149.電車の中でお経を読んでいたら、譲り合う心という文言があり、高齢者に席を譲ったら、無限ループに入った。散々譲り合って、やっと座ってもらう。別の座席に座ると、目の前に新たな年配者の姿が……。玄妙なる仏の世界は、無限の仏がいて、無限の善の連鎖が行わる。ちな電車の中の話である。
お経や仏典は、唱える・音読すると理解できる場合があると複数の方々(河合隼雄・司馬遼太郎)が言っている。ということは、我々がお経に漢訳で接していることにも音声的な意味があるのだろう。口語訳では伝わりにくい性質のものだとしたら、その辺りも考慮して訳されているに違いない。