神崎修生@福岡県 信行寺

浄土真宗本願寺派(西本願寺)僧侶。福岡県 信行寺所属。本願寺派輔教。龍谷大学大学院 真…

神崎修生@福岡県 信行寺

浄土真宗本願寺派(西本願寺)僧侶。福岡県 信行寺所属。本願寺派輔教。龍谷大学大学院 真宗学修士課程修了。グロービス経営大学院にてMBA(経営学修士)修了。Youtubeやブログでの発信も積極的におこなう。寺院関係者の学びの場「Bラーニング」を仲間の僧侶と運営。トマトが苦手です。

マガジン

  • お寺の日々

    福岡県宇美町にある浄土真宗本願寺派のお寺「信行寺」。そのお寺での日々の出来事を綴ります。

  • 仏事作法解説

    浄土真宗本願寺派(本山:西本願寺)の仏事作法についてご紹介します。

  • 一口法話

    心安らぐ一口法話を投稿しています。

  • お経・読経

    浄土真宗本願寺派(本山:西本願寺)のお経や読経の仕方について解説します。

  • 基礎から学ぶ浄土真宗

    親御様が亡くなられたり、ご病気になられたりして、ご自分たちの代になった時に、「お寺に関することが分からず困りました」という声を伺うことも多いです。 また、お寺とご縁が深い方でも、法話は聞いていても、仏教や浄土真宗などの基本的なことについて、意外と知らないという方もおられるかもしれません。 そこで、浄土真宗の概要について、ご一緒に見ていきたいと思います。

最近の記事

◉お彼岸の中日にキッチンカーが出店します【お寺の日々#162】

2024.03.18(月)ブログ ◆お彼岸とはお彼岸ですね。 お彼岸は、春と秋の年に2回あります。 春分の日、秋分の日を中日として、その前後3日間ずつ、計1週間がお彼岸の期間とされています。 今年(2024年)の春のお彼岸は、3月20日(水)が中日、3月17日(日)が入り、23日(土)までとなります。 「彼岸」とは、「到彼岸」(とうひがん)のことで、「安らかなさとりの境地に至る」ことを表す言葉です。 また、「彼岸」という言葉は、「彼に岸」と書きますが、「彼の岸」「

    • 【仏事作法解説】お焼香の作法(浄土真宗本願寺派)

      今回は、「お焼香の作法」について、解説をさせていただきます。 お通夜やご葬儀、ご法事などに参列をされる際に、お焼香をする機会があられるかと思います。 その時に、どのような作法でお焼香をしたらよいのか、迷うことはありませんか。 前の方がしている仕方を真似て、お焼香をしたことがある方もおられるのではないでしょうか。 また、他宗派のご葬儀やご法事に参列される際など、自分の宗派の仕方でしてよいのかと、悩むこともあるかもしれません。 そこで今回は、浄土真宗本願寺派の「お焼香の

      • ◉連続参拝券の試み【お寺の日々#161】

        2024.03.14(木) いよいよ、明日よりニ日間(3月15日、16日)にわたり、信行寺にて「春季彼岸法要」を営みます。 幸い天気にも恵まれそうで、良かったです。 ご都合の合われる方は、どうぞお参りください。 さて今日は、今回の法要で初めて試みる「連続参拝券」について、書いてみたいと思います。 ◆法要の改善信行寺では、「お参りして良かったと喜んでいただける法要にしよう」と、昨年から法要の改善に取り組んでいます。 根幹の部分の見直しもそうですが、細かい部分の見直し

        • ◉ご縁をつむぐ工夫 【お寺の日々#160】

          2024.03.13(水)ブログ ◆寺子屋ラジオの収録いよいよ「春季彼岸法要」が、今週末に近づいてきました。 先日からご案内の通り、「春季彼岸法要」には、福岡県筑紫野市 願応寺の中川一晃さんをお招きし、ご法話をしていただきます。 先日、その中川さんにご協力いただき、「寺子屋ラジオ」の収録をおこないました。 「寺子屋ラジオ」の企画は始めたばかりで、ゲストは中川さんで2人目です。 法要などで信行寺にお越しいただく方をゲストにお招きして、お話を伺っています。 ◆寺子屋ラ

