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noteに投稿した詩をまとめました。 (pixivでは、過去作や詩集等も投稿されてます。よければそちらもよろしくです!→https://www.pixiv.net/users/6…
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2022年10月の記事一覧

「Don't Look Back.」(詩)

「Don't Look Back.」(詩)

伝えたい言葉を詠う。

僕にしかない言葉を詠う。

自分の中にある想いを詠う。

限られた人生と時の中で

まだ、やりたいことがある。

時は絶えず進む。

止まるものなんてなくて。

例えば、後ろめたくても。

辛くても。

楽しくても。

生き死にを繰り返している。

確かに響いた、エンドロール。

僕らはその、

「終わり」に向かって進んでいる。

終着点と、新たな世界への転生。

軌跡を紡

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「ナマケモノ。」(詩)

「ナマケモノ。」(詩)

ゆったりした世界が好き。

僕のスピード。

ゆっくりしてるここが好き。

落ち着いたMySpace.

よく欠伸でる。

のんびりと朝、動き出す。

和むことが好き。

廻る景色、美味しいごはん、そよそよ風。

ひなたぼっこも大好きだ。

けれど。

どうやら僕はバカにされているらしい。

よく分からない

笑い声が聞こえてくる。

そんなことは、気にならないけど。

ただ一つ言いたいことがある

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「アルマリロード。」(詩)

「どうせ」

なんて言わないさ。

「もし」

なんて言ったって。

きっと、変わんないから。

僕は戦う。

存在する悪意と、理不尽に。

弱さと拵えた自分の強みを使って。

「言葉」の弾丸で劈いて。

サイテーな自身の人間性で。

自分も相手も持ってるナイフで傷付ける。

滲むのは身体から溢れでるレッドアイ。

紅く、いつかの空のように。

「嫌だ」

なんて閉じ込めて。

「勝つ」

血走ら

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「存在したい、死体。」(詩)

「……多分、変わんないさ。」

空中浮遊と、身体の分解。

吐き捨てた回答。

肩を震わせ、頭を狂わせ。

不思議な全能感と踊れ。

僕はきっと

「生きている」

指折り数えたあの日まで。

走り去っては、光年先。

過去の後悔と、

未来への期待と少しの恐怖。

唸る鳴き声。

「後悔ごと、食べ尽くせ。」

湿度を込めた正方形。

シアンの香りが突き抜けて。

ふわふわ浮いては、脳が焦がれてい

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「憂鬱メランコリー。」(詩)

「憂鬱メランコリー。」(詩)

憂鬱が溜まる。

心にもやがかかる。

どうにも満たされない。

目の前の人を詠う。

ピリピリする人、始まってすぐに帰りたがる人。

けたたましいサイレン。

階段を鳴らす死神が近寄る。

……何故か、その口をつく人から、

首が飛んでいるように見えた。

目の前で僕を心配する人。

悪くない不思議が支配して。

頭蓋がチリチリと焼ける。

「称賛」がある。

詠って、詠って、心を吐き出す。

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「頭を打つ人。」(詩)

「頭を打つ人。」(詩)

頭を打ち続ける人がいた。

(……何か、後ろめたいのだろうか?)

思考は露と消える。

劣等の中。

自分の中。

痣を作り続けている。

頑なに残る意識。

残る傷は妙に生々しい。

心の中の空洞。

文字の羅列。

現状には何も言えず。

「ダイジョウブ」

と、遠退くその人に。

「オツカレサマ」

と、変わらない言葉しか続かない。

苦しい姿。

車に乗って遠くなる。

一つ前で降りた傍

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「breath.」(詩)

「breath.」(詩)

夢のようなセカイを歩む。

淀み、ふわり、迷宮のような……

今日も「息」をしている。

夢に見たセカイを歩む。

涼しげな18℃

夜の街、坂、列車と遥か遠く……

今日もここで「息」をしている。

喪う。

それは、心。

それは、いつか来る誰かとの。

解っているのに………

身を焦がすような、痛覚に悶える。

夜道、雨の降る中

傘を投げて歩く。

頬に雫が伝う。

滲む視界に。

揺蕩う

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「刻。」(詩)

「刻。」(詩)

出逢いと別れ。

「意味」は自分で作るもの。

後悔に苛まれ、砕け散りそうな心。

「無駄なことなんてない。」

この世には色んな人がいる。

経験に基づいた価値観がある。

色んな結論に辿り着く。

……僕の場合、そう思いたいだけなんだ。

出逢いなんてよくあるもので。

……その実、

多くの出逢いに感謝したりする。

別れなんてよくあるもので。

泣くことなんてないだろうと、

頭の中では考

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「微熱。」(詩)

「微熱。」(詩)

終末の合図、鼓動が鳴った。

はにかむ姿に

踊らされた。

己を律し、

最高速度で「今」を駆け抜ける。

思い返す暇もなく

あの日を越えた。

悲しさを越え、

過去最高のモース硬度。

苦しさを越え、

痕が残る。

「さよなら。」

心に浮かべ、時は進んで。

遥か彼方を見据えた自分に、

話す目の前の声。

……何故か、そこには人がいた。

錯覚を覚える。

声を聞き、姿を覗く。

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「透明な報酬。」(詩)

「透明な報酬。」(詩)

夜の街灯の下。

すり抜けた、透明な報酬。

静かに掌、収まる缶ジュース。

気付けば、蓋はあいている。

缶の中からは、泡沫が溢れて。

飲み下した身体の中には、

夢が溢れた。

透明な日々と自分は。

……まるで、幽霊みたいで。

存在証明、

重なるメモを次へと動かしていく。 

紡いでく。

僕を乗せた感情

閉鎖空間が動き出す。

目の前の人のヒトらしさ。

魅入られて。

心臓に鳴り

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「立ち去るもの。」(詩)

「立ち去るもの。」(詩)

立ち去るもの。

目の前から消えるもの。

運命、結論、さようなら。

いつかは終点へ。

立ち去るもの。

「愛」とは何だ?

恋から這い出した青空と。

シアワセの裏側。

美しくも、儚いもの。

片想い、両思い、関係ない。

生まれ変わってもわずかな確率。

もう一度逢えるかは分からない。

記憶真白に、新たな人生。

心のうちに、少し残っているけど。

立ち去るもの。

「そうするしかない

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