はふり

小説を書き始めた大学4年生

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固定された記事

桃仁

 雀が死んでいた。ひっくり返って死んでいた。ふっくらとしていたはずの胸はすっかり平らになって伸びている。地面をちょんちょんと跳んで歩いたり、休むために木を掴むは…

はふり
2年前
10

【超短編小説】穴の中には

 お父さんがおこってかべをなぐって穴を開けた。その穴はちょうどわたしが入れるくらいだった。  ふしぎなことに、その穴の中に入ると外のじかんが止まった。中に入れば…

はふり
5か月前
2

就活おわったぁ!!!

こんばんは 大学4年生のはふりと申します。 終活が終わりました!!!!!!! 第一志望の企業に採用していただきまして、もう、本当に、嬉しい限りです。 今日ようやく…

はふり
9か月前
17

創作純文学を読んでもらうには

大学2年生 はたち 小説書いてます。 読んでくださった方ありがとうございます。 最近の悩みとして、 どうやったら私の小説を読んでもらえるかを 凄く考えています。 …

はふり
2年前
17

タベモノ

ねぇ、あなた旦那さん?このヒト食べるかしら?え、あぁごめんなさいね。私、あきなっていうの。亜神の亜に希望の希、菜葉の菜よ。最後の菜が気に食わないのよね。あなたは…

はふり
2年前
4

トリップ

今日もガクガクと手が震えたから、アトマイザーのスプレー部分をクルクルと外した。マグカップにさしてあったストローを、煙草のように、人差し指と中指で挟む。ストローは…

はふり
2年前
2

カリスマ

「大須もかわったなぁ」 電子なメイド喫茶、壺焼き芋屋、階段を上がって入る洒落た喫茶店、スポーツブランド専門店。よく来ていたあの頃の大須とは様変わりしていた。良く…

はふり
2年前
10

皆さんの宝物を教えてください

困ってます 今度の授業で お気に入りの「モノ」 について描写なり小説なりを書きなさい という課題があります 書けぬ……… 私が通ってるところ変わっているのです …

はふり
3年前
2

無題

私の“あの失敗”とは、元はといえば母の失敗。 私が小学4年か3年の頃に、母は父に無断で福山雅治さんの東京ライブに行った。この日も父はいつも通り夜遅くまで仕事だった…

はふり
3年前
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はじめまして

当方、大学2年生。19歳。 小説や漫画や演劇とかを作る専攻にいます。 私はたぶん小説家になりたいです。 たぶん。 どうぞよろしくお願い致します。

はふり
3年前
10
桃仁

桃仁

 雀が死んでいた。ひっくり返って死んでいた。ふっくらとしていたはずの胸はすっかり平らになって伸びている。地面をちょんちょんと跳んで歩いたり、休むために木を掴むはずの足は、硬く伸び死後硬直を感じさせた。まぶたはぎゅっと瞑ったまま。黒い舌はゴムみたいだが、胸に生えている毛はたんぽぽの綿毛のように柔らかそうだった。よく見ると細かくぶつぶつしたクチバシには、少しだけ、どろりとついた血があった。

 雀は、

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【超短編小説】穴の中には

【超短編小説】穴の中には

 お父さんがおこってかべをなぐって穴を開けた。その穴はちょうどわたしが入れるくらいだった。
 ふしぎなことに、その穴の中に入ると外のじかんが止まった。中に入れば音も聞こえないし、おなかもすかない。ずっとすごせた。
 だからわたしは、穴の中にいつも入った。かんじテストの日は、ワークをもちこんでべんきょうした。お母さんとお父さんがケンカしている日は、すぐ穴の中に入って、泣かなくなるくらいゆうきが出てか

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就活おわったぁ!!!

就活おわったぁ!!!

こんばんは

大学4年生のはふりと申します。
終活が終わりました!!!!!!!

第一志望の企業に採用していただきまして、もう、本当に、嬉しい限りです。

今日ようやく落ち着いて、祝杯を1人でしっぽりしておりまして酔った勢いで書いておりますので、拙い文章です。あしからず…

私は右も左もわからなかったので、とりあえず大学3年生の春頃から、マイナビのアプリ配信で就活情報を集めていました。あとはTun

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創作純文学を読んでもらうには

創作純文学を読んでもらうには

大学2年生 はたち

小説書いてます。

読んでくださった方ありがとうございます。

最近の悩みとして、

どうやったら私の小説を読んでもらえるかを

凄く考えています。

はじめは、

noteアプリだけでこっそり書こうと

思っていました。

しかし、それだけではあまり反応がない。

そこで、Twitterで引用して拡散しました。

リツイート・いいねをしてもらえたとき、

本当に嬉しかったで

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タベモノ

タベモノ

ねぇ、あなた旦那さん?このヒト食べるかしら?え、あぁごめんなさいね。私、あきなっていうの。亜神の亜に希望の希、菜葉の菜よ。最後の菜が気に食わないのよね。あなたはなんて書くの?…お電話が遠いのかしら。あぁ何も言っていないのね、言いたくないならそれはそれでいいわよ。あなたって呼ぶわね。あなた、私のお話聞いてちょうだい。私、此の前、チョコレートを飼ったのよ。念願の。とってもきれいな薔薇が彫ってあるの!そ

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トリップ

トリップ

今日もガクガクと手が震えたから、アトマイザーのスプレー部分をクルクルと外した。マグカップにさしてあったストローを、煙草のように、人差し指と中指で挟む。ストローは、アトマイザーのあの細い口に中々ささらなかった。何度も何度も何度も繰り返すうちに、なんとかストローは容器の中に入った。
漠然と、未来が、遠いけれども確実に、そこにあった気はしていた。しかし、それはもう消えた。今となってはそれも、どうでもいい

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カリスマ

「大須もかわったなぁ」

電子なメイド喫茶、壺焼き芋屋、階段を上がって入る洒落た喫茶店、スポーツブランド専門店。よく来ていたあの頃の大須とは様変わりしていた。良くしてくれたおばちゃんがやっていた古着屋も潰れている。

「時代だから仕方ねえか」

飲食のアルバイトで、荒れた手を掻きながらそう思った。見慣れない店舗は出来てからだいぶ経っているのか、人通りはあまりなかった。いや、コロナの影響か、もしくは

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皆さんの宝物を教えてください

皆さんの宝物を教えてください

困ってます

今度の授業で

お気に入りの「モノ」

について描写なり小説なりを書きなさい

という課題があります

書けぬ………

私が通ってるところ変わっているのです

どなたか発想のお恵みをください…

無題

無題

私の“あの失敗”とは、元はといえば母の失敗。

私が小学4年か3年の頃に、母は父に無断で福山雅治さんの東京ライブに行った。この日も父はいつも通り夜遅くまで仕事だった。母は日帰りで帰ってきたので、黙っておけばバレなかったろう。

しかし、勘が鈍い母は感想を言ってしまったらしい。母は福山雅治さんのファンであり、初ライブということもあってだいぶ興奮していたのだろう。

この「らしい」とか「だろう」とか煮

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はじめまして

はじめまして

当方、大学2年生。19歳。

小説や漫画や演劇とかを作る専攻にいます。

私はたぶん小説家になりたいです。

たぶん。

どうぞよろしくお願い致します。