        ◉お彼岸の中日にキッチンカーが出店します【お寺の日々#162】

        マガジン

        • お寺の日々
          神崎修生@福岡県 信行寺
        • 仏事作法解説
          神崎修生@福岡県 信行寺
        • 一口法話
          神崎修生@福岡県 信行寺
        • お経・読経
          神崎修生@福岡県 信行寺
        • 基礎から学ぶ浄土真宗
          神崎修生@福岡県 信行寺
        • 寺子屋ラジオ
          神崎修生@福岡県 信行寺

        記事

          ◉お寺の日々#159 当たり前を疑う

          2024.03.12(火)ブログ ◆仏教とは何か3月15日(金)、16日(土)と2日間にわたり、信行寺にて「春季彼岸法要」を営みます。 今回の法要では、中川一晃さん(福岡県筑紫野市 願応寺住職)にご法話をしていただきます。 昨年、研修会にて中川さんのご法話を伺うご縁がありました。 「仏教とは何か」「仏教とご縁をいただくと、どうなるのか」。 ご法話を伺いながら、こうした問いが話の根底に流れているように感じました。 そして、これらの問いについて、中川さん自身、腹落ちす

          ◉お寺の日々#159 当たり前を疑う

          ◉お寺の日々#158 まもなくお彼岸

          2024.03.11(月)ブログ 3月11日は、東日本大震災から13年ですね。 様々な思いの中、お迎えの方も多いことと思います。 改めて手を合わさせていただきます。 南無阿弥陀仏 ◆春季彼岸法要信行寺の「春季彼岸法要」が、いよいよ今週末となりました。 先週から法要の準備を進めています。 春のお彼岸は、春分の日である中日(ちゅうにち)を中心に、前後三日間ずつ、計7日間となります。 今年は、お彼岸の入りが3月17日、中日が20日、23日までがお彼岸です。 お彼岸

          ◉お寺の日々#158 まもなくお彼岸

          ◉お寺の日々#157 一体一でゆっくりお話すること

          2024.03.08(金) グロービス経営大学院で、同期として学ばせていただいていた立花健太郎さんが、信行寺までお参りくださいました。 立花さんとは、数カ月に一度くらいのペースでお会いさせていただくことが多く、この日もご遠方からお越しいただき、ありがたいご縁でした。 立花さんは、「柳川藩主立花邸 御花18代亭主」として、柳川市のランドマークである「御花」の経営にあたられています。 https://ohana.co.jp お話を伺いながら、「文化」「歴史」「建物の維持

          ◉お寺の日々#157 一体一でゆっくりお話すること

          ◉お寺の日々#156 お寺にできることを一つずつ整える

          2024.03.06(水)ブログ 2月のことになりますが、信行寺にて「真宗講座」を開催しました。 前日には、福岡県飯塚市の光妙寺様にて、法話をさせていただく予定が入っていました。 そのため、その法話の準備と、「真宗講座」でお話する内容の準備を並行して進める必要がありました。 別々の内容になるので、法話の依頼を受けた時に、「どちらとも準備ができるかな」と気がかりでしたが、何とか両方とも前倒しで準備を進め、当日を迎えることができました。 お参りくださる方々は、時間を割い

          ◉お寺の日々#156 お寺にできることを一つずつ整える

          ◉お寺の日々#155 お寺におけるAI等の技術活用について

          2024.03.05(火)ブログ 昨日、「信行寺だより」の制作における業務効率化のことを書きました。 それなら、デザインもAIを活用すると良いのでは?という疑問もありそうなので、AI活用に関して、今思っていることを少し書いておきたいと思います。 ◆お寺の業界構造まず、前提の確認ですが、お寺は労働集約型の業務形態と言って良いかと思います。 お寺の業務において、人が稼働する業務が多くの割合をしめているということです。 例えば、ご葬儀やご法事での読経や式の執行は僧侶がおこ

          ◉お寺の日々#155 お寺におけるAI等の技術活用について

          ◉お寺の日々#154 信行寺だよりの制作行程②原稿と写真の準備

          2024.03.04(月)ブログ 「信行寺だより」の制作行程について、書いています。 前回からの続きです。 ▼前回の記事 https://note.com/theterakoya/n/n28feede1d482 ◆原稿の準備「信行寺だより」の制作スケジュールを、デザイナーの方にお伝えし、ご了承をいただいたら、さっそく原稿と写真データ等の準備に入ります。 原稿は、ワードを使って書いています。 デザイナーの方がなるべく制作しやすいように、どのあたりにどの内容の原稿を配

