          影山摩子弥「なぜ障がい者を雇う中小企業は業績を上げ続けるのか?」

          「障がい者」と「業績」という言葉は、相反するのか。 感覚的に相反しないと信じています。 でも、じゃあ、理論的に説明して、数字で示して、と言われれば、黙り込んでしまいます。 思いつく答えといえば、「それは実際に体感してみないと分からないんですよ」くらい。全然答えになっていません。自分のごく一部の体験で、説明できるわけもないのに。 障がい者雇用に取り組むためには、法定雇用を守らなければいけないから、という視点ではダメだとずっと思ってきました。その視点だと、とりあえず雇っておけば

          影山摩子弥「なぜ障がい者を雇う中小企業は業績を上げ続けるのか?」