見出し画像

◉九州真宗の源流【お寺の日々#213】

7月初旬、粕屋組の僧侶研修がおこなわれ、私も参加させていただきました。

本願寺史料研究所の研究員である岡村喜史(よしじ)先生がお越しになられ、お話くださいました。

テーマは、「九州真宗の源流」について。

浄土真宗がどのような経緯やルートで九州に伝わり、伝播していったのか。

そのことについて、岡村先生たちが調査研究された内容をご紹介してくださいました。

真宗が九州に伝わったのは蓮如上人の頃で、はじめは豊後地方(現在の大分県あたり)に伝わったようです。

なぜ豊後地方かというと、波が穏やかな瀬戸内海の航路があり、その航路を通って関西から伝わったからだそうです。

そしてその後、陸路で豊前(現福岡県東部や大分県北西部)に広がっていったとのことでした。

仏教がインドからアジアに伝播していったのと同様、真宗の伝播にも地理的なものが影響していることが、とても興味深く感じます。

仏教とは何か、真宗とは何かと考える時、主には文献から、その中でも高僧の書物を中心に参照したり、解釈されることが多いです。

しかしそれに加え、その時代の社会や人々がどういう状況にあり、その中で仏教や真宗がどのように受け容れられていったのかを見ていくと、さらに理解が深まります。

私自身、地元九州のことでありながら、知らないことの多い九州真宗史。研修を通じて学ばせていただきました。

実は、私が京都の中央仏教学院にて仏教を学んでいた時、真宗史を教えてくださったのが岡村喜史先生でした。

この日は、その時のことを思い出すような嬉しい時間でもありました。

ちなみに、2024年11月23日から、福岡市博物館にて、「九州真宗の源流」展が開催されます。

岡村先生も出展品の選定などに関わられているようです。

ご関心がある方は、どうぞご覧になってみてください。私も見に行きたいと思います。

2024.07.04(木)

▼Youtubeでは仏事作法やお経、法話などの動画を更新しています。
https://www.youtube.com/@shingyoji/

▼公式LINEでは、催しや更新情報をお届けしています。
https://lin.ee/53I0YnX

【信行寺 今後の催し】
◉終活講座「縁起でもない話をしよう会」
・7月13日(土)13時30~14時30分頃
・内容:初めての終活
・講師:有限会社縁 堤裕加里さん

◉夏のキッズサンガ(子ども会)
・7月19日(金)17時〜
・内容:お寺でお泊り、バーベキュー、夏祭り、花火など
・事前申込制

◉オンラインお寺参り
・7月27日(土)午前7時~約30分間
・内容:読経・法話

▼催しの詳細はHPにてご確認ください。
https://shingyoji.jp/

合掌

いただいた浄財は、「心豊かに生きる」ことにつながる取り組みに活用させていただきます。