          ◉お寺の日々#154 信行寺だよりの制作行程②原稿と写真の準備

          ◉お寺の日々#154 信行寺だよりの制作行程①デザインと制作スケジュール

          2024.02.29(木)ブログ 今回は、「信行寺だより」の制作行程について、書きたいと思います。 前回からの続きです。 ▼前回の記事 https://note.com/theterakoya/n/nad4ca2265ec1 「信行寺だより」は、門信徒の方々に向けた信行寺からのお知らせです。 信行寺では、どのようなことをおこなっているのか。また、取り組んでいるのか。今後、どんなことをおこなうのか。 そうした内容を記載し、年に3回発行しています。 「信行寺だより」

          ◉お寺の日々#154 信行寺だよりの制作行程①デザインと制作スケジュール

          ◉お寺の日々#153 信行寺だよりが出来上がりました

          2024.02.28(水)ブログ 「信行寺だより」ができあがり、発送をしました。 信行寺の門信徒の方は、まもなくお手元に届くと思いますので、ご覧くださいますと幸いです。 信行寺近隣の総代地区の皆様へは、地区総代の方々がご配布くださっています。 地区総代の皆様、いつもありがとうございます。 「信行寺だより」は、年に3回、法要などの告知時に合わせて制作し、発送しています。 表面が行事の告知、裏面がアフターレポートという構成にしています。 今回の告知面は、主に「春季彼

          ◉お寺の日々#153 信行寺だよりが出来上がりました

          ◉お寺の日々#152 組織運営で気をつけていること③課題意識の共有

          2024.02.27(火)ブログ 前回からの続きです。 ▼前回のブログはこちら https://note.com/theterakoya/n/na11955bfc64a ◆課題意識の共有「朝会議」や「未来会議」をおこなうようになって、信行寺内での「円滑なコミュニケーション」や「思いの共有」がこれまで以上にできるようになりました。 信行寺の組織運営において、次の段階として取り組もうとしているのが、「課題意識の共有」です。 「円滑なコミュニケーション」が取れていても、「

          ◉お寺の日々#152 組織運営で気をつけていること③課題意識の共有

          ◉お寺の日々#151 組織運営で気をつけていること②思いの共有

          2024.02.26(月)ブログ 組織を運営していく上で、組織に所属する人たちが「円滑にコミュニケーションをとれているか」や、ひいては「課題意識や思いを共有できているか」は重要なことでしょう。 信行寺においても、そのことを念頭におきながら、組織運営に取り組んでいます。 今回は、組織運営において、信行寺で大切にしていることや、取り組んでいることについて、書いてみたいと思います。 前回からの続きです。 ▼前回のブログはこちら https://note.com/thete

          ◉お寺の日々#151 組織運営で気をつけていること②思いの共有

          【一口法話】仏教を学ぶ良さ

          「仏教に触れていて良かった」と私なりに思うのは、「仏教によって自分自身の言動を振り返る機会をいただいていること」です。 そこで今回は、「仏教を学ぶ良さ」というテーマで、感じていることを共有させていただき、ご一緒に味わわせていただきたいと思います。 ▼動画でもご覧いただけます。 ◆仏教は心の鏡さて、仏教は「心の鏡」だと、言われることがあります。 仏教には、自分自身の言動を振り返るような「心の鏡」としての意味があると言われるのですね。 浄土真宗の宗祖は親鸞聖人ですが、そ

          【一口法話】仏教を学ぶ良さ

          ◉お寺の日々#150 組織運営で気をつけていること

          2024.02.22(木)ブログ 組織を運営していく上で、組織に所属する人たちが「円滑にコミュニケーションをとれているか」や、ひいては「課題意識や思いを共有できているか」は重要なことでしょう。 お寺においても、やはりそうです。 通称檀家寺と言われる日本のお寺は、寺族と呼ばれる家族を中心に運営をしているお寺が多いです。 家族同士だからこそ、コミュニケーションがとりやすいこともありますが、一方で、家族だからこそ、遠慮なく言い過ぎてしまうという面もあります。 また、親子で

          ◉お寺の日々#150 組織運営で気をつけていること