「存在したい、死体。」(詩)

「……多分、変わんないさ。」


空中浮遊と、身体の分解。


吐き捨てた回答。


肩を震わせ、頭を狂わせ。


不思議な全能感と踊れ。


僕はきっと

「生きている」


指折り数えたあの日まで。


走り去っては、光年先。


過去の後悔と、

未来への期待と少しの恐怖。


唸る鳴き声。


「後悔ごと、食べ尽くせ。」


湿度を込めた正方形。


シアンの香りが突き抜けて。


ふわふわ浮いては、脳が焦がれている。


心の獣を抑えてみる。


命の塊。


理性の中で、考えてみる。


思い込みでも、

「心」はあると。


信じている、信じている。


心を整理する。


空っぽになった身体を想う。


「後戻り」なんて出来ないけれど。


それが、人生で………


涙で前が、滲んでいた。


……貴方も、僕も曖昧で。


確実には「存在」を証明出来ないけれど。


何か信じないと、

生きていけないから。


まだやりたいことが、たくさんあるから。


例えば哲学的ゾンビでも。


セカイが5分前に出来ていても。


このセカイが、

プログラムされた夢でも。


概念の「僕」は、静かに告げる。


「この目に、心に。

映される光景は全て。

そこにいる、誰かは「人間」だって囁く。」


「確かに、確実な事なんて誰にも言えない。」


「そこにあるような心なんて、

作り物か何かのまやかしかもしれない。」


「……それでも、僕は僕を」


----信じていたい。


ふわふわと、線と点の崩壊。


ゆっくりと。

しかして、信念を以て。


まっすぐとして、

何者にも囚われたくない心。


不安と、恐怖と。

揺るぎない想いでそこに立て。


僕は、きっと

「生きている」から………

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