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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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#心

「衝動」(詩)

「初めて」に心踊らされる。

何故心が傾くのか。

それを知りたい。

この感覚を描きたい。

ただ、言葉として切り取って。

心のフォルダに保存したい。

店先で見たあのバック。

電車が都市に向かうあの感覚に。

いてもたってもいられなくなる。

少し高くてかっこいい

あの服。

空港から飛行機に乗る

あの感覚。

ここではない何処かへ

心は向かう。

ただ、突き進む。

この感情に身を

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「control.」(詩)

「control.」(詩)

息を整え、言葉を紡ぐ。

けして暴論にならないように。

感情的にならないように。

「弱みに漬け込む人間」がいる。 

そんな恐ろしいことに気付いた私は。

怖がる心を優しく包んだ。

心が何かで穢れないように。

眼前の相手を見据えて。

けしてぶれないように。

負けないように。

誰よりも真っ直ぐな瞳で

前を見る。

思い通りにはいかないことばかりだ。

心を抑え込む。

他人を気遣えば

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「言葉の欠片。」(詩)

「言葉の欠片。」(詩)

死したフレーズ

言葉を忘れ。

散らばった欠片は綺麗だ。

浮かばないタイトル。

思い付かない物語。

何かを書きたい感情だけが

自分を動かしている。

決断の時が来る。

足掻いて、足掻いて、足掻いた先で。

私に残されたものはなんだ。

間違って、怯えて、傷付いて。

それでも未来は残されていた。

バラバラにされた心のピース。

言葉の欠片。

それは星のように

綺麗で、儚くて。

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「青色の紫陽花。」(詩)

「青色の紫陽花。」(詩)

溢れた傷から、流れている。

包帯から、滲んでく。

卑屈になっていく。

認めて、その上で自ら傷つける心。

水に生けた心の花。

雨の中、青色の紫陽花。

花言葉は「無常」

この世に不変のものなどない。

この花だって、散ってしまう。

自分の弱さを深く悟る。

変われない臆病さを。

精一杯、強がっている。

それは、明日を生きる為に。

きっとどこまでも行けると、そう信じて。

心の花と

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「切り分けた、綿毛のような。」(詩)

「切り分けた、綿毛のような。」(詩)

ふわり、綿毛が飛ぶ。

死の間際

切り分けた魂が空を舞う。

死なない意思として飛んでいく。

「好き」の気持ちと弱い心。

いつの日からか貫けなくなっていた。

何故かずっと、苦しかった。

だからせめて、

この感情を終わらせて。

(……きっと、覚悟は既に出来ている。)

頬に伝う雨。

纏わり付いて、重くなっていく体躯。

もう、戻れなくても。

どこまでも素直だった自分を。

間違った

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「ゆらゆら」(詩)

「ゆらゆら」(詩)

揺りかご揺れて。

心が揺れて。

心音は今日も鳴り響く。

魂が揺らめく。

意思を持って、眠気を掻き消して。

ロウソクの炎が揺れる。

目が輝いて、光の海を行く。

船が揺れる。

海上は静かで。

ただ、君が揺れている。

幻想じゃない君が眼前に。

横顔がゆらゆら

夕焼けに沈んで、落ちていく。

世界がゆらゆら、ストーリー。

意識が落ちる。 

「幸せ」が浮かぶ。

空から落ちて、電

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「立ち去るもの。」(詩)

「立ち去るもの。」(詩)

立ち去るもの。

目の前から消えるもの。

運命、結論、さようなら。

いつかは終点へ。

立ち去るもの。

「愛」とは何だ?

恋から這い出した青空と。

シアワセの裏側。

美しくも、儚いもの。

片想い、両思い、関係ない。

生まれ変わってもわずかな確率。

もう一度逢えるかは分からない。

記憶真白に、新たな人生。

心のうちに、少し残っているけど。

立ち去るもの。

「そうするしかない

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「夢の続き」(詩)

「夢の続き」(詩)

夢の続きを描く。

途切れてしまった、その先へ。

栞を挟んだその先へ。

未完成で終わった、その先へ。

続きを描けなくなる

……その時までは。

夢の続きを描く。

見たことのない空想を歩き回った

幸福を。

空に浮かんだ明晰夢も。

全部。

僕の中に眠る

物語。

この物語が、全て

終わるまでは………

壊れたラジオとなくしたセカイ。

延々と、同じ詩を繰り返す。

(……ああ、せ

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「夢幻に染まる。」(詩)

「夢幻に染まる。」(詩)

目を瞑る。

暗闇に風が吹き抜けて、

僕の心は宙へ消えた。

心を与えた代償。

視野は狭く、狭苦しい中、焦燥感。

もっと、好きに。

(……もっと、自由に。)

このセカイを変えて、変えて……

新たなセカイへと……

描く空想は、背中を押して。

手に汗を握り、滲んでいく。

(……残酷な運命など、気にも止めず。)

「これから、僕は………」

邪魔するものは全部壊して、

残る罪悪感に目

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「打ち砕け、その心も。」(詩)

「打ち砕け、その心も。」(詩)

理由は定かじゃない。

方向も決まってないけれど。

「----何か、描きたい。」

瞬間、身体は動いている。

人のココロはしれないけれど。

文字を繋げて、並び替えて。

自分の心を形にしていく。

他人に見えるカタチ。

自分に見えた形。

わかんなくても、描かれている。

自己

それは「僕」

他人

それは「君」

心も魂も、なにもかも。

僕とは違って、だけども似ている。

「描いて

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「夜、生きている。」(詩)

「夜、生きている。」(詩)

……後何度、

蝉の旅立ちを見届けるのだろうか。

ふと思い付くフレーズ。

旅は続いていて。

灯りを目指して夜を歩く。

仕事終わりの人々に溢れる。

遠退く。

落ち着く。

足音が落ちる。

夜の香り。

鳥や虫のセカイ。

僕らのセカイ。

スケールは違えど、

僕らは同じ風を受けて。

生きている。

目を瞑る。

言葉が溢れる。

微笑んで。

誰かの記憶。

幸せだった、かつての記

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「空中浮遊」(詩)

「空中浮遊」(詩)

感情に置いていかれて、

向かうのは遥か彼方。

摩天楼が支配する夜。

心は

もっと高く、遠く。

光のままに、飛びたくて。

何度も、何度でも

呟いた。

ビルの窓から見下ろした

街。

変化を求める想いと

憧れ。

「……きっと、どこまでだって。」



空中に浮かべ。

(……まだ、これからだから。)

在りし日の名残を宿して。

苦しみと気付きの中で、

無我夢中で走る。

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