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入社時の研修について

当社では、入社していただいたスタッフには、まず採用時研修を受講していただいております。

その中で、私は「方針の理解」という講義を受け持たせていただいています。

方針とは、その組織における判断基準の「ものさし」です。

入社したてのスタッフであろうと、長年勤めていただいているスタッフであろうと、社歴や肩書などは一切関係なく、所属しているスタッフ全員が守る基準でもあります。

サービスを受けられるお客様からしたら、そのスタッフがベテランだろうと新人だろうと関係ありません。

「私は入社したばかりでこの会社のことをよく分かっていないので」という言い訳は、お客様には関係ありませんし、通用しません。

会社のことを知っていても知らなくても、そのスタッフがしでかしてしまった出来事は、全て「当社のスタッフが起こしてしまった出来事」なのです。

それが良い出来事であれば、いいスタッフさんが入社してくれて良かったな、ということで終わりますが、起こしてしまった出来事が悪いことであれば、「今回の人は失敗だったな」では済みません。

起こしてしまった出来事は、問題を発生させてしまった当事者のスタッフだけでなく、所属しているスタッフ全員に波及します。

新聞沙汰になるような事件を引き起こしてしまうと、同じ組織に所属するスタッフ全員にレッテルが貼られます。

「あの事件を起こした会社の人間だ」と世間からは見られてしまいます。

前述しましたとおり、社歴や肩書は関係なく、誰もが守るべき基準をきちんと持っておくことによって、組織としての軸が大きくブレることを防ぐことが可能です。

研修の時期が、入社時期と若干ズレることもあり得ますので、そうした場合は上長から自分の言葉で方針を伝えていただくようお願いをしていますが、やはり日々現場業務で忙しいでしょうから、そこにも拠点間での差が生じてしまいます。

スタッフが定着している拠点というのは、やはり所属長が会社や自分の考えをしっかりと落とし込んでくれているという印象を受けます。

また、入社したばかりのスタッフに対して、私自らが講義をするのは、ひとつには入社していただいたことへの感謝を述べる場と捉えておりますし、もうひとつは、この組織で一番方針を守らないといけない立場として、皆の前で、「正しい考えに基づいて今後も事業運営をしていく」ということを宣言させていただく場だと捉えているからです。

私が間違った場合は、同じ「ものさし」を持ったスタッフ皆が、私の在り方を正していただけるような環境を用意しておくためでもあります。

そうすれば組織の軸がブレることを防ぐことが可能となりますし、皆が傷つくことも防ぐことが可能となります。

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