神崎修生@福岡県 信行寺

浄土真宗本願寺派(西本願寺)僧侶。福岡県 信行寺所属。本願寺派輔教。龍谷大学大学院 真…

神崎修生@福岡県 信行寺

浄土真宗本願寺派(西本願寺)僧侶。福岡県 信行寺所属。本願寺派輔教。龍谷大学大学院 真宗学修士課程修了。グロービス経営大学院にてMBA(経営学修士)修了。Youtubeやブログでの発信も積極的におこなう。寺院関係者の学びの場「Bラーニング」を仲間の僧侶と運営。トマトが苦手です。

マガジン

  • お寺の日々

    福岡県宇美町にある浄土真宗本願寺派のお寺「信行寺」。そのお寺での日々の出来事を綴ります。

  • 一口法話

    心安らぐ一口法話を投稿しています。

  • 基礎から学ぶ浄土真宗

    親御様が亡くなられたり、ご病気になられたりして、ご自分たちの代になった時に、「お寺に関することが分からず困りました」という声を伺うことも多いです。 また、お寺とご縁が深い方でも、法話は聞いていても、仏教や浄土真宗などの基本的なことについて、意外と知らないという方もおられるかもしれません。 そこで、浄土真宗の概要について、ご一緒に見ていきたいと思います。

  • 寺子屋ラジオ

    お寺にまつわるゲストをお呼びし、お話を伺います。

  • お経・読経

    浄土真宗本願寺派(本山:西本願寺)のお経や読経の仕方について解説します。

最近の記事

◉環境の変化にさらされるお寺【お寺の日々#219】

日本のお寺を取り巻く環境は、大きく変化をしています。 以前から、それは言われていましたが、コロナ禍を経て、それがいよいよ顕著になってきています。 例えば、 ・葬儀や納骨の多様化 ・お寺への参拝者数の減少 ・総代や婦人会などの役員の高齢化 ・信徒の承継者の減少 ・お寺の後継者不足 ・過疎地域のお寺の廃業 など。 これらは、10年前も同じように指摘されていましたが、それらがいよいよ顕著になってきています。 背景には、核家族化や単身化、移動型社会化、生活スタイ

    • 【一口法話】世界が戦争へと向かう中で私たちは

      ▼この内容は動画でもご覧いただけます。 ロシアとウクライナの戦争や、ハマスとイスラエルの戦争が始まってしばらく経過しました。 戦争は一度始まってしまうと、中々止められませんね。 どちらかが一方的に勝ったり負けたりするか、もしくはどちらとも疲弊して妥協点を見出すまでは、戦争は中々止まらないそうです。 戦争をしてはいけないと思うのは、戦争になれば、戦争や国家が中心になり、一人ひとりの生活や願いは後回しにされてしまうことです。 「もう戦争をやめてくれ」「日々を穏やかに過ご

      • ◉連続研修会が開催されました【お寺の日々#218】

        福岡県 糟屋(かすや)地域の浄土真宗本願寺派のお寺にて、信徒の方々を対象とした「連続研修会」が開催されています。 仏教や浄土真宗の考え方に触れていただくご縁となればとの願いから、おこなわれています。 今回、信行寺からは40歳前後の信徒の方がお二人、ご参加されています。 お二方とも、仏教や浄土真宗に関心があられ、こうした研修会を通じて自分を見つめたいという思いを持たれていることを感じます。 全12回、2年間にわたりおこなわれる研修会なので、できればこうしたご縁を喜んでく

        • ◉終活講座を開催しました【お寺の日々#217】

          7月13日(土)、信行寺にて「終活講座〜縁起でもない話をしよう会」を開催しました。 この数年、「墓じまい」や「ご遺骨の移動」、「永代供養」や「お仏壇の整理」など、終活に関する様々なご相談をいただきます。 そこで信行寺では、終活に関する悩みや疑問について、皆様とご一緒に考える場をつくろうと、「終活講座」を開催しています。 コロナ禍で一旦お休みしておりましたが、このたび準備が整い、再始動をすることになりました。 久々の開催でしたので、今回は、「初めての終活」という内容で、

