御手洗 育/暮らしのエッセイスト

研究室で働く非常勤秘書。定年退職のゴールは来春までお預けに。思うまま生きるマダムな生活にあこがれつつ、今日も汗をかいて、感謝して。スキルと言えるのは、逃げたいところに自分から入っていく図太さくらい。 交流分析でNP高めなお母さん体質。相手の心を受けとめる産業カウンセラー。

御手洗 育/暮らしのエッセイスト

研究室で働く非常勤秘書。定年退職のゴールは来春までお預けに。思うまま生きるマダムな生活にあこがれつつ、今日も汗をかいて、感謝して。スキルと言えるのは、逃げたいところに自分から入っていく図太さくらい。 交流分析でNP高めなお母さん体質。相手の心を受けとめる産業カウンセラー。

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ペンのやさしいちから、信じていたい。

暮らしのエッセイスト・御手洗 育です。 大学の研究室で秘書業務をしています。 気づけばそれも20年めになり、定年のゴールも見えてきました。 子育ての悩みや仕事のあれこれ、人生にはいろんなことがありますが、ふり返ればどれも成長の種。 それを土にまけば、不思議と元気の出るエッセイになります。 5年前に産業カウンセラーの資格を取得しました。 書くことはカタルシス。 そんなエッセイの醍醐味を知ってほしくて、数年前までカルチャー教室の講師もしていました。 エッセイは読んでくださ

    • 高橋さんから100万円!?

      帰宅した夫が「今日、手帳買ってきた」と言いながら、カバンからゴソゴソと取り出した。 今年と全く同じで、別に驚かないけど?と思っていると、小さな紙切れをくれた。 【 100万円の名言 大募集 】 手帳の高橋が毎年行う「手帳大賞」だ。 「育さん大量にストックあるだろうから、応募したら?」と。 まるで人の頭の中でも見たように言うけど、そんなもんあるわけないやん。 「でも手帳にいつも書いてるでしょ?」 確かに書いてるけど、その内容といったら、 お昼の蕎麦屋さんで、天ぷ

      • 昭和のモダン建築

        《あいちのたてもの博覧会》が、県内あちこちで開かれている。 日曜日、海部郡蟹江町にある「甘強味醂(かんきょうみりん)」醸造元の本社事務所を見学に出かけた。 その地名のとおり、目の前を流れる蟹江川は海の香りがして、ボラがぴょんぴょん跳ねていた。 本社事務所をはじめ、主屋や倉庫も現役で使用されている登録有形文化財。 古くて懐かしい、そして新しい現代にも対応している。 見学を終え、試飲とかお買物できる?と期待したんだけれど、今回は建築の見学会なのでね、そういう時間は無し😅

        • 木耳のこと

          「木耳」と書いてキクラゲ。 その名のとおり、木から耳のように出来るらしい。 子どものころ、夕ご飯のおかずの中にキクラゲが入っていた。 初めてだった。 2センチほどに切ってあるそれを食べると、味はしなかったが、今までに食べたことのないコリコリした食感だった。 小学生の私は、コウモリの羽を連想した。 もしかして、キクラゲは母のマイブームだったのかもしれない。 炒め物に入っていると、ウッ…となったが、大人になるにつれ平気で食べられるようになっていた。 最近では生キクラゲも

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        マガジン

        • 『おむすび』でお腹も心もいっぱいに
          1本
        • 『虎に翼』え?女は無能力者だって!?
          20本
        • カンレキエッセイなんやかんや
          13本
        • 連続ドラマ「ブギウギ」で熱く
          5本
        • 『らんまん』雑草という名の草はない
          10本
        • 『舞いあがれ』に見るキャリア形成
          9本

        記事

          秋の収穫ビタミンカラー

          庭の木がそれなりに紅葉して、深まりつつある秋を感じる。 プランターのラズベリーもカレッ枯れになってきた。 去年の冬に、旦那が勝手に枝を切ったものだから(それも中途半端に!)、今年の夏はほとんど実が付かなかった。 仕方ないから来年にかけよう!と思っていたら、二季生りの方に最近ちょいちょい実がついている。 大して採れないでしょと思ったら、今朝は片手にのるくらいあった。 プランターひとつから始まって、ダメになってしまったり、別の品種を買い足したり、ようやくプランター3つに

          母の味けんちん汁

          最近はレシピのサイトがあるおかげで、母親が娘に料理を教える必要がなくなった。 うちの場合だけかもしれないけど😅 でも、祖母から母へ、母から私へ伝わる味が…、 というとすごい料理みたいだけれど、今の季節なら「けんちん汁」の作り方なんかは、もう娘に伝える機会はなさそうで、きもち残念な気もする。 けんちん汁なんて、根菜や豆腐を入れて煮て、醤油で味をつけるだけだから、誰でもできると言やあできる、簡単な料理だ。 でも、子どものころから冬の定番けんちん汁を大鍋に作るのを見てきて、

          味噌煮込みの季節がやってきた

          いや、本当に好きな人は、真夏でも行きますけどね。 やっぱり寒くなったら味噌煮込みが食べたくなる。 お昼どうする? ラーメンかうどんか、ラーメンうどんラーメンうどんラーメン…。 「そうだ!味噌煮込み行こ」と決定! 近すぎてあまり行かないお店、でもこの店の味は家庭的で美味しい。 なんと言っても、味噌煮込みの味噌具合が絶妙なのだ。 私は牡蠣と迷ったのち親子味噌煮込み。 夫はきのこ味噌煮込み。 舞茸の天ぷらを1つもらっちゃうので、私は親子きのこ味噌煮込みスペシャルに。 こ

