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中野信子・兼近大樹「笑いのある世界に生まれたということ」
「少し口元をにこっと笑うような感じにして、目をつむるんだよ、するとすぐに眠れるよ~」
以前一緒に仕事をしていた上司は、自分は布団に入ったら5秒くらいで眠れる、と言っていました。なぜそんな話になったのかは思い出せないのですが、多分私が仕事のことが気になって眠れないといったようなことを言ったからだと思います。
先に笑うことで、リラックスして、眠れるのかもしれません。スポーツで笑うとパフォーマンスを発揮
石井ゆかり「月のとびら」
私はしいたけ占いが好き。占いと名付けられているけれど、明るく軽やかで、私のこれからを応援してくれるような、何か迷っていることがあるなら、背中を押してもらえるような、そんな言葉が綴られています。
きっかけは忘れたのですが、多分、SNSで誰かが話題にしてたとか、そんな感じだったかと思います。私もすぐにお気に入りになりました。オーラカラーも出ていて、何度か手帳の表紙の色をそれで選んだこともあります。
苅谷剛彦「知的複眼思考法ーー誰でも持っている創造力のスイッチ」
「人の意見を簡単に受け入れてしまわずに、批判的に捉え直すには、どうしたらいいのか」
このフレーズを見た時に、誇張ではなく、リアルに鼓動が速くなるような、本を閉じたくなるような感覚に襲われました。
多分私は、批判、が嫌いなのです。
その場にいない人のことを、愚痴ったりする事はあるくせに、真っ向から、意見を述べることが苦手なのです。そして、誰かに批判をされようものなら、その場では、ろくに返すこともで
青山美智子「お探し物は図書室まで」
この小説は、職場内で本の貸し出しをしている同僚から借りました。
その前に借りて呼んだ本が、私の好みに合わなくて、ちょっと辛い読書体験になったので、そのことを話すと、「じゃあ、こちらがお勧めです」と言って、手渡されました。
ここに書かれているのは、目次の5つの章のタイトルが、名前、年齢、職業になっているように、5人の物語です。全て物語の中で図書室にたどりつき、そして、そこにいる司書に本のリストを手
福森伸(しょうぶ学園施設長)「ありのままがあるところ」
障がい者をありのままで受け入れることについての話かと思っていたのですが、読んでみると、自分自身の人生について考えさせられることになりました。
しょうぶ学園は1973年4月1日に創設された民間福祉施設です。著者の母親が中学校の特殊学級で障がい児を受け持っていました。そこでの師に「どんなに障がいが重くても誠心誠意に子どもたちに接すれば、一人ひとりの人生を尊ぶことになる」という考えに心打たれました。そ
藤井克徳・星川安之「障害者とともに働く」
私が職場に入った2000年、私の職場では女性だけがお茶入れをしていました。その分業務が減らされていたらそれはそれで腹立たしいですが、そういうわけでもありません。所詮、田舎の市役所だからだ、と思いましたが、誰でも名前を知っている出版社に総合職で入社し都内で勤務していた女性も当時、下の名前でちゃん付けで呼ばれ、会議には女性は出ないという状況だったそうです。
この本を読みながら、当時怒りを感じたこの事実
青山ゆみこ「元気じゃないけど、悪くない」
保護猫たちのいる猫カフェに初めて行ってみました。普通は猫が好きな人が行くのだと思います。猫のショート動画を次々とみている娘にせがまれて夫が連れていき、その翌日また行きたいと言ったので、今度は私が一緒に行くことにしました。
娘は早々にお気に入りをみつけてなでなでしています。さわってごらん、と娘に促されましたが、眠っているから、と返しました。そういえば、猫だけでなく動物全般、苦手だったなということに気
今年度やりたい、本から学んだ10のこと
今年度やりたいことを、読んだ本の振り返りとともに宣言してみます。やってみようと思ったのは、このチャレンジ投稿に参加することにしたからです。
読書日記のほとんどが仕事に関係ある本なので、やはり仕事のことから考えてみたいと思います。
今の仕事は、障がい者支援課。昨年度は9年前に策定した計画の最後の3年の改訂の仕事に携わったのですが、基本理念がものすごく素敵なんです。
こんな世界を作るために必要なこ
建野友保「宅急便を作った男 小倉昌男の福祉革命 障害者『月給1万円』からの脱出」
先月末、仕事でクロネコヤマトの方に会う機会があり、不在票の両脇についたギザギザが視覚障がいのある方のための秘密であるということを知りました。
視覚障がいを持った社員が、友達から「不在票だと分からなかった」という話を聞き、会社に提案して、いろいろ方策を検討した結果、このギザギザを採用したのだそうです。
この本は、そんな文化があるクロネコヤマト株式会社の宅急便事業をつくった小倉昌男氏が、会長退任後