マガジンのカバー画像

偏愛の記録

13
好きな場所、好きなアーティスト、好きな本などへの愛を綴る
運営しているクリエイター

#コラム

吉本ばななさんのことば

吉本ばななさんのことば

最初に読んだばななさんの本は何だったろう。確か小学校高学年か中学生の頃に初めて読んだ。『TUGUMI』か『キッチン』か『マリカのソファー』あたりだった気がする。

とにかく、ばななさんの文章を読んでいると心が落ち着く。登場人物や設定が過激だったりしても、作品に一貫して流れる癒やしの空気に、ふっと救われるのだ。

大学時代や会社勤めをしていた時、人間関係のストレスでどうしようもなく苦しくなると、

もっとみる
わたしのすきな場所

わたしのすきな場所

北海道は札幌市にあるモエレ沼公園。

初めて訪れた時から、そこの空気感に魅了された。とても広くて開放的なのに、何かに包まれているような安心感を覚える。こんなふうに感じる場所は、初めてだった。

それ以降、札幌を訪れた時は必ず足が向いてしまう。今回は行かなくてもいいかな…なんて思っていても、やはり行きたくなってしまうのだ。

素晴らしいのは、目を見張る海の噴水のプログラムや、優しくそびえるモエレ山だ

もっとみる
ナルニアがくれたもの

ナルニアがくれたもの

小学3年生くらいのときに、姉にすすめられて、ある本を読んだ。

ナルニア国物語の「ライオンと魔女」。表紙まで何度も見返して、作者と訳者の名前を両方とも記憶した初めての本だ。

C.S.ルイス作、瀬田貞二訳。

読み始めてすぐに、物語の魔法にかかった。

第二次大戦中、ロンドンから田舎の学者先生の屋敷に疎開してきた4人きょうだいのピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィ。ある雨の日、4人は広い屋敷の

もっとみる
星野源という人。

星野源という人。

【まえがき】2017年8月6日(日)、横浜アリーナで行われた星野源さんのライブツアーContinuesに参戦した。本当に本当に、素晴らしいライブだった。広いアリーナが超満員で、北スタンド9列目の席から全体を見渡すと、その光景はもう圧巻のひと言。なのにライブが始まると「ちょっと広めの源さんの部屋に、ちょっと大人数(実際は1万人以上)で遊びに来た」かのような錯覚に陥った。

オープニングの「Fir

もっとみる
星野源のオールナイトニッポンで放送作家の寺ちゃんについて熱く語る星野源がやっぱりすごくよかった話

星野源のオールナイトニッポンで放送作家の寺ちゃんについて熱く語る星野源がやっぱりすごくよかった話

5月22日(火)に放送された星野源のオールナイトニッポンは「作家の寺ちゃんSP」でした。放送作家の寺ちゃんこと寺坂直毅さんは、源さんとは2010年から8年にわたる親交があるお人で、源さんのライブでの「口上担当」としてもすっかりおなじみになっています。

いち作家である寺ちゃんSPをずっとやりたかったという理由を、源さんは番組冒頭で「僕は寺坂直毅には無限の可能性があると思っていて」と直球の言葉で切り

もっとみる

星野源の「アイデア」を聴いて号泣してしまう感情を言語化する

星野源さんの新曲「アイデア」が、8月20日に日付が変わった24時ちょうどに、配信のみでリリースされた。(※楽曲のネタバレを含むことも書いているので、まだ聴いていない方は、ぜひまずは聴いてみてほしいです。たったの250円ですごい音楽が聴けます…MVも公開されたけど、最初はぜひ「音源のみ」でじっくり何回も聴くことをおすすめしたい…!)

朝ドラ「半分、青い。」の主題歌でもある「アイデア」。朝ドラは見て

もっとみる