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「breath.」(詩)

夢のようなセカイを歩む。

淀み、ふわり、迷宮のような……

今日も「息」をしている。

夢に見たセカイを歩む。

涼しげな18℃

夜の街、坂、列車と遥か遠く……

今日もここで「息」をしている。

喪う。

それは、心。

それは、いつか来る誰かとの。

解っているのに………

身を焦がすような、痛覚に悶える。

夜道、雨の降る中

傘を投げて歩く。

頬に雫が伝う。

滲む視界に。

揺蕩う海と記憶。

呼吸。

空中浮遊、ふわふわり。

……それが、どれだけ苦しくても。

「僕が、僕である為に……」

繰り言のように吐き散らす。

走り出した、あの青空の先。

この身が

誰かの「記憶」となるように。

深呼吸をする。

「……もう、僕は戻らない。」

先を見通したクレバーのふり。

精一杯の強がり。

……いつか来る、終わりに。

それがどれだけ残酷でも。

----鮮やかな散り様を、どうか。

確かに自分が、生きていた証明に……

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