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心のうた

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内面的な変化をえがくうた達。あなたのメロディでうたってみてください。
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めぐるせいかつ

めぐるせいかつ

先のことなんて、ぼんやりとしか見えないし、見たくない
すりガラスの向こうを見る気もなくて

ガラスの内側で
毎日、寝て、食べて、時々抱いて、抱かれている
三つの営みが、くるくると周り出して

今、はじめて、あたしは私の生活をこの手に手繰り寄せている

そんな実感がドアの隙間からひたひたと
家の中に染み出すように
湧き出て、足の裏を濡らす

明日を思い悩まずに
今日をぼんやりと生きて、半ば無意識で味

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羽と錨

羽と錨

天に召されるために飛び降りるってアイロニー
私をこの世界にとどまらせてほしい
背中の羽がはばたきをやめてくれないの

足首をきつく縛って
縄の端をあなたが掴んで

どうか、この世界にとどまらせてほしい

花で
風で
太陽で
音で
そして
あなたで

飛び降りることでずっと遠くにはばたけるアイロニー
どうかこの羽をこの世界で広げさせてほしい
戻ってこられないほど高いところへ飛び降りるための羽ではない

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ケンカができた

ケンカができた

ケンカができた
あなたとできた

ケンカができた
いやっていえた

ケンカができた
あなとできた

ケンカができた
キモチをいえた

ケンカができた
あなたとできた

ケンカができた
こうしてよっていえた

ケンカができた
あなたとできた

ナミダ、ハラリ

もういいってゆった
電話にでてっていわれた

ナミダ、ぽろぽろ

ケンカができた
あなたとケンカ

あなたはいなくならなかった

あなたはい

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春は、きっと、あなたにも、あたしにも

春は、きっと、あなたにも、あたしにも

だんだん1日の中で胸が痛い時間がなくなっていく
なくなって気づく 傷が深かったのだと 

ザワザワに怯えてすごしていた10年
24時間動悸をかかえていた2年

心を殴られて切り裂かれて全部が壊れてしまった
1ミリも動けない。

カーテンを閉め切った部屋の中で
終わらない過去に生きる

動悸がザワザワにかわり、
ある時シクシクとして痛みが表面に上ってきたみたい

シクシクと痛むのは全身に広まった心の

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欲しかったもの、壊しちゃう

欲しかったもの、壊しちゃう

本当はして欲しかった気遣いや
本当は受けてみたかった優しさや
本当は浴びてみたかった愛情を

初めて目の前に差し出されて
これが本当なのかわからなくて
いつもみたいに手を伸ばすと
引っ込められてしまうんじゃないかと思うと

怖くて
怖くて
私が消えてしまいたくなる

本当はして欲しかった気遣いを
本当は受けてみたかった優しさを
本当は浴びてみたかった愛情を

初めて目の前に差し出されて
これが本当

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涙がうらやましい

涙がうらやましい

涙がうらやましい

泣くほど嬉しいのが、うらやましい
笑いすぎて泣いてるのが、うらやましい

悲しくて泣けるのが、羨ましい
怖くて泣けるのが、羨ましい

泣くことが「すごく」っていうことなのが、羨ましい

涙が出るほど嬉しいことなんてない
泣くほど面白いことなんてない

胸が痛くて息ができない時、粉々になった心の破片が
息を吸うたびザクザクと刺さって、涙なんか出ないよ

恐怖が背中を駆け上がり、私

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目覚めの怖さ

目覚めの怖さ

聞かれたことの全てに答えなくていい。

答えたいと思えた時に答えればいい。

逆に、何もかも飲み込まなくていい。

吐露したくなったら、口からだしていい。

相手に受け入れられるかどうかは関係ない。

自分が自分を尊重するための行為だ。

それに気づけたことで楽になった部分もある。

良いことだけど…

何周遅れだとしても

学んだらそこからいい日が始まるだろうか、

遅すぎて意味がないんじゃない

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自分に出逢う旅

自分に出逢う旅

 人は、自分というものを、生まれながらには知らない。生きていく過程で知ってゆく。あるいは彫刻のようにまだ見えぬその姿を感じ取り、彫り出していく。それは、様々な体験を通じて自覚する好きや嫌い、周りと関わりあう中で気づかされる得意、不得意。主体的な行動がとれるようになってくると、自分で選択をするとう機会を通じて、己の解像度が更に高まっていく。そしてやっと、今度は自分で自分を「創って」いく。うっすらと頭

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