        ◉環境の変化にさらされるお寺【お寺の日々#219】

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        記事

          ◉阿弥陀仏に惹かれて【お寺の日々#216】

          ルーチャンさんという僧侶の方が、海外よりお参りくださいました。 トルコ出身の方ですが、阿弥陀仏に惹かれて、仏門に入られたとのこと。 今は韓国で仏教を修養されていて、後々は日本でもという思いをお持ちだそうです。 「なぜ阿弥陀仏に惹かれたのですか?」と伺うと、こう教えてくださいました。 「阿弥陀仏の慈悲が素晴らしいと思いました。全てのものを救おうとされる仏様であると聞いた時に、とても感動しました。トルコや韓国では、自殺をされる方が多いので、阿弥陀仏の慈悲は、そういう方々の

          ◉阿弥陀仏に惹かれて【お寺の日々#216】

          ◉夏祭りと花火の買い出し【お寺の日々#215】

          「夏のキッズサンガ」(子ども会)に向けて、「夏祭り」と「花火」の買い出しに行ってきました。 「夏のキッズサンガ」では、「バーベキュー」と並行して、「夏祭り」をおこなっています。 今年の「夏祭り」は、「スーパーボールすくい」や「ヨーヨー釣り」、「くじ引き」や「缶バッジづくり」などを予定していて、今回はそれらの玩具の買い出しに行ってきました。 また、「バーベキュー」や「夏祭り」の後には、「花火」もおこないます。 「手持ち花火」で楽しんだ後、「噴射式花火」と「打ち上げ花火」

          ◉夏祭りと花火の買い出し【お寺の日々#215】

          【基礎から学ぶ浄土真宗】親鸞聖人の生涯⑤法然門下での喜びの出来事

          「親鸞聖人の生涯」を見ています。 「親鸞聖人の生涯」を通して、浄土真宗の教えに触れるご縁となったり、またご自身の人生についても振り返るようなご縁となれば幸いです。 「親鸞聖人の生涯」の前回は、「法然聖人とお念仏の教えとの出遇い」についてご紹介しました。 親鸞聖人の人生は、法然聖人とお念仏の教えとの出遇いによって転換され、決定づけられていったことを、前回見ていきました。 今回は、親鸞聖人が法然門下におられた中での喜びの出来事について見ていきたいと思います。 ▼動画でも

          【基礎から学ぶ浄土真宗】親鸞聖人の生涯⑤法然門下での喜びの出来事

          ◉あすか会議に参加してきました【お寺の日々#214】

          京都の国際会館にて開催された「あすか会議」に参加してきました。 「あすか会議」は、グロービス経営大学院が主催するカンファレンスです。 今年は様々な業界から、1,400名程度の方が参加をされたとのことでした。 時代の流れを肌で感じ、「これからどういう方向性でお寺の舵取りをおこなっていったら良いのか?」と考えるため、毎年できるだけ参加するようにしています。 色々な事情があって参加がかなわなかった方もおられたことと思います。私も状況によっては参加できないこともある中で、参加

          ◉あすか会議に参加してきました【お寺の日々#214】

          ◉九州真宗の源流【お寺の日々#213】

          7月初旬、粕屋組の僧侶研修がおこなわれ、私も参加させていただきました。 本願寺史料研究所の研究員である岡村喜史(よしじ)先生がお越しになられ、お話くださいました。 テーマは、「九州真宗の源流」について。 浄土真宗がどのような経緯やルートで九州に伝わり、伝播していったのか。 そのことについて、岡村先生たちが調査研究された内容をご紹介してくださいました。 真宗が九州に伝わったのは蓮如上人の頃で、はじめは豊後地方(現在の大分県あたり)に伝わったようです。 なぜ豊後地方か

          ◉九州真宗の源流【お寺の日々#213】

          ◉若婦人会の研修会が開催されました【お寺の日々#212】

          6月末日、粕屋組仏教若婦人会の研修会が開催されました。 信行寺の若婦会長様がご参加され、私も担当として参りました。 近年は、門信徒の方々から、「仏事作法」や「お経のとなえ方」についてのご質問を多くいただきます。 その理由としては、核家族化、単身化が進み、お仏壇のお飾りの仕方やお供え物の仕方、お経のとなえ方などのことについて、家庭内で伝わりづらい状況になっていることが考えられます。 そのため研修会では、こうした疑問や求めに応じて、「仏事の時間」「勤行の時間」という講習を