          味噌煮込みの季節がやってきた

          カウンセラーになろうと思ったのは

          昨日は、月に一度のカウンセラー勉強会に参加した。 涼しくなったこともあり、さぁやろうかという気持ちになって出かけた。 前回から時間が増え、講義とワーク、実習で3時間半になった。 結構長いけれど、一旦集中すればもっともっとという気持ちになってくる。 そこは講師の先生の話の上手さと、お人柄によるところが大きい。 相手の話を聴くというのはどういうことか、毎回いろんな方向から説明してくださる。 理論的にわかったつもりでも、自分にできるかどうかは別だし、クライエントも話の内容

          カウンセラーになろうと思ったのは

          タートルの季節がまた来る

          仕事の日のファッションは、手抜き系オフィスカジュアルだ。 夏ならツヤのあるTシャツに七分袖カーディガン、スカート、冬はセーターにパンツかキルトを合わせる。 今年も重ね着をする季節がまたやってきた。 季節の変わり目に重宝するのが、ベストだ。 ジャケットの下に着れば寒くないし、重ね着をして袖がもごもごすることがない。 数年前に通販でちょっと良さげなベスト(ねずみ色)を見つけ、買った。 届いたのは、思ったより首周りが大きいオフタートルだった。 硬めのニットなので、タートル

          タートルの季節がまた来る

          御朱印の覚え

          先日行った京都では、お参りするお寺や神社で御朱印を受けた。 こうして御朱印をいただくようになって7年ほど。 御朱印帳はすでに5冊目になっている。 特にお寺さんの、黒々と太く達筆で書かれたものは、後になって見ると「これどこだっけ?」となりそうだ。 そこで、Excelで備忘録をつけている。 と言っても簡単なもので、日付、〇〇市〇町、〇〇寺、その時の気持ちや印象的な出来事などを一行程度に書く。 そのメモから、いただいたときの様子が思い出されて、なかなかいいものだ。 今回京

          魔法の言葉をつぶやく

          ちょっと、どういうこと? もうどうなってんのよ。 みたいに誰かを責めたくなることがある。 家族になら言えても、職場やご近所付き合いだとそうはいかないことが多い。 たとえば、向かいの月極駐車場でずっとエンジンかけたままの車が止まっているとき。 夏場はエアコンつけるから、何度もアイドリングの音が変わってイライラしてくる。 そんな時は、心の中で 「何かあるにちがいない」と言ってみる。 病院に行く実家の親を迎えに来た女性。 カバンを持って靴を履いたおばあちゃんが、いざ車に乗

          連休初日、それも雨の中を

          朝から結構な雨だった。 有償ボランティアに出かける夫を駅まで送る。 その30分後、私は駅まで歩いて出かける。 『今朝の秋』 山田太一さん原作のお芝居を観に出かけた。 主演の小澤寛さんは75歳。 人生の秋を感じ始めた私たちの世代には、共感するものがあるお芝居だった。 その年になってみないと見えない景色。 でも創作の世界が、それを見せてくれることもある。 いや、それもやっぱり、その年にならないと感じられないか。 お芝居が終わり昭和文化小劇場を出ると、今にもザーッと来そうな

          あぁ文化の日

          何かの資料に使いたいらしく、「ちょっと確かめに行きたい」と夫が言う。 高速を飛ばして羽島市役所旧庁舎を見に出かけた。 日本の有名建築家坂倉準三氏の作品だ。 それが今日行ってみると、まさか…な光景が広がっていた。 もちろん保存活用するにはお金がかかることはわかるが、名建築も壊したらそれでおしまいだ。 その「おしまい」が、すでに来てしまっていた。 なんだか悲しい気持ちになってしまった。 先日行った京都では、古い町家や近代建築もリノベーションして活用されていて、素敵だなと

          がんばっているんだね

          先週、娘のところへ行った時のこと。 京都を半日歩いて、快速で数駅のホテルにチェックインをした。 帰宅する娘と駅で待ち合わせるには、少し間に合いそうにない。 適当な時間にホテルを出て、マンションの前で待つことにした。 このごろは日が短くなり、5時半というのにもう日は暮れている。 近くの交差点から見上げると、まだ窓に明かりはついていないようだ。 帰宅ラッシュの車が行き交う交差点、ふと道の向こうに目をやった。 学生や仕事帰りの人たちの中に、小さな男の子がママと立っている

          京都・寺町さんぽ

          娘のところで夕ご飯を食べてると、娘の夫が 「明日はどこ行くんですか」と尋ねた。 「できるだけ混雑しない、寺町あたりを」と言うと 「寺町すごい人ですよ。ガイドブックにでも載ってるのか、外国人があふれてて」という。 でも、他に考えてなかったしなぁ…。 というわけで京都2日目、やっぱり寺町を歩くと決めた。 まずは地下鉄烏丸線で今出川駅まで。 そこから、同志社大学を左に見ながら御所に沿って東へ歩く。 日ごろ少しでも近道を行きたがるくせに、京都なら歩ける。 御所広っ! 長方

          温泉で色々デトックス

          勤務のない平日、朝からスーパー銭湯に出かけた。 肩や背中が凝っていて岩盤浴をしたかったことと、デジタルデトックスにもなるかなと。 車で40分ほどのところにある、元は旅館だった温泉施設。 川を見下ろせる露天風呂が気持ちいい。 何種類もの岩盤浴を、出たり入ったり。 汗をたくさんかいた。 少し年長のお姉様方を中心に、熟年夫婦、仕事仲間らしい男性、ママ友などなど、みなさんリラックスしている。 岩盤浴の効果か、整った感がある。 時計はすっかりお昼を回っていたが、夕方までお腹