          ◉若婦人会の研修会が開催されました【お寺の日々#212】

          ◉信行寺の今後を考える時間【お寺の日々#211】

          先日、信行寺の「未来会議」を開催しました。 「未来会議」とは、信行寺の寺院運営会議です。 この日は、7月に開催する「終活講座」や「夏のキッズサンガ」、8月におこなう「盂蘭盆会」や「初盆参り」「キッチンカー出店」のことなどについて、話し合いました。 夏は催しが目白押しなので、しっかりとやるべきことを確認しながら、準備を進めています。 また、6月におこなった妙行寺様での「寺院見学」での学びを改めて共有し、今後の寺院運営に活かすことを確認しました。 さらに、中長期的な取り

          ◉信行寺の今後を考える時間【お寺の日々#211】

          海洋散骨とはどんなもの?【寺子屋ラジオ】ゲスト:堤裕加里さん(後編)

          海洋散骨は、どのような方が、どのような事情でお求めになられているのでしょうか。 墓じまいの際のお骨の供養先として選ばれたり、亡くなられた方が海が好きで、故郷の海に還りたいという思いからご希望になられるケースなどがあります。 海洋散骨という形が出てきて良かったと思われる方がいる一方で、遺された方々が手を合わせる場所が無くなったという悩みも出てきています。 海洋散骨を選ばれる際の注意点や、後々にわたり後悔の少ない方法はあるのでしょうか。 海洋散骨に取り組む有限会社縁の堤さ

          海洋散骨とはどんなもの?【寺子屋ラジオ】ゲスト:堤裕加里さん(後編)

          ◉ご縁の広がりと重なり【お寺の日々#210】

          6月末日、信行寺の「オンラインお寺参り」を開催しました。 「オンラインお寺参り」では、ご参加の皆様とご一緒にお経をとなえ、法話等のお話をさせていただいています。 信行寺のご門徒の方、浄土真宗のお寺の方やお寺とご縁のある方、Youtubeやヘルシーテンプルを通じてお寺や仏教に関心をもってくださった方など、遠近各地よりお参りくださっています。 この日は、zoomとYoutubeにて40数名の方がお参りくださいました。 「離れていても、こうしてお寺さんとのつながりを感じられ

          ◉ご縁の広がりと重なり【お寺の日々#210】

          墓じまいなどの注意点【寺子屋ラジオ】ゲスト:堤裕加里さん(中編)

          墓じまいや永代供養など、遺骨のご相談が増えています。 そこにはどういった理由や背景があるのでしょうか。 また、そうしたことを進めていく上での注意点は何でしょうか。 ご遺骨関連の事業をされている有限会社縁の堤さんをお招きし、お話を伺いました。 「寺子屋ラジオ」どうぞ、ご覧くださいませ。 堤さんには、7月13日(土)に信行寺にて開催する「終活講座」にて、講師としてお話を伺います。 ▼動画はこちら 【終活講座 開催情報】 ◆終活講座『縁起でもない話をしよう会@福岡』

          墓じまいなどの注意点【寺子屋ラジオ】ゲスト:堤裕加里さん(中編)

          ◉キッズサンガがやってくる【お寺の日々#209】

          7月19日(金)に開催する「夏のキッズサンガ」(子ども会)が近づいてきました。 当日までまだ少し日がありますが、既に35名ほどのお子様の申込をいただいています。 さらに10数名程度の申込があると予想していますが、今年も一段と盛り上がりそうです。 「キッズサンガまであと〇日!」と、指折り数えて待ってくれているお子様もおられ、嬉しい限りです。 「夏のキッズサンガ」に向け、お寺では徐々に準備を進めています。 先週の総代会、今週の婦人会にて、役員の皆様と打ち合わせをしました

          ◉キッズサンガがやってくる【お寺の日々#209】

          ◉コミュニティの大切さ【お寺の日々#208】

          先日、「コミュニティナース」について記しました。 人が健康に、より良く生きるためにおこなう相互扶助の営みのことを、「コミュニティナース」と名づけ、代表の矢田明子さんたちを中心に活動を推進されています。 私たち僧侶もまた、「コミュニティナース」的な取り組みをしています。 そのうちの一つが、「ヘルシーテンプル」です。 「ヘルシーテンプル」とは、健康習慣をお寺から発信、推進する取り組みです。 「寺子屋ブッダ」さんが提唱、企画をされ、私もそこに参加させていただいています。

          ◉コミュニティの大切さ【お寺の日々#208】